「
「………何だ藪から棒に………興味はあったが、何故お前と一緒にやらなければならない?
俺の名は
んだが、今疎遠になった
「………その、シャンフロの………〈夜襲のリュカオーン〉というモンスターを倒したくて………」
「………なるほど、それでゲームに熱中し過ぎた結果この始末だと、そう言いたいんだな?」
「………」
………今現在、俺達は久しぶりに手合わせをしていた。結果は俺の圧勝………昔なら捌けたであろう連撃も、速度を乗せた突き技も、百は捌けなかった…………………かつて俺の隣にいた武人は、とっくの昔に変わり果てていた。
「………百、お前は昔から一つのことに熱中すると止まらない。そこはお前の美点でもある………が、今回に関しては醜聞と評するしかない」
「………っ」
「……今のお前を、
「…………あ」
…………願わくば、お前がもう一度、
Side百
………私は、何をしている?
シャンフロを始め………リュカオーンに魅入られ………
そうだ。彼は憧れだった。誰よりも強く、誰よりも
速く………誰よりも、美しい剣を振るう男だった。
………いや、過去形にするべきではないな。過去にしたのは、私なのだから………
「私は………どうすべきだったんだ?白………」
胸中を焦がす
「……教えてくれ…白夜……」
Side白夜
真っ白な空間にタイトル画面が表示される。出て来たパスワード項目に先程設定したパスワードを打ち込み確認ボタンを押す。すると新規キャラクター制作のボタンが出て来た。
「さて、キャラメイクか…………」
ここで説明しておこう。実はこの男、ゲームと呼ばれるものに触れたことが全くと言っていいほど無い。というのも『遊ぶ暇があるなら鍛錬したい』と道場主である親と面向かって宣言するほどに…良く言えばストイック、悪く言えば変人なのだ。
「ふむ………性別は男で良いんだが………凄いな、キャラパーツが大量だ………ざっと50以上はあるぞ?」
シャンフロのキャラメイクはカスタムできるパーツが多量であり、髪色・目の色は勿論、体格・肌色・アクセサリー等々、ありとあらゆる部分がカスタムできる。この点に関してはゲーマーであろうと驚くだろう。
「………まぁ基本は現実の俺を元にすれば良いか。えぇっと髪色は白、右目が紅で左目が………本当に凄いな、濡羽色*1まであるとは………種族は人間で…………身長………150ぴったり、だったはず………5cmだけ伸ばすか。特に理由はないが………これで完成か」
そうやって出来上がったのは、正に【第二の黒鷺白夜】と呼べる外見だった………身長以外は。
「次は………職業と出身か。どれどれ………」
シャンフロでは職業に武器や魔法に対する適性が、出身には各々上昇補正と下方補正が組み込まれている。戦士であれば、物理系統の武器が得意で魔法はからっきし。魔法使いであるなら、魔法やMPに秀でているが物理関係は駄目……と言った感じだ。そうやって職業を見ていると…………
「…………【浪人】、か………これだな。出身は………」
〘浪人〙
主を持たず、着流しと一振りの刀だけを身に着け放浪する剣士。時に木陰の下で休息をとり、時には一刀のもと敵を屠る。その刀が斬り進む先に待つのは、栄光か、畏怖か。
一目見て職業を決めた後、出身の一覧を見ているととある出身が目に入る。
出身:〘修羅〙
探索エリアからスタートし、モンスターに気付かれる確率が大幅に上がるかわりに全ステータスに微量の上昇補正が掛かる。また一部NPCとの会話・好感度に補正が掛かる。
〘浪人〙限定。………求めた先にあるものは、強さなのか、邪悪なのか……貴殿はどちらに進むだろう?
………先に言っておくが、〘浪人〙限定という部分に惹かれたわけではない。その後の一文の方に惹かれたのだ。
「後は………名前か。確か本名そのままは良くないんだったか…良し、
名前を入力し、最終確認ボタンを押して、いよいよゲームが始まる…といった所でシャンフロのプロローグが流れ始める。
「プロローグか………見ておいたほうが良いだろうな。何か重要なことが隠されているかもしれない、と聞いたことがある………あるだけだが」
そんなことを考えていると、BGMと共に説明が流れ始める。
遥かな太古、神代と呼ばれる時代があった。 偉大なる神人達は後世に命を紡ぎ、その姿を消した。 時は流れ、神人の遺志継ぐ我々は彼らが願ったように地に広がり、そして大いなる命の流れを紡いでいく……
今を生きる我々は、歴史と遺跡の中に息づく過去の遺産から神人達の軌跡を辿る。 貴方は開拓者。東よりの風と共に現れ、幾度となく膝をつき、されど進み続け……そして風と共に消えるかもしれない者。
貴方の生きる意味は?
一振りの剣に己が身命を託す?
魔道の深淵を覗いて魔道の高みを目指す?
あるいは戦いの道を選ばないことも出来る。その全てがここにある。その全ては貴方の中にある。さぁ、一歩踏み出して。 未知を、未来を、そして可能性を切り拓いて。それがこの地に生まれ落ちし、神代よりの子らに課せられた使命なのだから。
此処に、黒鷺白夜、PN:宵無垢のシャングリラ・フロンティアの冒険が始まる。
如何でしたか?あらすじに書いてある通り、宵無垢はどのクランにも所属しません。ですが旅狼や黒狼とは関わり合いを持つ予定です。なんならユニークとも関わる予定です。気に入ってくれた変人様がいらっしゃいましたら、ぜひ首を長くしてお待ちください………エタるかもだけど。
作者の小説、どれが一番続きを読みたい?
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初心者ゲーマー、武術チート(本作)
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召喚"獣"って何だっけ
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転生しました、新人です。