今日は墨谷二中対金生中の試合が行われる。
金生中は毎年決勝に進んでいる強豪校である。
今は前の試合があるので
ゆっくりしてる
しかし、今日はいつもより暑い
みんな水をがぶがぶ飲んでいる
「キャプテン、いいんですか?あんなに水をがぶがぶ飲んでたんじゃまともに動けませんよ」
「そうだな。五十嵐片づけてくれ」
「はい」
五十嵐がとりあげる
「後、一杯だけ」
五十嵐は無視して水道に全部捨てた。
「あのぉ〜墨谷二中の方ですね」
「見りゃわかるだろう」
「私、金生中のマネージャーをやらせてもらってるものですが、ヤカンよろしいですか」
「ああ。いいよ」
金生中のマネージャーがそのままヤカンを持っていく
「はいってないよ水」
「どうもこうあつくなると頭がボケちゃってハハ」
水をくんで帰って行った。
「何か分かりましたか?」
「ええ。どうやら彼は短気のようですね」
そう、彼こそが金生中のデータマンなのだ
「しかし、試合直前にメンバーをかえるなんて不安定なチームですね。それほどあのチビにそんな実力があるようにはおもえないけどなぁ」
「今まで僕のデーターに狂いが生じたことがありましたか?あの決断力に欠ける谷口がえらんだんですよ」
「そうですね。すみません」
そして、試合が始まった
墨谷二中は円陣をくんでいる
「いいか、敵は地区予選でいつも決勝に顔をだしている金生中だ。思いっきりぶつかっていこうぜ」
「おー」
墨谷二中オーダー
一番、ショート、西田
二番、ピッチャー、松下
三番、セカンド、五十嵐
四番、サード、谷口
五番、キャッチャー、小山
六番、ライト、島田
七番、ファースト、加藤
八番、センター、浅間
九番、レフト、遠藤
「バッターラップ」
一番の西田がバッターボックスに入る
「お願いします」
第一球を投げた
西田は見送る
「ストライク!!」
「(しまった、オレの一番得意なインハイだった)」
ピッチャーが二球目を投げた
「(またインハイ。もらった)」
カキーン
打球はレフト前へ
しかし、レフトがもうダッシュ
パシッ
「アウト」
「くそう」
「いい当りでしたね」
相手チームのピッチャ―が誉める
「どうも」
「おしかったですね」
「バットのシンでとらえてたのになぁ」
「ピッチャーにもほめられちゃった」
カキーン
話している間に二番の松下が打った
打球は二遊間を抜けてセンターへ
センターが素早く捕ってファーストに送球
「アウト」
結果はセンターゴロだった
「そんなバカなセンター前に抜けてアウトなんて」
「いいバッティングでした」
今度はファーストが誉める
「どうも」
「すみません。一生懸命走ったんですが」
「今のはしかたないよ。相手が一枚上手だった。五十嵐たのんたぞ」
「任せといて下さいキャプテン」
五十嵐が初球を叩いた。
カキィーーン
打球は高く上がった
打球はスタンドにむかって一直線
レフトがフェンスに手をついてジャンプ
パシッ
審判「アウト」
またもやファインプレー
まさに鉄壁金生中
墨谷はこの守りを崩せるのか?