かぶき町結婚相談所【土方十四郎編】 〜命を捨てた男の欠けたピース〜 作:Madocca
【土方十四郎】真選組副長。「鬼の副長」と恐れられる男だが、その実態は情に厚く、仲間のためなら命を張る熱い魂の持ち主。
バラガキという壮絶な生い立ちを持ちながらも、だからこそ人の痛みを知り、弱き者を決して見捨てない。
本作では、政略結婚から逃げてきた乙羽と出会うことで、これまでの「戦って死ぬ場所」ではなく「愛する人と生きる理由」を手に入れていく物語の主人公。
乙羽の抱える過去やトラウマを真正面から受け止め、「俺が一生かけて、あんたの価値を証明してやる」という不器用ながらも真っ直ぐな愛情で包み込む。
後半では、普段のクールさを完全に失った『限界突破な過保護&溺愛モード』を爆発させるギャップにも注目。
【沖田総悟 / 山崎退】沖田総悟は、真選組一番隊隊長。土方を陥れるチャンス(と嫌がらせの機会)を虎視眈々と狙うサディスティック王子。
今回の結婚相談所騒動でも、土方の焦りやパニックぶりを最大限に楽しむべく裏で糸を引く。
しかし単なる邪魔者ではなく、乙羽の真意や周囲の状況を冷徹なまでに観察しており、土方が覚悟を決めるための決定打を(意地悪く)打ち込む重要な役割を果たす。
山崎退は、真選組監察。今回の極秘ミッションにおける実務担当および苦労人。
土方と近藤の板挟みになり、さらには沖田の無茶振りに振り回されながらも、張り込みや情報収集を愚直にこなす。
地味ながらも二人の恋路を影で支える一番の貢献者。
【坂田銀時 / 近藤勲】この小説でも、重要な鍵を握る二人。
「命を捨てた男の欠けたピース」を土方に投げたのは……?
坂田銀時は、万事屋銀ちゃんを営む侍。今回は二人の出会いを陰ながら(?)、あるいは余計なお世話レベルでかき乱しつつ見守るキーパーソン。
一見無気力で適当な男に見えるが、土方の不器用な情熱や乙羽の抱える孤独を誰よりも早く見抜き、絶妙なタイミングで背中を押す(あるいは蹴っ飛ばす)悪友ポジション。
「甘党の死んだ魚の目」は相変わらずだが、土方の不器用な恋愛模様を酒の肴にしつつも、二人が危機に陥った際には絶対的な頼もしさを発揮する。
近藤勲は、真選組局長。今回の騒動および「縁結び計画」の発案者であり元凶。
土方の未来と幸福を心から願うあまり、暴走気味な作戦を立案して屯所全体を巻き込んでいく。
本人は至って真面目かつ親心全開で動いているが、その熱意が空回りして、土方を激怒させることもしばしば。しかし、彼の包容力と男気こそが物語の土台となっている。
誰よりも土方の光と闇を知る二人だからこそ起きた、奇跡の連携プレー。
【乙羽(おとは) / 彩羽(いろは)】乙羽は、元華族のご令嬢。政略結婚から逃げ出し、かねてから思いを寄せていた土方の元へ飛び込む。
また、教育虐待を受けた毒親育ちでもあり、土方の「俺が一生かけて、あんたの価値を証明してやる」というまっすぐな愛情は、トラウマケアの基本アプローチでもあります。
娘の彩羽は、土方DNAを120%受け継いだスーパーガール。父親譲りの長い脚と強靭な体で、首が座った頃から屯所内を振り回す。わずか6歳で、父の見よう見まねで天然理心流の型を覚える才女。