「才賀、話ってのは何だよ」
「あたし、いるのこれ?」
「まあ、まて。落ち着けよ」
アタッシュケースを持って、オレは月光達の目の前に座り、アタッシュケースのひとつを月光に差し出す。「爆弾か?」とか「ジュラルミンケースだ。金か?」とか言い出す天道にもアタッシュケースを差し出す。
「「こ、これは!?」」
「母さんに頼んで作って貰った」
「ライダーベルトだ。タイフーンだ」
「アマゾンのベルトもあるぜ」
ワクワクする月光と天道にエンゲキブは呆れながら、オレの差し出すアタッシュケースを受け取り、中身を見ると直ぐに閉じてしまった。
「なんで、ここにあるの?」
「オレのばあちゃんが持ってた。まあ、もしものときはママさんに渡しといてくれや」
「……まあ、わかった」
エンゲキブは納得していないような顔だが、ママ役に渡しておけば問題ない。元々はアイツが持っているものを戦国時代に盗まれたのがキッカケだ。
兎に角、今は忘れずに持っておけばいい。
「おれも変身するぜ」
「ああ、ダブルライダーだな」
「……タックルのコスチュームもあるんだが」
「な、なんだと?」
「エンゲキブが、タックルに?」
「いや、タックルってだれぇ?」
そういえば、まだ仮面ライダーV3までしか見てないもんな。タックルまでの道のりは長い。
「ああ、それと母さんの作ったベルトでな。普段は普通のベルトに変わるし、この技カードをセットしておけば特定の技は使える」
「「ライダーキックだな」」
ウンウンと男のロマンを語り合いながら、二番目の必殺技でケンカになる。ライダーチョップかライダーパンチか、ライダーシュートでのケンカだ。
オレはライダーチョップだ。
まあ、やることはやっている。鉢かづきにも糸色家の倉からデカくてゴツいヤツを見繕ってきたものを渡していく。ふと、我が家の家宝を見る。
「北落師門も飲めるか?」
「そ、それは無理でございます。思念が強すぎて、下手に呑まば私が食い破られるやも」
「まあ、妖気まみれだからな」
まあ、色々とあるわけだ。
兎に角、兎に角だ。
「とりあえず、まずは誰がメインの仮面ライダーとして登場するかを話そう」
「すでにV3だってガキ共にバレたぜ」
「正体不明のヒーローだろうが。やっぱり、ここはアマゾンにしとけよ」
「Xライダーでいこう」
全く、こいつらは何も分かってない。
「「「あぁ?」」」
ゴンと額をぶつける。
勝つのは、オレだ。
オレがXライダーとしてメインになるんだ。
テメェらに渡せるかよ。