タヅナがオレの事を見つけてくれた。
なんかすごい怒っているが、そういうこともあると納得する。しかし、犬夜叉がものすんげえオレの事を嗅いでくるのがイヤな気持ちになる。
まさか本命はオレなのか?
さっとオレは犬夜叉から離れると意図を察したタヅナが「オヤジ、それは違うんじゃないか?」と言うと、他のやつらもなんとなく察したらしい。
ん、以心伝心。私と繋がってる
しとりばあちゃんはいつまでオレの事を覗いているんだろうとかんがえる。まあ、しとりばあちゃんは何も悪さしないから問題ないか。
問題はこの時代での気持ちだ。
手加減しない覚悟、家族をまもる覚悟は学んだ。
息子に出会えたのは、生きる勇気だ。
ゆっくりと目を閉じる。
「じゃあ、そろそろ帰るわ。がんばれよ?」
そう言ってオレは目を開けた。
巓の姉ちゃんがいる。
「ククッ。私と試してみるか?」
「九尾を生やしてもオレが勝つさ」
「フン。くだらんな」
そう言って巓の姉ちゃんが指差す先を見遣り、そういえば会っていなかったことを思い出す。というより、真横から干渉できるのかとビックリしている。
オレは相楽左之助と糸色景のところに向かう。
地面の中にいた。
最後の嫌がらせかよ!?と巓の姉ちゃんに怒る。
「あ、ようやく出れた」
「ん?」
「へ?」
地面を殴って出ると見覚えがある二人がいた。
「いや、ご無礼申し訳ない」
「そう思うなら穴堀りはやめろ」
「この穴、塞いで下さいね?」
「分かっているさ。それに、良いものも見れた」
そんなことを話しながらオレは土を払って、ゆっくりと立ち上がった。子供のように小さな糸色景を見つめる。戸惑う顔がすんげえ蠱惑的に見える。
「───改めて、糸色境です。糸に色づく境界線と書いて、糸色境。此度は火急のため時代を超えて頼みをしに来ました。高祖父様の持つ妖気を纏える『爆心の鎧』を譲り受けたい」
そう言ってオレは頭を下げた。
アイツは鎧を着ると言った。
ならばオレも着る。
二種類あるという爆心の鎧、オレが欲しいのは本人の意思で形を変える方だ。月の中に突っ込むなら、やっぱり特攻服に着替えるのが一番だ。
それに、月光や天道と違ってオレの本気に耐える防具は必要だからな。全身全霊の拳と刀を使って、オオイミの野郎をブッ倒さねえといけねえ!
そう思いながらオレは、自分の事を僕と名乗り、あわよくばと糸色景の事を見つめる。いや、あわやくばなんてない。浮気は悪い文明だ。
許されざる大罪だ。
とめろ、オレの精神力!!