作中でよく出てくる耳がいい描写は意図的で
少なくみて普通の人間の5倍くらい良い
身体能力も1.5倍くらいある
最初に現れた一匹目のファウストは今にも襲い掛かりそうな距離まで接近している。
そして、二匹目のファウストは荷台の後方に爪を立てしがみ付くようにして、軽トラックに引きずられている。
だが、数秒もすれば荷台に降り立ちグラン達を攻撃するだろう。
一般兵達は、その絶望的な状況を前に言葉が漏れ出てしまう。
一般兵達「クソがッ!二匹目なんて一体だしろってん
だよ!」
「スペランツァはまだか!俺らだけじゃあ
どうしようもねぇよ」
「畜生め!撃っても傷一つ付かねぇ!
ちょっとくらい痛そうな顔をしやがれ!」
絶望的な状況が死への不安を煽り兵士達の冷静さを欠いていく。
そんな中、グランは落ち着いた表情で現状の把握とその打開策を考えていた。
グラン (あと数分もたたない内にみんなは全滅す
る。
みんなの戦力じゃ一匹目だけでも奇跡的に
助かる可能性があるかないか半々くらいだ
。
ならそのある方に賭ける為、もう二匹目の
方を俺がなんとかする。
これがその奇跡に賭ける為の大前提)
グランは周りを見て車の前方に乗せていた武器見つけ、必要なものを拝借する。
その時、助手席にいたクルスと目が合う。
クルス 「ッ……グランさん!」
危機的状況なのはわかっているため、何かできる事はないかと必死な様子だか助手席にいて何もできない。
そんな中、グランを見つけ心配そうな顔で見つめるしかない彼女を見てグランは言う。
グラン 「大丈夫、責任は果たすよ」
驚いた顔をするクルスを気にせず、拳銃とナイフを腰に仕舞いその次に手榴弾二つを手とポケットにひとつずつ納める。
そして一般兵達が戦っている後方に歩き、しがみ付くファウストに目を向ける。
ファウスト「ギャアアアッーーー!」
グラン 「ッ……………!」
グランは気づく、覚悟をしたつもりだったはずの体が震えている事に。
そして、今度こそ死地に向かう為自然とクルスの方を見て覚悟を決め、ファウストを見据える。
その瞬間体は走り出す、そのままファウストに飛び蹴りをしながら手榴弾のピンを抜き叫んでいるファウストの口にねじり込む。
そして、蹴りの勢いと手榴弾の爆発でグランごとファウストは軽トラックから引きずり降ろされる。
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地面に落ちる前、ファウストから離れる事はできたが、着地が上手くできない。
ゴロゴロと転がり数メートルあった所でやっと止まり這いつくばる。
グラン (全身が痛い、だがこれでみんなは助かるか
もしれッ___)
前から叫び声、そして全身からいきなり寒気を感じ後ろに全力で飛ぶ
そして、自分がいた場所には口から血を出し、いつもの奴らとは違う怒り狂ったような顔のファウストがいた。
ファウスト「ギィァ"ァ"ァ"ア"ーーー‼︎ 」
グラン 「ッ…………!」
一旦距離を取り、意識を切り替える、今からは目の前にいるファウスト、奴との殺し合いに全神経を注ぐ。
グラン (拳銃、ナイフ、手榴弾一個、この手持ち
で何とか時間を稼がないとみんなの所に
また行ってしまう)
拳銃とナイフを両方持ち腰を低くして戦闘体制に入るがまた叫び声と共に寒気が顔面に向かってする。
グラン 「ッ…!」
5メートル近く離れていた距離を一瞬で詰めて、目にも止まらぬ速さでファウストは顔面目掛けて爪を貫く。
それをギリギリ皮一枚で倒れながら回避するが、
ファウストは再度倒れている所を狙い襲い掛かろうと迫ってくる。
グランは拳銃で眼球を狙い怯ませる事に成功し距離をとる。
グラン(眼球を狙うのは使えるかもしれないだけ
どそれだけじゃ全然足りないどうするか)
ファウストが怯んだのも一瞬、またグランの顔面目掛けて攻撃をする。
グラン 「ッ…!これならッ!」
グランは何度もファウストの攻撃を寸前のところで避ける、そして隙を見て拳銃を撃つ。
グラン (コイツ顔面しか狙ってこない、なら何と
か時間を稼ぐ事はできる!)
常人では反応できない速度で繰り出されるファウストの攻撃は、グランにとっては狙いがわかっているならギリギリ避けれる速さだった。
そして何度か同じような攻防をした後グランは気づく。
グラン(クソッ!銃弾が切れた、もう怯ませる事は
できないだけど癖は見つけた)
その癖とは、ファウストが襲い掛かりながら爪を前にする時、同時に叫び声を上げる事がわかった。
グラン(コイツにその癖があるなら爪をスレスレで
避けながら近づいて、また口の中に手榴弾
をぶち込める。
バイクの爆発では、傷一つ付かなかったが
口の中に入れた手榴弾はちゃんと効いた。
次はもっと奥まで入れて顔面を全部吹き飛
ばせば倒せるはず!)
グランはもう使えない拳銃を捨て手榴弾も右手に持つ、そして次のファウストの攻撃を待つ。
ファウストは姿勢を低くし襲う準備をする。
集中する、そして左手のナイフをファウストに向け構える。
グラン 「………………ッ!」
ファウスト「ギャアアアッーーー!」
ファウストの爪とグランの左手のナイフが交差する。
爪をナイフで軌道をわずかにずらしながら前に踏み込む、そして顔面スレスレの所でかわす。
前に出していたナイフを引っ込め右手の手榴弾を前に出す。
そして、ファウストの口に到達、そのまま奥まで押し込み手榴弾のピンを抜き、素早く腕を引き抜く。
グラン 「ッ………やった!……ヴッ______」
いきなり腹に物凄い熱を感じ、そして、でかい岩に向かって吹き飛ばされる。
少しの時間意識が飛ぶがすぐ帰ってくる
グランは痛みを感じる所を見ると物凄い量の血が吹き出しており意識が遠くなる。
グラン (……なんで、ちゃんと爪は避けたのに
………ッ!)
ファウストの方を見ると、爪とは別の尻尾の先端に血がびっしり付いていた。
グランは忘れていたわけではない、だがこの長い攻防の中で一度も使われていない武器を警戒するだけの余裕も余力もなく、そして勝てると言う希望が見えてしまったのだ。視野が狭くなっていた。
グラン 「ッ!…手榴弾は⁉︎………」
最後の希望の手榴弾がどこに行ったのかを探すグラン、それを嘲笑うかのようにファウストは口から吐き捨てた。
グラン (な、何で爆発しない!
………まさか、不発弾なのか)
最悪の予想、そしてそれが現実だと言う事は目の前にある全てが物語っていた。
ファウスト「……………」ニチャアァァ
ファウストはグランが動けないのを確認し、不適な笑みをしながらゆっくり歩いてくる。
グラン 「はぁ……ここまで…か」
グランは口から血を吐きながらため息をつき空を仰ぐ、そしてみんな、クルスの事を思う。
グラン (大丈夫かな、クルスには申し訳ないけど
最後まで護衛できなかった……………)
グランがそんな事を考えてる内にファウストは目と鼻の先まで来ていた。
そして、今までされた攻撃を恨むかのように至近距離で叫んでくる。
ファウスト「ギャァヴ‼︎…ギャァ‼︎ーー」
グラン 「ッ………」
ファウストは言いたいことが言い終わったのか、腕を振り上げとどめを刺そうと振り下ろす。
グラン (…最後に人助け、
まあ少しは罪滅ぼしできたよね
…………ファーリア…………)
意識が切れる瞬間遠くから低い重低音がしたような気がした。
グランが降りた後クルス達は一匹目のファウストに追いかけられてるので止まりたくても止まらない感じでした。
あと初めて戦闘シーンを書いたのですが正直言って
難しい過ぎて適当になっています
申し訳ないm(_ _)m