しかし、悩ましく感じる。
オレの息子というには、あまりにも素直に女の子と話しているし。脳破壊を受けていない。なぜだ?と困惑する。オレだけが脳を破壊されるのか。
いや、そんなわけはない。
オレはまともだ。
確かに顔の良い女に弱いが、それはもうめっぽう弱いが仕方ない。だって、オレの母さんは日本舞踊のエッチな師範で、何かと世話してくれた切の姉ちゃんはエッチなお姉さんだし。
糸色景は色香ムンムンだし。
歪まないほうがおかしいだろう。
うん、歪むな。
しとりばあちゃんでも歪みそうだったし。糸色家の女の子は基本的に身内と判断したら、簡単に信じるし、疑わなくなる。糸方のヤツはマジでカスだけど。
アイツはカスでクズだ。
褸はクズでカスでゴミで穀潰しだ。
切の姉ちゃんに一応の危機感を持つようにするようになった功績は認めてやろう。しかし、切の姉ちゃんの片目の視力を奪ったのは許せん。見つけ出してブチ殺す。
殴り殺す。蹴り殺す。
............まあ、敵はオレの敵だ。
「えと、韁君のお父さんは蛮竜というのを継承するために行脚しているんですか?」
「お義父さんでも構わないぞ」
「そ、それは、ちょっと」
「まあ、冗談だ。で、継承の儀式だったな。オレは蛮竜が欲しいというより蛮竜が教えるオレの足りない部分を取り戻したり、身に付けるために動いているんだ」
オオイミは悔しいが強い。
おそらくオレに並び得る相手だ。こうしている今も向こうのアイツは鍛練を重ねて、更にパワーアップしている可能性だってある。
「そのオオイミってのは誰だ」
犬夜叉が、そう聴いてきた。
戦国時代なら、そうだな。
「天女を送ってきたヤツだ。んで、カグヤっていうのはかぐや姫だ。まあ、そのかぐや姫はオレの友達と結婚する未来で確定しているわけだが」
「そういやオヤジって未来が見えるんだよな」
「そうだな」
ピクリと動いたのを気づいた。
「かごめ先輩で血涙したのって」
「ああ、コイツに惚れたヤツが多すぎて目が焼けるかと思ったぜ」
「勝率は?」
「犬夜叉が5だ。狼少年が2、あとこれから風呂を覗き見する男が3だ」
そう言うと犬夜叉が真っ先に飛び出した瞬間、しれっと奈落がランキングに入ってきた。お前は早く滅びろよ、害虫が。
そんなんだから嫌われるんだぞ。
分かってるのか?えぇ、フナムシが...!
ん、口が悪いよ?さっちゃん
うっす。
すみません、しとりばあちゃん。でも、こうなるのは仕方ないんだ。あんなのと性癖が同じなんて!