体のあちこちが痛い
あれから隆志は二ヶ月間ものすごい特訓を重ねた。
血の汗を流し、涙をふく暇も与えてはもらえなかった
そして、入学式が終わり、一週間が過ぎ、今日は新入生にとって初の部活参加の日なのだ
「一年集合」
二年生の丸井が一年生を整列させる
「(うわ〜、本当に来たよ墨谷二中。確か次に谷口さんがくるんだよな)」
隆志も心なしかうきうきしている
「よし。今からキャプテンの谷口さんからお話しがある。耳の穴をかっぽじってよ〜く聞くように」
「(丸井さんの鼻って本当に黒くてまるい鼻なんだな)」
「おい、そこのお前、何じろじろ見てんだよ。」
丸井が隆志を睨んでくる
「いえ、先輩の鼻が高くて羨ましいなと思って」
なんとかごまかす
「おお、そうかそうか。お前なかなか目がいいな。分からないことがあったら何でも聞いてくれ」
丸井は隆志の肩をポンポンとたたいた。
「丸井、そろそろいいか」
「キャプテンすみません。どうぞ」
「み、み、み、皆さんぼ、ぼ、ぼ、ぼ、僕が、キ、キ、キ、キ、キ、キャプテンの谷口です。よ、よ、よ、よろしくお願いします」
かなり緊張している谷口である
「(だめだな、こりゃ)キャプテン、後はオレに任せて下さい」
「小山。よろしく」
小山が咳払いをして話始めた「オレが副キャプテンの小山だ。びしびしいくから覚悟しておけ。以上だ」
「キャプテン、一年生達はどうしますか?」
「今日のところは見学でもしてもらおうか」
「キャプテン、甘いすよ。最初がかんじんなんすよ。オレに任せて下さい」
「おい、一年生、草むしりしとけ」
一年はざわざわしてる
「てんめぇらはやくやらねぇか」
丸井の怒鳴り声に怯えいっせいに草むしりし始めた。ただ一人を除いては
「おい!そこの猿みたいな顔をしたやつ」
「猿みたいってだれのこと!」
丸井を睨みつける
「悪い悪い。名前が分からないもので」
「五十嵐ですよ。い〜が〜ら〜し」
「分かったからはやく草むしり行け」
「草むしりしたって野球が上手くなるわけじゃないし」
「んだとこら」
「いっけねぇ、何でもありません行ってきます」
五十嵐は隆志の隣で草をむしっていた
「(原作読んでたけど原作以上だな)」
隆志は五十嵐をみていた
「さっきからこっちばっかり見て、何か用なの」
「五十嵐君だっけ、オレは隆志。よろしくね」
「よせやい。五十嵐でいいよ。君づけなんてださいぜ。それよりお前、すごく草をむしってるな」
「日頃の雑用がいざというときに運を呼び込むって思ってるんだ」
「変な考え方だな。でも、嫌いじゃないぜそういうの。オレ達で墨谷を強くしような」
「うん。頑張ろう。ノックが始まるみたいだよ」
隆志が指差した方向では谷口がノックをしようとしていた。
「いくぞーショート」
「おう」
西田が構える
左手でトスを上げて落ちてくるところでスイングを始める。
が
スカッ
なんとノック失敗
まぁ誰にでもミスはある
「すまんすまん」
次いくぞー
スカッ
何度も失敗した
「なんでえ、なんでえノックもまともにできないのかよ」
五十嵐がグローブをたたきつける
結局その日は丸井が変わりにノックをして終わった。
隆志が帰宅中、五十嵐が前を歩いていた
「五十嵐」
「隆志、お前もこっちなのか」
「うん。一緒に帰ろう」
「ああ」
五十嵐の小学校時代の話などを聞いて帰った
五十嵐は小学校時代に全ポジションをこなしていたそうだ
「ただいま」
「お帰りなさい隆志さん。ごはんはまだ出来てないからランニングしてきたらいかがですか」
「そうだね。ちょっとその辺を走ってくるよ」
隆志はランニングにいった。
するとある神社についた
するとボールの音がするので行ってみると
谷口がノックの練習をしていた
キン「よし。今の感じだ」
「(谷口さん。やっぱりキャプテンはこうでないといけないなぁ。オレなんてまだまだだな。よし、ランニングの距離もう少し伸ばそう」
隆志は走り出した
隆志は改めて谷口の努力に感動したのだった