ATUIOMOI 改 キャプテン編   作:ウッチー39号

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第13話 それぞれの想い

「セカンドは丸井に変わって五十嵐」

 

 

 

この言葉に周りのみんなは固まっている。

 

 

 

丸井も自分が外されるなんて思ってなかっただろう

 

 

 

「みんな何をしてる。早く守備につけ」

谷口が叫ぶ

みんなつらいが一番つらいのはそれを決めた谷口だろう

 

 

みんな、混乱しながらも谷口の気持ちを考えすばやく守備につく

 

 

 

「(いいんだ。いいんだ。僕が一番下手くそなんだ)」

 

 

 

丸井はふてくらせてどっかに行った。

誰も声をかけることが出来なかった

 

 

「(やっぱりだめだったか)」

 

 

 

隆志も丸井ほどではないがショックを受けている

 

 

「6ー4ー3のダブルプレーだ」

 

 

キーン

 

 

ショートの西田がボールをとり、セカンドの五十嵐へ

 

 

しかし、送球が少しそれる。

 

 

 

それでも、五十嵐は難なく処理する。

 

 

「ちょっと西田さん、胸元に投げてくれませんかね。送球がワンテンポ遅れるんですけど」

 

 

 

「・・・(何て生意気なやつだ)」

 

 

 

「もう一丁」

キーン

 

 

西田はイラついていたせいで後ろにそらしてしまった

 

 

五十嵐がカバーしてボールをとった。そして、セカンドへ

 

 

 

しかし誰もいない。

 

 

「ちょっと、何してるの?セカンドがカバーに入ったんだから、セカンドへ行ってよ。全く野球を知ってんのかね」

 

 

 

「てめえ」

西田がキレて五十嵐を殴る

 

 

「何してるんだ」

 

 

 

「だってこいつが後輩の癖に生意気なんだもん」

 

 

 

「プレー中に先輩も後輩もない」

 

なんとか喧嘩をとめて

練習を再開した。

 

 

 

そして練習が終わった。

 

 

 

みんなが水道場で顔を洗ったり、水を飲んだりしている

 

 

 

「全くキャプテンのやつひどいよな。丸井を外して五十嵐を入れるなんてチームワークがバラバラだ」

 

 

「そうだぜ。丸井のやつセカンドを守るために半年間頑張ってきたのに。二遊間を組んでたオレが一番知ってるぜ」

 

 

 

「そうですね。せっかく新しいグローブも勝ったのに」

 

 

 

「キャプテンに抗議しようぜ」

 

 

 

 

「「賛成」」

 

 

 

「やめろぉ〜〜ーー」

丸井が叫ぶ

 

 

 

「何でだよ。お前悔しくないのかよ」

 

 

 

「そりゃあオレだって悔しいさ。悔しくないわけないだろ。」

 

 

先輩相手と言うことを忘れてため口で話す丸井

やはり、相当悔しいようだ

 

 

「でも、キャプテンにキャプテンに成ってくれって頼んだのはオレ達じゃないか。そのキャプテンが信じられねぇのかよ。キャプテンだってよく考えたん結果なんだ」

 

 

 

「丸井さんっていい人なんだね」

 

 

 

「うるせぇ。お前なんか大嫌いだ。あっちいけ。顔も見たくない」

 

 

 

「どうせ、サルからっきょうですからね」

 

 

 

「(きこえてたのか)」

 

 

「(ありがとう丸井。お前のためにも絶対勝つよ)」

 

 

 

谷口も陰できいていたようだ。

 

 

 

 

そして、場所は変わり

 

 

 

隆志が帰宅した。

 

 

「おかえりなさい。どうでしたか?」

 

 

 

「だめだったよ」

一言だけ言って部屋に行った。

 

 

 

「あれ?どうしてかな?涙がでてくる。止まらないよ。仕方ないじゃないか経験が違うんだから。頭では分かっているのに涙がでてくる。」

 

 

 

コンコン

ノックがした

 

 

 

「(やばい)」

隆志は急いで涙を止めた。

 

 

「どうぞ」

 

 

 

「失礼します」

 

 

 

「何か用?」

 

 

 

「ちょっとお話をと思って」

 

 

 

「いいよ」

 

 

 

「無理しなくていいんですよ。泣きたい時は泣いていいんですよ。悔しいときは素直に泣けばいいんですよ。悔しさを笑ってごまかすより、堂々と悔し泣きしてる人の方がかっこいいと私は思います」

 

 

 

マリナの言葉で隆志の我慢の糸が切れたのか大粒の涙を流した

 

 

 

マリナは優しく隆志を見守った

 

 

 

しばらくして、隆志が話始めた

 

 

 

「最初は野球ができるだけで嬉しかった。あこがれのアンダーシャツにスパイクをはいて満足だった。でも、レギュラーに成りたいって思うようになった」

 

 

「それは隆志さんが野球選手に成った証拠です。それに、隆志さんがどれだけ頑張ってきたかは私が一番分かってます」

 

 

 

「マリナ、ありがとう。オレ頑張るよ。」

 

 

 

「はい。頑張りましょう。目指せレギュラーです。」

 

 

ふっきれた隆志はいつも以上の練習をこなした

 

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