ぐだーズとの人理修復の旅〜YAMA育ちを添えて〜 作:平和推し
しかしながらそれと同時にあの魔女が再び牙を向かんと迫り…
YAMA育ちの拳が再び火を吹く!
「ジークフリート、またワイバーンが来たぞ」
「任せてくれ」
「街の住人達も我々が仕留めたワイバーンを食べれば良いと思うのだが…」
「流石にこの時期でこの時代の人間に、それほど胆力は無い…と言うか宗治郎、お前が躊躇なく食べる方がおかしいぞ」
宗治郎とジークフリートがリヨンに滞在している時でも、各地に出現するワイバーンはリヨンにもその姿を晒していた。
しかしながらそんなワイバーンが対峙するのは、亜竜ではない本物の竜種をタイマンで退治した伝説の竜殺しと、人の中でも変態的な強さのYAMA育ち、空を飛んだり火を吐いたりする程度では無力であった。
そんなワイバーンの末路は…
「そろそろ焼けたか?」
「俺はこのぐらいで良い」
パチパチと焚き火が爆ぜる音、串に刺さった肉からジュウジュウと肉汁が滴り落ちては、火に当たって煙を出していた。
ワイバーンの末路、それはこのワイルドなバーベキューである
「流石に毎日食べていたら飽きてくる…だが、この手で奪った命、ならこうして糧にするのも責任か」
「俺もかつてファヴニールの血を浴びたりしたが…お前もいつかは俺と同じように真なる竜種を倒し、こうして食らっていそうだ」
宗治郎はワイバーンのハツ(“はーと”とも呼ぶ)の焼き加減をチェックしながら、言葉を返した。
「流石に冗談だろう?現代文明の人間が魔物の頂点に立つ竜種に勝つなど…」
「(その焼いている肉も一応竜なのだが…)すまない、冗談だ」
「そうか、ほらハツが焼けたぞ。話によればサーヴァントに必要な魔力が豊富に取れる部位だ。魔力が足りなくなるよりかはずっと良いから食べろ」
ジークフリートはハツの刺さった串を受け取りながらも、宗治郎に問いかける
「所でお前の仲間たちとはどんな面子なんだ?大まかには説明されたが…」
「なら食べながらで良いから聞いてくれ」
宗治郎は仲間について説明する
まず宗治郎と同じマスターである藤丸、そして立香。
「彼らもお前と同じく強者か?」
「元々私と同じ国の一般人だ、私と同じようにな」
「(
デミ・サーヴァントで大盾使いのマシュと謎生物のフォウ
「謎生物?」
「少なくとも単なるマスコット枠や非常食枠では無い」
「気になるな」
「味か?」
「違う違うそうじゃ無い」
藤丸達が契約しているサーヴァントのクー・フーリンとエミヤ
「ケルトの大英雄と抑止の守護者か」
「ああ、心強い味方だ」
宗治郎が契約したサーヴァント、スカサハ、アルトリア・オルタ(セイバー)
「クー・フーリンの師匠と…かの円卓の騎士王の別側面だと?」
「片方は戦闘狂、片方はジャンクフード狂だ」
少しだけ沈黙してジークフリートは言った
「女性には秘密が多いと聞くが、聞いたら後悔するのはじめてだ。」
「安心しろ、少なくともスカサハは弟子以外には無理強いをするタイプでは無いし、黒い騎士王は仕事は真面目にこなすタイプだ。」
「会ってみたいようなそうではないような…」
「まぁサーヴァント同士の邂逅なのだ、特段気をつける事は…ッ!」
宗治郎とジークフリートはリヨンに向かってくる強い気配を察知して立ち上がった。
「ワイバーンでは無い…サーヴァントか…宗治郎」
「少し失礼する」
宗治郎はそう言って真上に100メートルほど飛び上がって、地平線の先までぐるりと見回してから降りてきた。
「見えたぞ…ガラスの馬車だ。」
「…確かか?」
「無論、それと朗報だその馬車に乗っていたのは私の仲間達だ。」
一方で藤丸達は…
「いやー、移動手段があるってのはいいモンだなぁ」
「少し気を抜きすぎじゃ無いのか?我々は見張りなのだぞ」
「お前さんが堅すぎるだけだっつーの」
現地で仲間になったサーヴァントであるマリー・アントワネットの宝具であるガラスの馬車を使って移動していた。
「先輩方、ドクターから送られてきた地図情報が確かならあともう少ししたらリヨンの街が見えてくる頃合いです」
「ありがとうマシュ」
「それにしても…本当に居るのかな竜殺しのサーヴァント」
「エミヤ達が街で聞き込みした所によると、リヨンに竜を倒した人達が居るって噂になってるらしいよ」
「主よ、どうか我々に竜殺しの英雄との縁あらんことを…」
すると馬車の上で見張りをしていたエミヤが何かを捉えた
「む?なんだ?…っ!?」
「あん?どうしたよ」
「宗治郎が居た」
その一言を聞いた瞬間、クー・フーリンはエミヤが見ていた方向を凝視した。
「マジか!?どこだ?」
「…空に跳んでいた」
「…は?それってジャンプして周りの景色見てたって事か?」
「…しかも概算100メートルは垂直跳びしていた」
クー・フーリンは暫し考えから口を開く
「アイツ人間だよな?立香とかと変わらねぇ」
「そうだ、サーヴァントでは無い」
「…どんだけバケモンなんだよあのスペック」
「フッ…分からん」
そして再会を果たす宗治郎と藤丸達
「「「宗治郎さん!無事だったんですね!」」」
「フォフォウ!」
「あぁ、心配と苦労をかけた。年長者として申し訳ない事だ」
宗治郎は藤丸、立香、マシュ、そして頭に登ってきて、バシバシと叩いてくるフォウに謝罪する。
そんな藤丸達を見ながら、サーヴァント達はというと…
「まぁ無事だってんのなら何よりだけどよ…その後ろの騎士さんはアレか?そこの音楽家と王妃サマと同じく現地に現れたサーヴァントってヤツかい?」
「ああ、俺は確かにそのサーヴァントに当てはまる。宗治郎には世話を焼いてもらってな…」
「ほぅ、それはどういう」
「共にワイバーン狩りとバーベキューをした」
「「…待て、宗治郎の武器は?」」
「殆ど徒手格闘だった」
「「本気か!?」」
宗治郎のエピソードにドン引きしていた
「え?宗治郎さんワイバーンをどうやって?」
「首をへし折れば生物なら死ぬだろう?普通の事だ」
「「「普通じゃ無い…」」」
「フォウ…」
次回は宗治郎のサーヴァント達もでます
お楽しみに!