あり得ざる御伽噺は夢か幻の絶境   作:SUN'S

23 / 23
わらしべの後日談 破

「エンバーミングに出やがる、このフランケンシュタインってよ。なーんか見たことあるんだよな」

 

「月光もそう思うか」

 

「おう。天道もか?」

 

「しかもこの『サガラ』ってヤツを見てると、どうにも才賀の野郎をぶん殴りたくなるぜ」

 

「ぶん殴りに行くか」

 

そのムカつく才賀君はテメェらの隣に座っているし、「エンバーミング」は現実に起こっていた史実だ。ちょっと向こうで書き直されてるらしいけどな。

 

───そもそも、糸色景の物語だ。

 

「あんたたち、何言ってるのよ。相楽って才賀のご先祖様の相楽左之助じゃないの。この前の歴史の授業で出てたでしょう?」

 

「……バックレた」

 

「そもそも学校が違うぜ、マイスウィート」

 

バカみたいにメロメロになっている天道を無視し、オレはエンゲキブの事を見据える。相楽左之助がオレのご先祖様だって一度も伝えていないんだがな。

 

どうにも怪しすぎる。

 

オレは、お前の名前も知らないからな。

 

しかし、誰も気付いていない。いや、そういう風に誘導しているんだろうが、オレに誘導は無理だと理解しているんだろう。

 

「天道、そろそろ期限だよな」

 

「待て、まだ二回しか変身してねえ」

 

「此方はアマゾンでもいいんだぞ!」

 

「うるせぇーっ!テメェらがショッカーをやっとけば良いんだよ!!仮面ライダーは俺だ!」

 

また、バカなことを言っている天道に近づき、ベルトを剥ぎ取ってオレは走り出す。

 

「Xライダーはオレだ!」

 

「待てや!!V3が一番つえぇ!!」

 

「一号だ、ボケぇ!!」

 

やいのやいのと奪い合っているとエンゲキブがベルトを受け止め、じーーーっとベルトを見つめる。未来でここまでは見ている。

 

「変身して、楽しい?」

 

「「「楽しい」」」

 

俺達の言葉に悩むエンゲキブは鉢かづきを見遣ると「ハッちゃんがこれを飲んだら、更にパワーアップするんじゃないの?」という言葉に電流が走る。

 

「鍛えて、パワーアップか」

 

「仮面ライダーが、新一号になったあれか」

 

「V3なら…ダブルタイフーンの強化か?」

 

オレ達の会話に着いていけないエンゲキブと鉢かづきは苦笑いを浮かべ、みんなで話し合っているところを楽しそうに眺めている。

 

「エンゲキブはどれだ?」

 

「あたし、仮面ライダー見たことない」

 

「ビデオ借りに行くぞ!」

 

「金がねえ」

 

「オレの家なら全部揃ってる」

 

そんなこんなでエンゲキブと鉢かづきと一寸法師に仮面ライダーを広めることになった。この世界にもヒーローはいるんだが、数が多いんだよな。

 

それこそ敵の数も多いんだよな。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

【完結】最も手を伸ばすのは神威の花。(作者:SUN'S)(原作:ゴールデンカムイ)

彼女は糸色景と相楽左之助の娘だ。▼明治40年、彼女は北海道に来ていた。母のやり残した事を知るため、母の見た世界を知るため、それから中々帰ってこない旦那を迎えに来ている。▼ちなみに彼女は私の書いた「某剣客浪漫世界で私は物書きをする」および「もしも「るろ剣」の世界に糸色景がいたらのスレ」に登場する絶景先生こと糸色景の子孫に当たります。▼【スレっぽいヤツ】▼htt…


総合評価:200/評価:8.33/完結:162話/更新日時:2026年09月12日(土) 22:05 小説情報

某剣客浪漫世界で私は趣味に憩う。(作者:SUN'S)(原作:るろうに剣心)

これは、糸色さん達が東京に帰る少し前のお話───。▼ドクトル・バタフライを始めとした転生者達、親しき友人や苦手な人もが、神通力の使い手と思い込み、いつも黒幕扱いされる糸色さんに相談を持ち掛ける。▼このお話は趣味に癒しを求める糸色さんのお話です。▼【スレっぽいヤツ】▼https://syosetu.org/novel/380529/▼【エッチなヤツ】▼http…


総合評価:36/評価:-.--/連載:11話/更新日時:2026年06月25日(木) 23:05 小説情報

金欠系派遣死神ハルヒコくんと見える子ちゃん(作者:SUN'S)(原作:見える子ちゃん)

とある地区にやって来た外回り派遣の死神ハルヒコくんは金欠です。いつも憂鬱げに仕事をこなす姿はやさぐれた中年サラリーマンにも見えるけど。▼それでも立派に生きているのです。


総合評価:112/評価:-.--/短編:13話/更新日時:2026年09月14日(月) 20:25 小説情報

「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい(作者:SUN'S)(原作:はじめの一歩)

彼女は転生者だ。▼バトル漫画の回復系超能力を選んだのに転生したのはボクシング漫画の金字塔「はじめの一歩」の世界だったので、とりあえず日記を書くことにしたらしい。▼


総合評価:2441/評価:8.11/連載:68話/更新日時:2026年09月30日(水) 16:14 小説情報

呪術廻戦:イーブン(作者:悪魔さん)(原作:呪術廻戦)

呪いの王と唯一「対等」であった、ある兵の物語。


総合評価:1511/評価:8.5/連載:4話/更新日時:2026年09月27日(日) 00:15 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>