桃太郎が月神に加わるそうだ。
目的は間違いなく鉢かづきなんだろうが、それでやる気が出るなら問題ない。まあ、ピンク色の妄想が溢れ出ているのはどうかと思うけど。
ドスケベすぎるぞ、桃太郎。
「で、どうする」
「なにがだ」
ズルズルとラーメンを啜っていると月光と天道がライダーベルトをカウンターに置いて、ものすごく真剣な眼差しをむけてきた。
ラーメンを飲み、スープで喉を潤す。
やっぱりオヤさんのラーメンは最高に美味くてオレは大好きな味だ。母さんは体調的に濃厚なラーメンも薄味のラーメンも食べたことがない。
「やっぱり、ここは統一するべきだ」
「V3はゆずれねえぞ」
「ああ、オレもアマゾンは譲れねえ」
「Xライダーもだ」
「ハナモグラとガンガンジー」
「「やめろ」」
天道の言いたいことをオレと月光は止めて、仮面ライダーとして仲間を増やすべきだろうと話すが、仮面ライダーの素質を持ったヤツは早々にいない。
「仮面ライダーの素質か」
「そうだ」
「やっぱりオレや月光みてえに強くねえと話しにならねえ。エンゲキブやトショイインにも色目を使わねえヤツがいいんだがな」
「……じゃあ、あいつはどうだ?三件隣の喫茶店に屯してるカメラ持ったヤツ」
ツカサの事を言い出した月光にオレはラーメンを食べる手を止めて、思わず見つめてしまった。月光と天道もオレの視線に気付いたらしい。
「アイツは止めとけ」
「理由は?」
「……ここだけの話だぞ?」
キョロキョロと辺りを見てから月光と天道に顔を近づけ、他の奴らに聞こえないように伝える。
「アイツがショッカー首領だ。こっちに来ていやがるんだよ」
そう言うと月光と天道はライダーベルトを掴み、喫茶店に向かっていき、いきなり襲われて、ビックリしているツカサを視て、キレたゲンジロウがデスガロンに変身し、二人を襲う。
マジの怪人の登場に二人は興奮し、変身した。
そのせいか。
近所の子供の間で月光と天道の人気は爆発し、不良なのに好かれまくっているというギャップで、だんだんと学校での評価も上がって来ている。
「才賀くんが来てから月光もよく遊ぶようになったし、友達も増えてきてよかったよ」
「オヤジさんのおかげだよ。アイツ、この店を継ぐのが夢だって言ってたし。ちゃんと残していけるってオレが保証しますよ、糸はウソを言わないんで」
「よく分からんけど。わかった」
オレの言葉で喜んでいるオヤジさんを視る。ちゃんと孫にも会えるし、元気な孫とも遊んでいる。月光のあいて?野暮だから言ったりしねえよ。