ぐだーズとの人理修復の旅〜YAMA育ちを添えて〜 作:平和推し
カルデア一行と協力者のサーヴァント達を含めた人理修復チームは、元凶たる黒のジャンヌ・ダルク、ジャンヌ・オルタを倒す為
決戦の地に向かう
そして前に出て戦う系マスターの、宗治郎にはあるものが用意されていた
カルデアからの通信、司令室のロマニが地図上に存在する敵の情報を知らせる
『あともう少ししたら、オルレアンの街が見えてくるはず…でもやっぱりというべきか、ワイバーンと思われる高速飛行体が多数感知されてるから注意して』
「なるほど…コレの試験運用には丁度いい的が沢山という訳だな?」
『開発者の私が言うのもアレだけど…宗治郎君って戦いが楽しいタイプ?』
「いや、魔術を覚えてソレとこの礼装を早く実戦に慣らすいい機会だと、少し昂っているだけだ」
そう言う宗治郎の両腕には、ダヴィンチから送られて来た礼装である“赤い装甲の籠手”
機能特化な無駄な装飾がないソレはどこか朱色の魔槍に似ていた。
『スカサハの多数所持していた魔槍、ソレをこの万能の天才ダヴィンチちゃんがスカサハ本人と一緒に形にした宗治郎君専用の戦闘用礼装“
ダヴィンチは善意4割、趣味6割ぐらいで宗治郎にさらなる改造の提案するが…
「却下、そのようなモノが無くても貫手で穴は開く」
アッサリと却下されていた。
『え〜?ロケットパンチは?』
「不要だ、そもそも装備品が飛んで行ったら何の為につけてるという話だ」
『かっこいいよ?』
「…せめて折りたたみのブレードにしてくれ」
『やったね!』
そんなやり取りをしていると、オルレアンがある方角からワイバーンと、それよりも遥かに大きな竜がとんできていた。
「ッ!ファヴニールだと!?」
「ジークフリート、アレがお前の因縁の相手か?」
ジークフリートは宗治郎の言葉に頷く
「かつて俺が退治した邪竜。この地に呼ばれた時、まさかとは思っていたが…また戦うことになるとはな。」
「味は?」
「味か…思えば考えた事無か…その質問今するか?」
宗治郎は肩をすくめた
「気張りすぎているように見えたからな、冷静になれジークフリート、足元や背中を掬われても知らんぞ?」
「背中を掬われるか…笑えんが、お前の言う通りだな」
そして武器を構えたカルデア一行の前に黒いジャンヌ・ダルクとバーサーク・サーヴァント達が現れる
「とうとう来たわね!忌々しいバカな小娘とそのお仲間!」
「自己紹介か?これはご丁寧にありがとうございます知らぬ人」
「ざけんな!アンタのせいでこちとら大変な目に遭ってんのよ!」
キレッキレの煽り返しにギャーギャーと騒ぎ立てる黒いジャンヌ・ダルク、乗られているファヴニールもなんだか迷惑そうな目をしていた。
「まぁ良いわ、こうしてアンタ達含めた愚か者を屠れる機会がきたのよ。存分にやらせて貰うわ!」
「そうか…なら改めて名乗れ!竜の魔女!」
「良いわ、冥土の土産にその提案に乗ってあげる」
「バーサーク・アサシン。カミーラ」
まるでSM嬢のようなボンテージ風衣装の妖艶な美女が、エリザベートを睨みつけていた。
「バーサーク・アサシン。ファントム・オブ・ジ・オペラ」
「おお…クリスティーヌ、クリスティーヌ!」
「コイツはその…変態よ」
「クリスティーヌ(悲泣)」
「アイツ語彙アレだけかよ」
怪しげな笑みの割れた仮面をつけたオペラ座の怪人がいた。
「バーサーク・ランサー。ヴラドⅢ世」
「ヴラドⅢ世だって!?」
「知っているの藤丸!?」
「ああ立香、ヴラドⅢ世と言えば…」
「(余の事は有名だからな…知っていても)」
「シルバーとブラックの二丁拳銃で吸血鬼を狩る王立国教騎士団の“ゴミ処理屋”!第三帝国の残党
「誰だそ奴は!?余は後世だとどうなってる!?」
思わずツッコミしてしまったのは、黒い上等な仕立ての服を纏った淡い金髪の髭が生えた威厳ある愛国の君主にして、吸血鬼のモデルになった男である。
「…気を取り直して、バーサーク・セイバー。シュヴァリエ・デオン」
「ベルばらだ」
「ベルばらね」
「ベルばらだな」
「あのマスター達の言っているベルばらってなに?私が出てくるの?」
そう言っているのは、まるで三銃士のような特徴的な格好をした性別不明の美人であり、
ちなみに華奢な見た目に反して筋力Aであり、どこかの心は硝子な弓兵よりも強い
「次よ、バーサーク・アサシン。シャルル=アンリ・サンソン」
「マリー?マリーだ!あぁ、愛しいマリー、ちゃんと殺してあげよう。」
「…アイツは1番狂ってるな、ファントムとやらは元ネタからして、アレがデフォだろう」
宗治郎がそう言って見たのは、黒いコートを着た白髪でどこか視線のブレた目をした男だった
「サンソン…アレじゃまたお話しはできないわね」
「やれやれ、フランス出身、しかも王家に忠義していた彼らもあの魔女に取り込まれてるとはね」
落ち込むマリーアントワネットと皮肉を言うアマデウスは、サンソンとどこか申し訳なさそうなデオンを見ていた。
「バーサーク・キャス…」
「おお!ジャンヌ!!私を紹介してくださるとはなんと言う栄誉!このジル・ド・レェ!より一層の忠義に励みますとも!!」
「黒ジャンヌ、なんか耳赤くない?」
「多分怒りを我慢してるのだろう」
黒のローブに独特の襟巻きをしたまるで、深海魚を擬人化したようなギョロ目の男こそ、フランス軍の元帥にして、晩年は猟奇殺人に手を染めた『青髭』のモデルである。
「ねぇジャンヌさんあの人は昔もあんな感じだったの?」
「はい、昔よりはテンションが高いようですが、間違いなくジルです」
カルデア側のジャンヌも、アレがジル・ド・レェだと判定し、藤丸達は“元からあの感じなんだ…”と思った。
「最後になるわね、バーサーク・バーサー…」
「AAAA…!AAArthurrrr!!」
「ちょ!?勝手に!」
宗治郎はそのバーサーク・バーサーカというべき存在がアルトリア・オルタに向かって飛びかかってきた瞬間、立ち塞がり鳩尾目掛け冲捶、つまり八極拳の中でも基本となる中段正拳突きを
ズドン!!
「Gru…ッ!?」
「驚いたか狂戦士?まだまだ行くぞ?」
宗治郎はそのまま震脚を交えた寸頸で顎を揺らし、喉、鳩尾、心臓へと怒涛の連撃を放つ、それ即ち“猛虎硬爬山”と呼ばれる技であった。
そして宗治郎はバーサーカーの兜を無理矢理引き剥がすと、その狂気に侵されてはいるが整った顔目掛け…
「七孔噴血、馳走されよ!」
覚えたての魔術で全力強化した発勁を叩き込んだ。
バーサーカーが死んだ!この人でなし!
次回も楽しみに!