迦具土カイロ様、てりやきたま様。評価ありがとうございます
「………つまらなかったな」
「いや、師匠が強すぎるだけですよ………な~んでVRゲーム初心者だってのにスキルのクールタイム完璧に把握してんすか………」
簡単に壊れてくれるなと言ったのに、30秒も経たずに壊れるとは………案外脆いな、このゴブリンとやら
「まぁここはスタート地点ですし、マップが進めばより強い敵はどんどん出てくると思いますよ?」
「そうか………なら心待ちにしておこう。ん?」
そんな会話をしていると、目の前にレベルアップを告げるウィンドウが。どうやらゴブリンを3体同時に相手したことでレベルが3になったようだ。
「あ、レベルアップっすね。ステータスにポイント振れますよ」
「ふむ?ステータス画面から振れるのか?」
「はい、えぇっと画面を開いて〜………」
そうやって愛弟子に教えられてステータスを振った後のステータスが—
――――――――――――――――――
PN:宵無垢
LEVEL:3
職業:〘浪人〙
サブ職業:〘無し〙
体力 20 魔力 21
スタミナ 20
筋力 25 敏捷 22
器用 21 技量 21
耐久力 20 幸運 20
装備
左:無し 右:無し
頭:無し
胴:木綿の着流し
腰:木綿の着流し&鉄の打刀
脚:竹皮の雪駄
3000マーニ
スキル
・返し斬り
・風車
――――――――――――――――――
こうなった。何故魔力にも?とサンラクにも言われたが、こう言う場では未知を体験するのも醍醐味だと思ったので振ってみた。
「………なるほど。敵を倒し、レベルを上げ、ステータスを高める。これが戦闘の一連の流れか」
「まぁより細かく言えば、ここに装備の変更なんかも関わってくるんですが………まぁ一先ず最初の街、ファステイアを目指しましょうか」
「………そうだな、一先ず街に行き情報を得ることが重要か」
「ゲームだとこういう一連の流れを"チュートリアル"って言いますよ」
「チュートリアル、か………よし覚えた。では街を目指そう。こっちの方角だったな?」
「そうっすね………あ、ついでですし、俺イチオシのゲームを教えながら行きましょうか?」
「あぁ、頼む。」
そんな会話をしながら、俺達はファステイアを目指して歩き始めた………余談だが、この会話で辻斬・狂想曲:オンライン……通称〔幕末〕を教えられ、後に見事にドハマリしたことを、此処に記しておく。
「ついたな、ファステイア」
「ですねぇ……じゃ、粗方情報を集めましょうか」
「だな」
そう言って情報を集めようとした矢先、
「あっ、あの……」
『ん?』
聞こえた声に振り向けば、そこには
「サ、サンラクさん………ですよね?」
「サンラク、知り合いか?」
「………いや、俺の記憶の中にはいませんね………えっと、何処かでお会いしましたか?」
「えっ、えっと………私、"サイガ-0"と言います………サンラクさんとは、その………が、学校が同じで………」
「サイガ………あ、もしかして斎賀さん?同じクラスの」
「!!はいっ!そうです!」
ふむ、どうやらしっかり知り合いのようだ………にしてもサイガ、か………
「………サイガ-0殿。急で悪いが、斎賀百と言う名前を知っているか?」
「?姉の名前ですが………」
「どうかしました?」
………とんだ因果だ。
「何。あの腐れ縁の妹が、こうも人見知りなのかと思っただけだ」
「姉を、ご存じなんですか?」
「………さっき言ってた"疎遠になった馬鹿"って、もしかして?」
「あぁ。ゲームにのめり込んで武術の鍛錬を怠った馬鹿たれだ………つい数刻前に叩きのめしたから、火がついてると良いんだがな………」
「た、叩きのめした………?」
と、こんなことを話している場合ではなかったな。
「悪いが、今から情報を色々と仕入れるところなんだ。話はまた今度に………いや」
『?』
サイガ-0殿の反応、そしてその相手からして………なるほど、サンラクが好きなのか。であるなら、少しばかり後押しさせてもらおう………この馬鹿弟子はとても鈍感だからな
「………もし良ければ、初心者が知るべき情報と……この街のよく使うであろう施設を案内してくれないだろうか?」
「はっ、はい、大丈夫です………(やった~!!陽務君と一緒に入れる〜!!)」
「おぉ~ありがたい!!お願いしますね。えっと〜………なんて呼べば良いですかね?」
「え、えぇと………サイガ-0では長いのでレイと呼んでいただけると………」
「分かりました、よろしくお願いしますレイさん!」
「はい、よろしくお願いします(下の名前で呼ばれちゃった〜!!)」
………ふむふむ、どうやら上手くいったのではないか?一応もう少し発破をかけておくか
「ボソッ(思い、伝わると良いな)」
「ホエッ!?!?!?」
「ん?どうかしました?」
「いっいえ!なんでもありません!!(バ、バレていらっしゃる!?)」
そんなことをしながらも、俺達はファステイアやシャングリラ・フロンティアについて色々と教えてもらった。
1つ。スキルは『
ただ、何から何まで合体出来るという訳ではなく、条件として『自然習得』かつ『熟練度』が上がるスキル同士の連結に限られているらしい。
またスキルの中には使い続ける事で『発展』し『進化』するスキルもあるらしいが、プレイヤー…もとい開拓者各々の戦闘スタイルによって多少の変化が起きるそうだ。
2つ。先程体験したが、1つレベルアップする毎にステータスポイントを5ポイント獲得出来て、それを振り分ける事でステータスの能力を強化出来る。
3つ。武器には『耐久値』が存在し、使い続ければ何れ壊れて失われてしまう事。耐久値が尽きる前に武器屋へ持っていけば。耐久値を回復出来るそうだ。
此の世界では『鍛造魔法』を持つ鍛冶師が居るらしく、其の人が居る武器屋なら、素材を使って武器をより強くする事も可能らしい。
サイガ-0曰く、その鍛冶師達は自分が作った武器を子供と同じと考え、それを『強化』するではなく『育てる』と謂うのだとか。
「奥が深いな………育てる、か」
「シャンフロのキャラシステムどうなってるんですかね………すげぇ細かい」
「………」
「………?どうかしただろうか?」
「あっ、いえ!!お2人は関わりが深いのかなぁ、と」
「………そうだな、もう6年程になるのか?お前がうちに入門して」
「っすね。もうそんな経ったのかって気持ちが強いですけど」
「入門………道場を開いているのですか?」
「あぁ。今度サンラクにつれられて来ると良い、"龍宮院流"とは違う視点を得られると思うぞ」
「龍宮院流?」
「私の親戚の流派、ですね。姉さんも修めています」
昔の方がずっと強かった、ということは言わないでおこうか
「さて、と…………サンラク。手解きはここまでで結構だ。レイ殿と一緒に進めると良い」
「?良いんですか?一緒じゃなくて…………」
「同じゲームを遊ぶ同年代の知り合いと同時に、VRゲーム初心者の年上がいると邪魔だろう。楽しんでおいで」
「…………分かりました。それじゃフレンド登録だけ……」
「フレンド登録?」
「あっ、えぇっと…………」
結局、最後まで手解きしてもらってしまったな。
「さて…………ここからは1人か。取りあえず…………レベル上げをしながらセカンディルを目指すか」
そう言って俺は俺だけのVRの道を歩き始めた。
「…………そこ。いるな?」
ゴブリンとは違う、そこそこつよい気配を感じ取る。腰から鉄の打刀を引き抜き、構える。すると―――
「…………兎?いや、普通な訳ないな………
――
「あまり出ないモンスターと聞いていたが、聞き間違いでもしたか?まぁ良い………構えろ」
そう言うと同時に致命の太刀を構えたヴォーパルバニーが特攻してくる―が。
「それはあまりにも雑が過ぎるだろう、兎の」
振り下ろされた致命の太刀の鍔に打刀を入れ込み、そのまま捻る。すると太刀はヴォーパル・バニーの手を離れ、宙を舞い………
「ふむ、中々いい武器だ。使わせてもらう………欲を言えば大太刀が良かったが………贅沢は言ってられんな」
そんな小言を言いながら、鉄の打刀をしまい、致命の太刀を構え直す。武器を失ったヴォーパルバニーは慌てているが、他の2匹はやる気のようだ。
「………戦う気がないのなら去れ。何れ強くなったお前と相対すること、楽しみにしておく」
そう言うと、太刀を持っていたヴォーパルバニーは足早に去っていった。
「さて、と…………(そう言えば、現実の技をこの世界で再現するとこは出来るのだろうか…………やってみるか)」
そう思いたち、致命の太刀を構え、そのまま深く腰を落とす。鞘が無いため格好つかないが、それは正しく"居合の構え"である。そんなことを悠長にやっていると、ヴォーパルバニーが2匹同時に飛びかかる。だが――
「――黒鷺流居合…………"瞬華"」
――一刀のもと、2匹の兎はポリゴン体となった。
「………
そうボヤきながら、俺はセカンディルを目指して歩くのであった。
Sideサンラク&サイガ-0
先程師匠に解散を告げられたが、やはり心配である。そのため気の利く弟子である俺は、草かげから師匠を見守ることにした。その考えをレイさんに伝えると、"自分もご一緒します"と言われたので、気づかれないように隠れて一緒に観察していたのだが――
「………レイさん、初心者って何でしたっけ?」
「……私も、わからないです………」
いや、何アレ。あの兎かなり素早いんだけど、何で居合で2匹同時に倒せんの?ってか何をどうすれば太刀を弾いて自分の手元に飛ばせるの?
「そう言えばレイさん、ヴォーパルバニーって太刀も使うんですね」
「はい……かなり、低確率らしいです、けど………」
あの人大太刀がメインだからなぁ………その内手に入れようと奮闘しそう………あっ!!
「やっべぇ見失う!!行きましょうレイさん!!」
「はっ、はい!!」
そうして俺達は、隠れながらに師匠を追いかけるのだった。
Side宵無垢
「ふむ………セカンディルに着いたが、思っていたよりレベルは上がらなかったな」
――――――――――――――――――
PN:宵無垢
LEVEL:20
職業:〘浪人〙
サブ職業:〘無し〙
体力 25 魔力 31
スタミナ 20
筋力 50 敏捷 42
器用 31 技量 31
耐久力 20 幸運 25
装備左:無し
右:致命の太刀
頭:無し
胴:木綿の着流し
腰:木綿の着流し
脚:竹皮の雪駄
3000マーニ
スキル
・返し斬り
・風車
・華閃←new!!
・天昇←new!!
・気蜂突←new!!
――――――――――――――――――
「まぁ新たなスキルも手に入ったし、
そうして、セカンディルの宿屋に向かって歩いた。
「失礼する。部屋の空きはあるだろうか?」
「いらっしゃい。宿の空きなら………おっ、102号室から109号室まで空いてるぞ。どこ使う?」
「そうだな…………なら102号室を借りよう」
「あいよ。料金は100マーニだ」
「よし、これでリスポーン地点は定められた筈……予備の武器を買うか、レベル上げの続きをするか………セカンディルまでの戦闘で時間を使ったからな、この世界だと店仕舞いもあるだろうし………レベル上げをするか」
………この時、この判断が何をもたらすか。俺は何も考えていなかった。だが、今はこう思う―――俺は
「………強いな」
今現在、ゲーム内時間は夜。出かける際にNPCから"夜は危険"だと言われていたが………
「ギャギャギャ!!」
「〈レッドキャップゴブリン〉………本当に同じゴブリン種なのか?あまりにも戦闘に違いがある………というか――!!」
「ギャギャー!!!」
〈呼びかけに仲間が駆けつけた〉
「仲間呼び………本当に厄介だ。お陰でレベルが全然上がらない」
戦場を知っていて、尚且つ群れる奴は本当に厄介で―人間とさほど変わらない。
「現実にいたら超危険生物扱いだろうな………」
そんなことを思いつつも、どう反撃に出るか考えていた―――
「………ん?………っ!?」
――瞬間、周囲一帯のレッドキャップゴブリンが文字通り
「夜襲の…………リュカオーン…………?」
この出会いが、お前を変えたのか?百…………なら
「人のこと、言えないな」
うちの最大火力は真っ当なヒロインしますよ。あとなんかサンラクが丁寧気味じゃない?と思っている方(いるかは知らない)正解です。ここで語ってしまうんですが、実はサンラク一度オリ主をブチギレさせた経験をお持ちです。結果怒らせる=死の方程式がサンラクの中で生まれています。また、サンラクのリュカオーンの呪いの付与タイミングは原作より少し遅いです。何故かって?オリ主の戦闘観察で頭がボーン!!しちゃったから早めに切り上げたからだよ。描写はしません。原作より善戦するぐらい?
誤字脱字等あればどしどしお教えください。
作者の小説、どれが一番続きを読みたい?
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初心者ゲーマー、武術チート(本作)
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召喚"獣"って何だっけ
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転生しました、新人です。