三番五十嵐の完全な長打コースのボールですら捕ってしまう
金生中。
まさに鉄壁である
金生ナインが「ナイスバッティング」と
パチパチと拍手している
「余裕あるね。ちくしょう」
五十嵐が苦笑いしている
「みんな、切り替えてがっちり守っていこうぜ」
金生中の一番バッターが入る。
「お願いします」
ピッチャーの松下に頭を下げる
「(バッターにお辞儀されたのなんて初めてだな)」
松下が投げた
相手バッターはファーストとピッチャーの間に転がした。
松下が処理するが間に合わない。
「(上手いバントだな)」
谷口が冷静に分析している
続いて二番バッターが打席に入る
コン
二番バッターも同じようなところへ転がした。
松下がすばやく処理してワンナウト
「(なかなか手堅いな。オレもこういう采配を見習うべきかな)」
「バッター三番たぞがっちりいこうぜ(いけない、いけない集中しなきゃ)」
外野がさがる
相手の三番はそれを見て、ちょこんと合わせてきた。
打球は内野の頭を越えて外野の前へ
ライト島田がバックホームするが
間に合わず先制点をとられてしまう。
「(実に無駄のない攻撃だ)」
そして、四番はジャストミート
痛烈な打球が三遊間へ飛ぶが
「(捕れる)」
谷口がダイレクトキャッチしセカンドに送る
五十嵐がスムーズにファーストに送球しゲッツー完成。
「ナイスプレーでした」
またも金生ナインがパチパチと手をたたいてほめる
「あれほどサードとセカンドには打つなって言ったでしょ」
「すみません」
「しかし、思ったより守備範囲の広いサードですね」
マネージャーは感心しデータの修正をすぐさま行う
二回の攻撃は四番の谷口からだ
相手のピッチャーが投げた
「(確かに打ち頃の球だ)」
「ストライク」
谷口は二球目も見逃し
ツーナシング
(やっぱり普通の球だな。次は打つ)
相手)ピッチャ―が投げる
「(ここだ)」
カキ――ン
快音とともにボールは
打球はレフトスタンド一直線