一体何時間経ったのだろう。
数秒かも知れないし、分、時間、日、もしかしたら年かも知れない。
意識が浮上した時には、手すら見えないような暗闇の中に居た。
(一体此処は何処なんだ。
死後の世界なら、此処は地獄だろうな…。
俺は何人も人を殺してきた。
とある小説であったな、 「一つの微細な罪悪は百の善行に償われる」って。
俺が行ったのは微細な罪ではなく、膨大な罪だ、何人もの人を殺した。
何万の善行が必要だろう、俺はそこまで善行をしていない。)
──
目の前に光が差し込んできた。
(眩しっ!!)
「おぎゃあ!」
(は?何だよこの赤子みてぇな声!)
周囲には巨人がいた。
自分より9〜10倍はありそうな身長だ。
金髪の物凄い美人な女は泣いているし、黒髪で髭の生えたイケオジ、2人とも身なりがめちゃくちゃ整ってる。
漫画で見る中世の貴族のようだった。
(巨人?いや違うだろうな……。声が出せねぇし、それに周りはデカい。…これが異世界転生ってやつか?いやまさかそんなことは…、ありそうだな。)
(いやどういうことだ!?)
何も分からない。
───
そして、一ヶ月が経過した。
聞き取ったりで分かった情報を整理しよう。
俺の名前はルシウス・フォン・ヴォルガン、ヴォルガン公爵家の三男。
やはりここはファンタジーの世界だ、中世ヨーロッパを軸とし、そこに魔法と魔力に魔物などのファンタジーを追加したような世界。
スキルやらもあるそうだ、魔法はスキルとは別の力らしい。
ここはヴォルガン公爵家、レインベルグ王国の四大公爵家の一つ。
魔法のアストレア公爵家。
剣のヴァルディア公爵家。
富と知恵のレイグ公爵家。
戦士のヴォルガン公爵家。
アストレア公爵家は魔法特化、ヴァルディア公爵家は剣特化、レイグ公爵家は富と知恵の2つに特化、ヴォルガン公爵家は魔法と武器両方を扱う戦士特化だそうだ。
(俺は公爵家の三男に転生したのか。)
一ヶ月もあれば冷静にもなるし情報もかなり把握できる。
俺はヴォルガン公爵家の三男に転生したらしい、小説みたいな設定だ。
第一子が長男のシグルド、第二子が長女のフィリア、第三子が次女のレイナ、第四子が次男のヴァイス、第五子が三女のリリア、第六子が俺ことルシウス。
父親はウォルター、母親はリリア、父親は剣聖であり、母親は元宮廷魔術師という物凄い2人だそうだ。
廊下からバタバタと駆ける音がする、こういう事をするのはリリアしかいない。
(はぁ…、またか。)
「ルシウスー!!お姉ちゃんが遊びに来てあげたよ〜!」
うるさい。
まあ一つありがたいことは、魔法を見せてくれることだ。
手から炎を出している。
「良い?ルシウス、これが炎魔法の最初の最初、ファイア。炎を手から出す魔法だよ?お姉ちゃん凄いでしょ?」
適当にあうあだったり言う。
(めんどくせ、でも魔法を見せてくれるのはありがたいな。小説とかだと魔力を操作して赤子の頃から魔力を増やして魔力量チートとかあるし…、皆が寝静まった頃にやってみるか…。)
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この小説をお読みになっている皆様、こんな黒い帽子が書いた駄文を読んでいただきありがとうございます。
もし、何か変な点や、不自然な点があったら遠慮なくコメントで書いていただければ幸いです。
それと話の最初らへんにあった「一つの微細な罪悪は百の善行に償われる」は、フョードル・ドストエフスキーさんの小説、罪と罰の主人公の独自犯罪理論です。
世界観設定
よくあるファンタジー世界。
スキル、魔法、魔力、魔物、獣人、魔族など様々なファンタジー要素がある。
【〜レインベルグ王国〜】
大陸有数の大国。
偉い順でいえばこんな感じ。
国王
公爵
王太子
侯爵、辺境伯
王子・王女
伯爵
子爵
男爵
公爵令息・令嬢
侯爵・辺境伯令息・令嬢
伯爵令息・令嬢
子爵令息・令嬢
男爵令息・令嬢
平民など…
と言った感じ。
偉いが侯爵・辺境伯・公爵でも王子・王女には敬意を持たなければならないし、公爵でも王太子には敬意を持たなければならない。
また王子・王女でも最低限は当主や令息にも敬意を持たなければならない。
平民を見下すクズみたいな貴族も居るし、善人な貴族も居る。
奴隷も居る、犯罪を犯した者や借金による者、行く先がない者が奴隷になったり。
奴隷には基本的に何をしても良い。
次の話の最後に書く設定は本来の乙女ゲームの設定です。