「火箭戦脚!!」
ジェットエンジンの様に踝や脹ら脛部位に存在する孔が炎を噴射し、勢いを増した回し蹴りが連続して、繰り出される。竜巻旋風脚かよ!?と、月光や天道と行ったゲーセンのゲームを思い出す。
「
「……ちょっと待て、ジェット脚って何だ」
「俺の必殺技だ!」
いや、おう。
わりとヤンチャしているオレが言うのはアレかも知れねえが、コイツもアホだな。そんなことを思いながら、サカサはエンジンを吹かして加速する。
「
「今度はハリケーン脚か」
靴底の孔に溜めた熱を蹴りの衝撃に乗せて、蹴り出そうとするサカサに近付き、膝を蹴り、正拳を顔の目の前で止める。
「て、てめぇ!殴るなら殴れや!」
「断る。オレは女の子は極力殴りたくない」
ん、私は?
「(しとりばあちゃんは強いんで例外っす)」
ん、さっちゃんも面白いよ
そこは強いじゃないのかと思いつつ、元のサカサに戻った事を確認し、地面に落ちる前にリボンを受け止め、サカサを抱き上げる。
「じ、自分であるけるよ!?」
「黙ってろバカ」
縁側に座らせて、蛍火色に光る「癒やしの力」を両手に集めて、怪我を治してやる。オレが殴る以前の問題だろう。憑依合体したら、肉体が傷付いている。
不満そうにオレを見るサカサは怪我が治っていく光景に目を見開き、ブンブンとバカみたいに手を振り、脚を動かしている。
「……やっぱり、糸色家の能力ね。境くんって、やっぱりあの境くんなのね」
「どれだ?」
「単身で宇宙帝国ザンギャックに喧嘩を売りに行って、ワルズ・ギルと殴り合った挙げ句、並行世界のドン・アルマゲだかドラグニオ・ヤーブンだかに喧嘩を売りに行ったっていう宇宙最強で、そんなんだから地球が戦闘民族扱いされる原因になった人だよね」
「喧嘩を売りに行ったって事は、悪い奴らだな。未来のオレも元気そうで良かったぜ」
オレは名実ともに宇宙最強の男になったわけだ。
じゃあ、ちゃっちゃとオオイミに勝つぜ。
「で、サカサはオレに何を教えてくれるんだ」
「継承の儀式って、何だと思う?」
「蛮竜に認められることだ」
「境くん、蛮竜に頼らなくても強いよね。けど、ボクのところにやって来た理由は、休ませるのと未来の自分がどうなったのかを見せるためだね」
「……ようは休んで強くなれば良いんだろ」
「ボクには縁はないね。まあ、ボクに取り憑いている彼女達は君に勝ちたいみたいだけど」
面倒臭そうにサカサは溜め息を吐いた。