TS少女は演じたい   作:息抜き

57 / 57
56話

八月三十一日、月曜日。

 

夏休み明けの教室は、朝から少し騒がしかった。

 

「なあ、宮野。白瀬って今日来るんだよな?」

 

鞄を机の横に掛けていると、隣から西野が声をかけてきた。

 

「そりゃ来るだろ。今日から学校なんだから」

 

「いや、芸能人って仕事で休んだりするじゃん」

 

「それはするだろうけど」

 

「今日も来るとは限らなくね?」

 

そう言われると、確かにそうかもしれない。

白瀬真琴。

高校一年の頃から同じクラスで、一度隣の席になったこともある女子だ。

その白瀬が、夏休みの間にアイドルになった。

八月一日の加入発表から、公式動画、八日のライブ、先週のWebドラマと、何度も名前を見ている。

でも、学校を辞めるとは聞いていない。

 

「来るんじゃねえの。クラスのグループでも言ってたし」

 

「あれ、そうなの?」

 

「お前、あれだけ通知うるさかったのに見てなかったの?」

 

「俺はあのグループの通知切ってる」

 

「——お前はアホなのか……?」

 

「推し活で忙しいんだよ。しゃーないだろ」

 

「また橘美月?」

 

「またもなにもずっとそう」

 

西野が笑った。

こいつは、元からLumière Paletteのファンだ。

六月のライブにも行き、八月八日の六人体制初ライブの帰りには、電車から写真や感想を送ってきた。

よくそんなに熱中できるなと思っていた。

……今は、あまり人のことを言えない気もするが。

教室の扉の方で、誰かが声を上げた。

 

「あ、白瀬さん!」

 

俺も顔を向けた。

佐伯と並んで、白瀬が教室へ入ってきたところだった。

白い半袖シャツに、濃いボルドーのリボン。グレーのスカート。

髪はいつもと同じ、毛先が鎖骨に触れるくらいの長さで、顔まわりに軽く段が入っている。

鞄も、見覚えのあるものだった。

……普通だ。

公式サイトの衣装でもステージ用のメイクでもない、夏休み前と変わらない白瀬だった。

 

「白瀬、来てるの?」

 

少し後ろから岸本が聞いてきた。

 

「いる。あっち」

 

西野が顎で示す。

 

「……今は無理だな」

 

思わず、そう言っていた。

白瀬の席の周りには、もう女子が何人も集まり始めていた。

 

「何が無理なんだよ」

 

岸本が笑う。

 

「いや、あの女子集団の中に話しかけに行けるか?」

 

「俺は無理」

 

「だろ」

 

白瀬は、次々に話しかけてくる女子へ顔を向けていた。

驚いたような顔をしたり、少し笑ったり。

おめでとうとか、写真がどうとか、そんな声だけが届いてくる。

……本当に、アイドルになったんだな。

教室で見ると、改めてそう感じた。

 

————

 

白瀬真琴。

俺が初めて同じクラスになったのは、高校一年の春だった。

最初の印象は、かなり可愛い女子がいる、というもの。

顔が整っていて、落ち着いた雰囲気がある。

自分から輪に入ることは少なかったけど、話しかけられれば普通に返す。

それでも、こちらから話しかけるには少し緊張する相手だった。

 

それが、最初の席替えで隣になった。

……正直、ちょっと嬉しかった。

これだけ可愛くてスタイルも明らかにいい子が隣になって、嬉しくないわけがない。

最初の何日かは、授業で必要なことくらいしか話さなかった。

初めて自分から声をかけたのも、たしか数学のプリントだったと思う。

 

「なあ、白瀬。これって、どこまでやるんだっけ」

 

そう聞くと、白瀬は自分のプリントから顔を上げた。

 

「今日やったところまで。こっちの問題は次の授業だって」

 

指で示されたところを見る。

 

「あ、そっちか。全部かと思ってた」

 

「全部だったら、今日中には結構大変だと思う」

 

「だよな。よかった」

 

白瀬は少し笑って、それから自分のプリントへ目を戻した。

それだけの会話なのに、緊張していた俺は、普通に答えてくれたことに少し拍子抜けした。

それからは、授業の前後に時々話すようになった。

課題や小テストの話から、やがて本や映画の話もするようになった。

白瀬は答えるまで少し考えるけれど、知っている作品には意外とはっきり感想を言う。

一度、俺が面白かった映画の話をしたことがある。

 

「最後のところ、めっちゃよくなかった?」

 

そう聞いたら、白瀬は少し考えてから答えた。

 

「面白かったけど、主人公が急に考えを変えたところは、ちょっと気になったかな」

 

「え、そう?」

 

「うん。そこまでの話を考えると、もう少し迷ってもよかった気がする」

 

「……俺、普通に感動してたわ」

 

「私も感動はしたよ」

 

「じゃあいいじゃん」

 

「でも、気になるところは気になるから」

 

そう言って、白瀬が笑った。

笑顔は滅多に見せてくれなかったが、笑うとさらに可愛く見えた。

何でも合わせてくれるわけじゃない。

適当なことを言えば、突っ込んでもくる。

それが面白かった。

別の日には、俺が前に話したゲームのことを覚えていて、続きはどうなったのか聞かれたこともある。

白瀬にとっては何でもないことだろうけど、嬉しかった。

そこから少しずつ、次は何を話そうかと考えるようになった。

面白そうな映画の予告を見れば、白瀬は知っているだろうかと思う。

授業で変なことがあれば、隣へ顔を向けたくなる。

 

それで、次の席替えが来た。

白瀬は教室の反対側へ移った。

休み時間に話しかけに行けばいいだけなのに、隣だから話せていたことに気づいた。

わざわざ席まで行く理由が、思いつかない。

話したいことを思いついても、もう隣にはいない。

それが、思ったより寂しかった。

……ああ。

俺、白瀬のこと好きなんだ。

そう気づいたのは、多分その頃だった。

可愛いと思っていた女子と話すのが楽しくなって、機会が減ったら寂しくなった。

それだけだった。

 

————

 

「宮野」

 

名前を呼ばれて、顔を上げた。

西野が、俺の方を見ていた。

 

「何ぼーっとしてんの」

 

「……別に」

 

「お前、今日ずっとそんな感じじゃね?」

 

「まだ今日始まったばっかなのに、ずっともなにもないだろ」

 

そう答えると、西野が笑った。

白瀬の周りでは、女子たちがスマホを覗き込んでいた。

白瀬も少し顔を近づける。

近いな、と思った。

白瀬は笑って何かを話している。

あれだけ次々に質問されて、よく返事が続くものだ。

あんなふうに何人も相手にしているのは、あまり見たことがない。

 

「……すげえな」

 

「何が?」

 

「いや、あれ」

 

白瀬の方を見る。

西野もそちらへ顔を向けた。

 

「ああ。そりゃ話したくなるだろ。同じクラスのやつがアイドルになったんだから」

 

「そうなんだけどさ」

 

「お前も話したいんじゃないの?」

 

「……まあ」

 

ただ、あの中へ割って入るのは無理だった。

やがて先生が来て、女子たちが席へ戻っていった。

白瀬も椅子へ座る。

教科書と筆箱を机に並べる様子は、いつもと同じだった。

……画面の中にいるのと同じ女子が、普通にそこにいるんだよな。

 

 

 

ホームルームでは、二学期の予定の確認に続いて、写真やSNSへの投稿についての話になった。

写真や何気ない投稿から学校やクラスが分かることもあるので、他人の個人情報に注意するようにという話だ。

杉浦先生がそう説明している間、俺は夏休み中に見たものを思い出していた。

八月一日の加入発表の夜、クラスのグループチャットに流れてきたSNSのスクリーンショットだ。

 

『学校分かったら直接話つけたい。本人に分からせないと』

 

そんなことが書かれていた。

……分からせるって、何をだ。

六人体制に納得できず、白瀬の学校を探しているらしい。

……いや、おかしいだろ。

五人の方がよかったと思うのは、別に自由だ。

でも、だからって本人の学校を突き止めて、直接文句を言おうとするか?

 

グループでも、あの投稿には引いているやつが多かった。

「これ普通に怖くね?」とか、「学校に来たらどうすんの」とか。

書いたのがどんな人間なのかは分からない。

いい歳したおっさんじゃないかという反応もあった。

もしそうなら、自分よりずっと年下の女子高生に何を求めているんだろう。

自分が正しくて白瀬が間違っていると決めつけた奴に詰め寄られたら、困るどころじゃない。

 

白瀬の公式プロフィールには、学校名までは書かれていない。

でも俺たちが知っている学校名が外へ漏れたら、ああいう奴が本当に来るかもしれない。

帰り道で待ち伏せされて、断ったらどうなる?

相手が素直に引き下がるとは限らない。

……何かされたら、どうするんだよ。

想像しただけで、嫌な気分になった。

可愛いから興味を持つのは分かる。

俺だってそうだった。

でも、好きだからとか、気に入らないからとか、そんな理由で何をしてもいいわけじゃない。

そんなの、理不尽すぎる。

俺は、教室の方へ目を向けた。

白瀬は、自分の席でプリントに目を落としていた。

いつもの制服で先生の話を聞いている。

ここでは俺たちと同じ高校生だ。

……それなのにな。

知らない男がその生活へ勝手に踏み込もうとしているのが、腹立たしかった。

 

その後、提出物と二学期の予定の話になった。

杉浦先生が、同じ期限を二回説明した。

 

「先生、それ二回目です」

 

佐伯が言う。

 

「二回言ったから、一回は覚えて帰って」

 

先生が返すと、何人かが笑う。

こういうところは、夏休み前と変わらなかった。

 

 

 

授業が始まると、教室はいつもどおりになった。

白瀬も、真面目に授業を受けていた。

当てられれば答え、分からないところは考える。

あれだけ忙しそうなのに、勉強も続けるつもりらしい。

……偉いよな。

俺は夏休みの課題を終わらせるだけでも大変だった。

……いや、白瀬は前から真面目だったんだけど。

 

休み時間になると、また何人かが白瀬の席へ向かった。

佐伯が隣にいる時には、少し様子が違った。

何か言われて真顔で返し、佐伯が笑うと白瀬も笑う。

……ああいう顔、するんだよな。

でも、佐伯と話している時は、俺と話していた頃よりずっと遠慮がない感じがする。

それが少し、羨ましかった。

あんなふうに何でもない話を続けられることが。

俺も前はもう少し話せていたのに。

でも、楽しそうに笑っているところを見ると安心する。

白瀬には、これからも普通に学校に来てほしかった。

俺が話しかけられるかどうかは、また別の話だけど。

 

————

 

昼休みになると、白瀬は佐伯と一緒に教室を出ていった。

二人とも弁当を持っていたので、どこかで食べるのだろう。

 

「白瀬、今日は佐伯と二人か」

 

岸本が言った。

 

「いつも一緒だろ、あの二人」

 

「まあな」

 

俺も弁当を出す。

西野が椅子を持ってきた。

 

「なあ、そういえばお前ら、八日のライブの映像見た?」

 

「白瀬のやつ?短いやつなら見たけど」

 

岸本が答える。

 

「現地はもっとすごかったぞ」

 

「はいはい。お前行ったもんな」

 

「いや、マジで」

 

西野は、八月八日のライブの話になると毎回こんな感じだ。

 

「白瀬、実際どうだった?」

 

俺が聞くと、西野は箸を止めた。

 

「よかったよ」

 

「それは聞いた」

 

「何かさ、写真で見るのとは違うんだよね」

 

「どういう意味?」

 

「カメラに抜かれた時の顔がすごい。ほかの五人もそれぞれすごいんだけど、白瀬はああいう表情が本当に上手いんだと思う」

 

西野は少し考えてから続けた。

 

「ただ、歌とかダンスは、まだ経験の差があるのは分かった」

 

「そうなの?」

 

岸本が聞く。

 

「そりゃそうだろ。入ったばっかだし。白瀬、体育も得意そうじゃないしな」

 

「でも、六曲やったんだよな?」

 

「ちゃんと最後までやってた。『六つの光』もすごくよかったし」

 

西野は美月の話をする時と同じくらい楽しそうだった。

 

「そういや、白瀬のアクスタも買ったんだろ?」

 

岸本が言った。

 

「買ったよ」

 

「お前、美月推しじゃねえの?」

 

「当然、推しのも買った」

 

「そういうことじゃなくて」

 

西野はスマホを取り出した。

画面には、部屋の棚に並べられたアクリルスタンドが映っていた。

六人。

見慣れた五人の隣に、ピンクの衣装を着た白瀬がいる。

 

「……お前、全部持ってんの?」

 

「前から五人分持ってたから、真琴のも買った」

 

「真琴って」

 

岸本が繰り返した。

 

「いや、公式でもそう呼ばれてるし」

 

「学校では白瀬なのに」

 

「そりゃ学校ではそうだろ。クラスメイトの女子にいきなり名前呼びしてキモがられたら立ち直れん」

 

西野は、特に気にしていないようだった。

……何か、すげえな。

同じクラスの女子のアクスタを部屋に飾るなんて、俺には想像できなかった。

 

「よく買うよな」

 

そう言うと、西野がこっちを見た。

 

「何が?」

 

「いや、同級生じゃん」

 

「同級生だけど、もうルミパレのメンバーでもあるだろ」

 

「それはそうだけど」

 

「別に変じゃなくね?写真よかったし、色々荒れてたけど、俺は別にいいし。白瀬、可愛いしな」

 

……そういうものなのか。

 

「それなんだが……」

 

岸本が話に入ってきた。

 

「白瀬って、マジで顔いいよな」

 

「それは分かる」

 

西野が頷いた。

俺も、否定する理由はなかった。

 

「いや、前から思ってたけど、写真とか見たらやっぱすごいわ」

 

「写真撮られるの上手いらしいからな」

 

「それだけじゃなくね?普通に美人じゃん。うちのクラスどころか学年、学校でも一番レベルだろ」

 

「まあ、それはそう。アイドルになれるくらいだしな」

 

「あと、胸もでかい」

 

岸本が続けた。

 

「公式プロフィール見てびっくりした」

 

「ああ、あれな」

 

西野も笑う。

 

「でかいっていうのは散々言われてはいたけど、九十って、グラドルやれるだろアレ」

 

「まぁ、やれるだろうなぁ……」

 

「前からスタイルいいのは分かってただろ」

 

俺が言うと、岸本がこっちを向いた。

 

「まあな。でも同じクラスのやつのスリーサイズをアイドルの公式サイトで見る日が来るとは思わねえじゃん」

 

……それは、確かにそうだ。

数字まで見た時には、俺もちょっと驚いた。

 

「白瀬も、そのうちグラビアとかやるのかな」

 

岸本が言った。

 

「どうだろうな。今はまだ出てないけど」

 

西野が答える。

 

「でも普通にありそうじゃね?」

 

「写真撮られるの上手いしな」

 

「写真集とか出たらすごくね?」

 

「同じクラスの女子が雑誌の表紙になってるとか?」

 

「そうそう。コンビニ行ったら白瀬が表紙にいるんだぞ」

 

岸本が少し笑った。

 

「それは普通に買うわ。記念に」

 

「記念とか言って、白瀬の胸見たいだけだろ」

 

西野が返した。

 

「いや、同じクラスのやつが表紙になったら買うだろ、普通」

 

「そんな必死に言い訳しなくても」

 

「うるせえな。お前だって買うだろ」

 

「……まあ、買うかも」

 

「ほらな!」

 

二人で笑っている。

俺も、つられて笑った。

写真集なんてほとんど買ったことはないけど、白瀬が出すなら多分見る。

……買うんだろうな。

そう考えてから、ちょっと恥ずかしくなった。

 

「で、宮野は?」

 

岸本が聞いてきた。

 

「……何が?」

 

「白瀬が表紙になったら買う?」

 

「何で俺に聞くんだよ」

 

「いや、何となく」

 

西野までこっちを見ている。

 

「……まあ、買うかもな」

 

「ほら!」

 

「何がほらだよ」

 

「いや、お前さ」

 

岸本が笑った。

 

「白瀬の話になると、ちょっと反応変わるよな」

 

「変わってないと思うけど」

 

「そうか?」

 

「普通だろ」

 

……自分でも、あまり自信はなかった。

西野は何か言いたそうな顔をしていたけど、結局そのまま弁当へ戻った。

少し助かった。

話題は、そのあとまたライブへ戻った。

 

「でも、白瀬って実際歌とダンスやれそうなの?初心者って散々叩かれてただろ」

 

「上手くはなってると思う。まだ五人との差はあるけど、邪魔にならないレベルまで仕上げてたよ」

 

「そりゃ二年も違うんだから仕方なくね?」

 

「だから、そこをどう仕上げるかだろうな。二周年、曲数も増えるみたいだし」

 

「白瀬って、音楽とかでも別に歌そこまでうまいわけじゃなかったよな」

 

「うん、普通。クラスの打ち上げでカラオケ行った時とかも、普通に音外したりしてたし」

 

「そこからあそこまで仕上げたのか……」

 

西野は、公式の練習動画から、六月の大型ライブ後に六人用の曲を合わせ始めた話をした。

 

「俺、あのドキュメント見た時、白瀬もっと前からダンスやってたんだと思ってた」

 

岸本が言う。

 

「いや、全然初心者だったらしいぞ」

 

「マジで?」

 

「見てなかったのかよ」

 

「途中まで見た」

 

「最後まで見ろよ」

 

西野が呆れたように言う。

俺は、弁当の残りを口へ運びながら聞いていた。

歌もダンスも、いつからレッスンに通っていたのかさえ知らなかった。

最近は話す機会が少なかったとはいえ、知らないことが増えていくのが、少しもどかしかった。

 

————

 

午後の授業前、廊下で何人かの男子が話していた。

 

「白瀬って、恋愛禁止なのかな」

 

そんな声が聞こえた。

思わず、足が少し遅くなる。

 

「知らねえ。アイドルってそういうのあるんじゃね?」

 

「でも、今告ったらどうなんだろ」

 

「何が?」

 

「いや、ワンチャン付き合えたらすごくね?」

 

誰かが笑った。

 

「同じ学校なんだし、全く知らない相手より可能性あるだろ」

 

「お前、白瀬と話したことあんの?」

 

「……挨拶くらい?ま、俺くらい魅力的な男なら、それくらい障害にもならんね」

 

また笑いが起きた。

最後の言い方は明らかに冗談だったし、そこまではよくある話だ。

俺も告白を考えたことならある。

でも、その次の言葉には、少し引っかかった。

 

「別に振られてもいいじゃん。アイドルに告白したってだけでネタになるし」

 

「それな。告った時の反応とか面白そう」

 

……は?

思わず、そちらを見た。

話していた男子の一人が、俺に気づく。

 

「何?」

 

「……いや、好きでもないなら、やめとけよ」

 

自分でも、思ったより早く声が出た。

相手は、少し目を丸くした。

 

「え、何?マジになってんの?」

 

「別に。普通に迷惑だろ」

 

「いやいや、冗談だって」

 

「だったら、なおさらだろ」

 

そこまで言ってから、少し後悔した。

こんなところで言い合いになるつもりはなかった。

向こうも、別に今すぐ何かするわけではないらしい。

 

「分かったって。そんな怒んなよ」

 

そう言って、別の話へ戻っていった。

俺も、その場を離れた。

……何だよ、それ。

可愛いとか、付き合えたらいいとか。

そういう話なら、俺だってしている。

だけど、好きでもない相手に告白して、その返事を面白がるって。

それは、何か違うだろ。

白瀬がどう答えるかは分からない。

困るか断るかは分からない。

でも、その反応まで笑い話にするつもりなのか。

……そんなの、最低だ。

俺だって白瀬の容姿の話で笑っていたし、自分だけが正しいとは思わない。

それでも、さっきのは嫌だった。

 

————

 

放課後、階段の近くで佐伯を見つけた。

一人だったので、声をかける。

 

「佐伯、ちょっといい?」

 

「ん?宮野、どうしたの?」

 

佐伯は足を止めた。

佐伯由佳とも高一から同じクラスで、高二からは白瀬のことを時々聞くようになった。

……そのせいで、余計なことまでバレたんだが。

 

「今日さ、ちょっと気になる話聞いて」

 

「何?」

 

俺は、さっきの男子たちの会話を話した。

告白してみようか、断られてもネタになると話していたこと。

佐伯は、途中から少し眉を寄せていた。

 

「……うわ、それはない。最低」

 

「だろ?」

 

「うん。迷惑だし、真琴も嫌でしょそんなの」

 

「一応やめとけとは言ったんだけど」

 

「誰が言ってたの?」

 

相手の名前を伝えると、佐伯は少し考えた。

 

「……ああ、あの辺か」

 

「知ってる?」

 

「顔と名前くらいは」

 

「別に本当にやるかは分かんないけど。冗談だって言ってたし」

 

「そういうの、冗談のままで終わってくれたらいいんだけどね」

 

佐伯がため息をついた。

 

「真琴には、まだ何も言ってないんだよね?」

 

「多分。俺からは何も言ってないし、誰かに伝えられたかとかも知らない」

 

「分かった。ありがと、教えてくれて」

 

「いや、別に」

 

それだけ伝えればよかった。

俺は鞄を持ち直す。

すると、佐伯が少しおかしそうに笑った。

 

「……で、あんたは?」

 

「何が?」

 

「真琴に告白しないの?」

 

「……今その話じゃねえだろ」

 

「いや、そうなんだけどさ」

 

佐伯は楽しそうだった。

 

「今日も話しかけられなかった?」

 

「…………」

 

「やっぱり」

 

「お前なあ」

 

「だって、前から好きなの知ってるし」

 

佐伯には、高二の時にほとんどバレてしまっていた。

白瀬の好きな映画を聞いただけだったのに、佐伯に妙に楽しそうな顔をされて、結局ごまかせなくなった。

それ以来、時々こうしてからかわれる。

誰かへ言いふらすわけではないから、俺も普通に話せている。

 

「……あの人数の中に行けるかよ」

 

「まあ、今日はねえ」

 

佐伯が頷いた。

 

「私も、結構大変そうだなと思ったし」

 

「そうなのか?」

 

「うん。朝からずっと話しかけられてたから」

 

そう言ってから、佐伯は少し首を傾げた。

 

「でも、皆も悪気があったわけじゃないと思うんだよね。おめでとうって言いたかった子も多いだろうし」

 

「……そっか」

 

「だけど、落ち着くまではちょっと大変かもね」

 

佐伯は、それ以上のことは話さなかった。

昼食をどこで取ったのかも、何を話したのかも。

俺も聞かなかった。

 

「じゃ、そういうことで」

 

「うん。ありがと」

 

一度手を上げて離れようとすると、また声がかかった。

 

「宮野」

 

「何?」

 

「卒業まで、まだ半年くらいあるからね」

 

「……だから何だよ」

 

「別に?」

 

佐伯が笑う。

 

「今は、って話」

 

「……お前、ほんとそういうところあるよな」

 

「何のことかなあ。……ま、後悔しないようにしなよ」

 

そう言って、佐伯は階段を下りていった。

……卒業まで、半年。

急に短い気がした。

 

————

 

家へ帰り、制服を脱いでから机へ座った。

今日配られた進路のプリントに期限の印をつけ、ファイルへしまう。

受験はこれからが大変だ。

……白瀬も、大学へ行くつもりらしい。

今日、女子たちにそう話していたのが聞こえた。

あれだけ仕事をしていて、よく両方やるよな。

スマホを手に取ってSNSを開く。

最近は、白瀬の名前を検索することが増えていた。

 

最初にそうしたのは、八月一日だったと思う。

あの日、朝から西野が騒いでいた。

 

『宮野、これ見た?』

 

送られてきたのは、六人が並ぶ公式の集合写真だった。

見覚えのある五人の隣に、知らないはずのない顔がある。

新メンバー、白瀬真琴。

……え?

写真を大きくする。

ピンクの衣装を着て、髪を綺麗に整えた白瀬がカメラを見ていた。

いつもの白瀬だ。

でも、知らない白瀬でもあった。

 

何度も公式投稿を見直した。

コメント欄には驚きや反発が並んでいた。

 

『六人になるの?』

 

『五人のままがよかったんだけど』

 

白瀬が何かしたわけじゃないだろ、とは思った。

でも、五人を応援してきた人には思うところがあるらしい。

西野も驚いていたくせに、その日のうちに八日のライブの抽選へ申し込んでいた。

……行動早すぎだろ、こいつ。

 

翌日には、加入までのドキュメントが公開された。

俺も見た。

映画の撮影へ参加したことも、表情を評価されたことも、歌やダンスを基礎から教わってきたことも知らなかった。

特にカメラテストには驚いた。

同じ人なのに、目線や表情を少し変えただけで、全然違う印象になる。

何度か見返すと、映画の話をしていた時の顔に少し似ている気もした。

もちろん、俺が才能を見抜いていたわけじゃない。

ただ、見覚えがあった。

コメントにも、表情を褒める声や、初心者の歌とダンスを心配する声が増えていた。

 

『表情変えるところ、普通にすごくない?』

 

『歌もダンスも初心者なんだね。大丈夫なのかな』

 

八月八日のライブ後は、実際のステージを見た人たちの感想が増えていた。

歌やダンスにはまだほかの五人との差がある。それでも、表情はよかったという声が多い。

……昼間の西野も、同じようなことを言ってたな。

 

『増員にはまだ慣れないけど、真琴ちゃん本人は応援したい』

 

そんな投稿もあった。

五人の方がよかったと思うことと、白瀬本人を嫌うことは、別らしい。

画面の向こうの人たちは、俺が教室で見ていた白瀬の、知らない一面を見ている。

 

先週公開された『放課後の余白』もそうだった。

公式の告知を見て第4話を再生し、台詞を言い終えたあとの視線の動きを何度も見返した。

ドラマのチャンネルでは、公開から数日しか経っていない第4話が、先に公開された三話よりずっと再生されていた。

……ルミパレ効果、すげえな。

コメント欄には白瀬目当ての人が多かった。

 

『ルミパレ公式の告知から来ました!真琴ちゃん目当てです』

 

一方で、演技そのものへの感想も並んでいた。

 

『台詞少ないけど、表情の変化が自然でいいね』

 

『半年前までレッスン未経験だったって本当?新人とは思えない』

 

告知で来た人たちが、演技そのものも褒めている。

高一から知っている俺より、まだ一か月も経たないファンの方が、新しい魅力を見つけている気がした。

……競争してるわけじゃないのに、少し悔しかった。

 

————

 

夕食を終えて自分の部屋へ戻ると、スマホの通知が増えていた。

Lumière Paletteの公式チャンネルだった。

 

『本日20:00公開!高校生組VS大学生組!ルミパレ三番勝負!』

 

……ああ、今日だった。

夏希の誕生日企画で街歩きした高校生組と大学生組が、今度は対決するらしい。

再生ボタンを押す。

明るい音楽と一緒に、六人が映った。

 

『こんばんは!Lumière Paletteです!』

 

六人の声が重なる。

その中に白瀬もいた。

ローズピンクを取り入れた、動きやすそうな私服風の衣装。

……可愛いな。

口には出さなかったけど。

 

『今日は、前回の夏希の誕生日企画に続いて、高校生組と大学生組に分かれて競います』

 

玲奈が説明する。

美月が、夏希と白瀬の肩を軽く示した。

 

『高校生組です!』

 

『今回は勝ちます!』

 

夏希が早速言う。

 

『その自信はどこから……?』

 

白瀬が返すと、美月が笑った。

 

『気合いは十分ってことで!こういうのは意気込みが大事なんだよ真琴!』

 

その隣で、大学生組の三人が手を振っている。

ひより、玲奈、澪。

最近は三人の性格も何となく分かってきた。

 

『三つの対決をして、勝った数が多いチームの勝利です』

 

玲奈が説明した。

一つ目の十秒記憶クイズは大学生組が勝利。

二つ目のジェスチャー伝言リレーは高校生組が取り返し、一対一になった。

 

最後は、三人一致チャレンジだった。

お題に対して、チームの三人が相談せずに答えを書く。

三人全員が同じ答えなら一点。

より多く一致させたチームの勝利だという。

 

『これはいけるでしょ!』

 

夏希が自信満々に言った。

 

『三人で合わせるんだよ?大丈夫?』

 

白瀬が聞く。

 

『大丈夫!任せて!』

 

『……ちょっと不安なんだけど』

 

美月が笑った。

最初のお題が表示される。

 

『赤い食べ物といえば?』

 

三人がそれぞれ答えを書き、合図に合わせてボードを見せた。

美月はトマト。

白瀬もトマト。

そして、夏希はりんご。

 

『あー!夏希!』

 

美月が叫んだ。

 

『えっ、何で!?りんご赤いじゃん!』

 

『赤いけど!そこはトマトじゃない!?』

 

『いや、りんごも普通にあるでしょ!』

 

『それはそうだけど、三人で合わせるゲームだから』

 

白瀬が笑いながら突っ込んだ。

 

『真琴まで!?』

 

『だって、二人はトマトだったし』

 

『多数決じゃないんだって!』

 

夏希が言い返す。

……いや、二人に合わせるゲームだろ。

思わず笑ってしまった。

次のお題は、夏の定番の飲み物だった。

夏希と白瀬は麦茶。

美月はラムネ。

 

『今度は美月!?』

 

夏希が笑い出した。

 

『夏といえばラムネじゃん!』

 

『美月、それお祭りのイメージじゃない?』

 

白瀬が聞く。

 

『だって夏っぽいでしょ!?』

 

『夏っぽいけど、家で飲むなら麦茶かなって』

 

『家で飲むって誰も言ってないよ!』

 

『……確かに』

 

白瀬が少し考えてから頷いた。

 

『真琴、納得しないで!』

 

夏希が笑う。

……何だ、この三人。

そして、三問目。

 

『映画館で買うものといえば?』

 

……お。

これは白瀬、得意そうだな。

そう思いながら見ていると、三人が回答を公開した。

美月はポップコーン。

夏希もポップコーン。

白瀬は、パンフレット。

 

『えええ!?』

 

美月と夏希の声が重なった。

 

『真琴!?』

 

『何でパンフレット!?』

 

白瀬が、自分のボードと二人の答えを見比べる。

 

『……あれ?』

 

『あれ、じゃないよ!』

 

夏希が笑い出した。

 

『映画館だよ!?ポップコーンでしょ!』

 

『いや、私、映画館行ったらポップコーンよりもパンフレット買うこと多いから……』

 

『真琴の映画好きが出ちゃった!』

 

美月まで笑っている。

 

『……ごめん。普通に自分が買うもの考えてた』

 

白瀬は口元を押さえながら笑った。

パンフレットを買う方だったのか。

二人に突っ込んでいた本人までやらかして、俺も笑ってしまった。

……意外とこういうところあるんだな。

四問目は、おにぎりの具の定番だった。

三人の答えは、揃って鮭。

 

『やったー!』

 

夏希が両手を上げた。

 

『やっと揃った!』

 

美月も喜んでいる。

 

『……よかった。全然合わないかと思った』

 

白瀬が笑う。

 

『真琴、さっきのパンフレットは忘れないからね!』

 

『夏希も最初りんごだったでしょ』

 

『あれは赤いからいいの!』

 

『だから、そういうゲームじゃないって』

 

また三人で笑っていた。

……仲いいな、こいつら。

 

『高校生組、言っておくけど、これ、戦犯探しゲームじゃないよ?』

 

『でも、楽しそう』

 

『それは間違ってないかもしれないけれど、趣旨がズレてるわね』

 

一方、大学生組は二問で全員一致を出していた。

結果は二対一。

最終戦も大学生組が勝ち、三番勝負の勝者が決まった。

 

『やった!』

 

ひよりが嬉しそうにしている。

高校生組は悔しがっていたけれど、夏希は早速次の対決をやろうと言い始めた。

 

『もう一回やりたい!』

 

『今終わったばっかりだよ』

 

白瀬が返す。

 

『じゃあ次回!』

 

『もう決めるの?』

 

美月が笑い、大学生組の三人も笑っていた。

動画は、六人の集合カットで終わった。

……面白かった。

白瀬目当てで再生したのに、最後まで六人のやり取りを楽しんでいた。

西野がいつも公式動画を見ている理由が、少し分かった気がした。

 

 

 

再生が終わると、俺はコメント欄を開いた。

 

『高校生組、三人とも方向性違うのに仲よさそうで好き』

 

『真琴ちゃん、二人にツッコんでたのにパンフレットでやらかすの好き』

 

『まだ六人なことに違和感はあるけど、こういう企画で3:3になれるのは利点かも。普通に面白かった』

 

以前は増員そのものの話ばかりだったのに、今は白瀬の言動を面白がる声が増えている。

六人体制に慣れない人もいるだろうけど、素直に嬉しかった。

……俺も、前から好きだったんだけどな。

自分で考えて、少し笑ってしまった。

先に好きになった方が偉いわけじゃない。

俺が知らなかった白瀬を、今は大勢の人が見ている。

それでいいんだろう。

スマホを机へ置く。

 

……今日、話しかければよかったかな。

朝は無理だった。

昼は佐伯と出ていき、放課後は大きなバッグを持って急いで帰ってしまった。

 

明日なら、もう少し落ち着いているだろうか。

でも、何を話せばいいんだろう。

動画見たよ、とか?

ドラマよかったよ、とか?

でも、それって、ただのファンみたいじゃね?

ファンなのは悪くない。

でも、昔みたいに普通に話したかった。

 

そんなことを考えていると、今日の廊下での会話を思い出した。

振られてもネタになる、というあの会話。

でも、俺だって、今告白したらどう思われるだろう。

アイドルになったから、急に近づいてきたと思われないだろうか。

高一から好きだったなんて、今さら言っても確かめようがない。

しかも、断られたら、普通にきつい。

それが、一番大きいのかもしれない。

翌日からも同じ教室で顔を合わせる。

白瀬が困った顔をするところなんて、あまり見たくない。

今は学校へ戻ってきたばかりで、今日も大勢に囲まれていた。

……やめとくか。

 

少なくとも、今は。

卒業までは、まだ半年くらいある。

佐伯の言葉を思い出す。

長いようで短い半年だ。

白瀬とは、今より話せるようになっているだろうか。

それとも、結局何も言えないままなのだろうか。

……分かんねえな。

 

————

 

机の上のスマホを、もう一度手に取った。

公式動画の関連欄に、Lumière Paletteのグッズ紹介が出ている。

昼間に西野が見せてきた六人のアクリルスタンドを思い出した。

……あれ、いくらするんだろ。

公式ショップを開いた。

 

Lumière Palette Official Store。

 

画面には、見覚えのある衣装を着た六人の写真が並んでいた。

その中に、白瀬もいる。

ローズピンク。

ソロアクリルスタンド。

1800円。

……思っていたより高くない。

ステージ衣装とは違う、公式の通常デザインだった。

白瀬は、カメラへ向かって小さく笑っている。

……可愛いな。

今日、何回目だろう。

商品画像を拡大してみる。

 

……買おうかな。

 

そう思ってから、少し迷った。

西野だって買ってたし。

Lumière Paletteのグッズなんだから、ファンが買うのは普通だ。

……俺、ファンなのか?

白瀬のことが好きだから、動画を見ている。

でも、最近はほかの五人のことも気になるし、今日の企画も面白かった。

……じゃあ、ファンなんだろうな。

そんなことを考えているうちに、購入画面まで進んでいた。

最後の確認画面で指が止まった。

……本当に買うのか、俺。

同じクラスの女子だぞ。

明日も学校に行けば普通にいるのに、そのアクスタを自分の部屋へ飾ろうとしている。

冷静に考えると、結構変じゃね?

でも、昼間に西野は言っていた。

同級生だけど、ルミパレのメンバーでもあるだろ。

……そうなんだよな。

俺が知っている白瀬真琴で、Lumière Paletteの白瀬真琴でもある。

……まあ、そんな大げさな話でもないか。

欲しいから買う。

それでいいだろ。

購入ボタンを押した。

画面が切り替わる。

注文完了。

 

……買っちゃった。

 

しばらく、その文字を見ていた。

それから、急に恥ずかしくなった。

俺、好きな女子のアクスタ買ったの?

……何してんだ、マジで。

昼間は西野をちょっと笑っていたのに、同じことをしている。

でも、俺の場合は……何だろうな。

ファンとして、なのか。

好きな女子だから、なのか。

多分、両方なんだろう。

とりあえず、誰にも言わないでおこう。

西野に言ったら、多分普通に喜ばれる。

岸本に言ったら、絶対からかわれる。

佐伯に知られたら……あいつ、絶対笑うだろうな。

それは、容易に想像できた。

でも、買ったこと自体に後悔はなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

TS侍女は逃げられない(作者:TSスキー)(オリジナル:ファンタジー/恋愛)

前世で男だった記憶を持つ男爵令嬢エリナは、八歳の頃から同い年の侯爵令嬢ソフィアに仕えている。▼立派に育った主人を内心では妹のように可愛がり、専属侍女として一生その世話を焼いて暮らせれば、それで十分。自分自身の結婚など御免だった。▼そんなある日、お嬢様に政略結婚の話が持ち上がる。▼貴族の娘として婚姻を当然の責務と受け入れるお嬢様。しかし、覚悟と不安は別のもの。…


総合評価:2649/評価:8.63/短編:2話/更新日時:2026年08月21日(金) 18:13 小説情報

TS転生おっさん物語(作者:すすぺっと)(オリジナル:現代/日常)

▼社会に疲れた元おっさんは、死後、丸い蛍光灯のような神様によって、現代日本によく似たパラレルワールドへ女の子として転生する。▼赤ちゃんから成長し、高校生になった彼女――**高遠透花**は、180cm前後の高身長と整った容姿を持つ無気力系JK。▼本人はただ平穏に過ごしたいだけだが、前世の社会経験から来る落ち着きや距離感が、周囲には妙に大人びた魅力として映ってし…


総合評価:2302/評価:7.58/連載:32話/更新日時:2026年10月24日(土) 00:01 小説情報

TS聖女、現代に帰還しアイドルになる(作者:ブリザード)(オリジナル:現代/コメディ)

クラスごと異世界に召喚されようとした中学生の白絃優は、召喚者との交渉の末単独で召喚され、召喚の影響で性転換し聖女アリサとして魔王や邪神と戦い抜いて異世界を救い、そして聖女の姿のまま現世に帰還する。▼この物語はそんな彼女が、現世にて何故かアイドルになってしまうお話。▼カクヨム、なろうでも掲載しています▼カクヨム https://kakuyomu.jp/work…


総合評価:2320/評価:8.33/連載:9話/更新日時:2026年11月06日(金) 07:08 小説情報

いぬのTS貧乳合法ロリアラサーおまわりさん(作者:被告人5)(オリジナル:現代/日常)

▼現代日本と似ているようで、少しだけ違う世界。▼そこでは、人間よりも遥かに高い身体能力を持つ「獣人」が、警察官や消防士などとして人々の暮らしを支えていた。▼そんな世界で、犬獣人として生まれた犬井ハル、28歳。▼警察官となった姉に憧れ、そして獣人の身体能力で人間相手にマウントを取るために警察官となった彼女は、特に出世を目指すこともなく、地方の小さな交番でのんび…


総合評価:3376/評価:8.31/連載:28話/更新日時:2026年10月28日(水) 17:43 小説情報

銀盤に踊る銀(しろがね)(作者:ブリザード)(オリジナル:現代/コメディ)

橘瀬理奈は銀髪碧眼ながら日本人のフィギュアスケーター。▼17歳にして4回転アクセルを跳べる唯一無二の女子選手。▼だが、世界は知らない。▼実は主人公が転生者で、30歳の会社員が女の子に輪廻転生したことを。▼そんな彼女の悪戦苦闘の日々。▼※カクヨム、なろうにも掲載始めました▼カクヨム https://kakuyomu.jp/works/2912051600434…


総合評価:5541/評価:8.55/連載:33話/更新日時:2026年06月19日(金) 08:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>