2018年6月某日……
その日、運命が廻り出す。
ーーーーー三人称side
夜の宮城県仙台市杉沢第三高校の百葉箱、その目の前で電話をする、一つの人影があった。
「………ないですよ」
『え?』
「百葉箱、空っぽです」
『マジで?ウケるね(笑)』
「ぶん殴りますよ…」
『それ回収するまで帰ってきちゃ駄目だから』
((今度マジで殴ろう))
pi…
「さて…と…、ちょ~っとだけ、マズイことになったかな?………一応、アイツに連絡しておくか」
そう呟くと、五条はポケットからスマホを取り出して誰かに電話を掛ける。
prrrrr……
三回ほどコールがなった後、電話が繋がる。
『なんだ、悟』
その声は若く、それでいて気だるげだった。
「やぁ〜やぁ!久しぶり!!」
『煩い、用事がないなら切るぞ』
「そんなこと言わないでよぉ〜、ね?僕とお前の仲じゃん?」
五条はわざとらしく、甘えたような声を出して話しかける。
『じゃあな』
だが相手はそんなボケを意に介さず、直ぐに電話を切ろうとする。
「ちょい待ちちょい待ち!!ゴメンって!!」
『はぁぁぁぁ………、それで、用件は何だ?』
「宿儺の指紛失した!」
あっけらかんとそのような事を伝える五条。
『は?』
「だぁぁかぁぁら!!」
『煩い黙れ、オマエ……はぁぁぁぁ………、だからアレだけ高校の魔除けに特級呪物は過剰だと言い聞かせてただろう!!』
電話相手もキレて説教を始める。
「だってぇ…上の頭のお固い腐ったミカンが絶対に受理してくんなかったんだもーん!」
『いい年になって「もん」とか使うな』
「だから恵のサポートシクヨロ!」
『ったく…しょうがない、良いだろう』
「ヤリィ!!期待してるよ!……ノクス」
そう言うと五条はニヤリと笑い、携帯をしまう。
ーーーーー伏黒side
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「!…もう部室を出たのか!」
((相変わらず気配が無茶苦茶だ!!))
『ちゅーるちゅーるちゅる』
指を探して駆ける伏黒の目の前に呪霊が現れる。
「邪魔だ…『玉犬』、喰っていいぞ」
伏黒は式神を召喚し、正面突破を試みる。
ーーーーー三人称side
「この気配…急ごう…」
そう言うとノクスは壁を駆け登り屋上を目指す。
その時ふと、屋上から声が聞こえる。
「俺にジュリョクがあればいいんだろ!!」
((この気配…この声…!!))
「馬鹿!!やめろ!!!」
ゴクン…
((特級呪物だぞ!?猛毒だ!!確実に死ぬ!!……だが万が一、万が一…、!!))
グッシャァァァァッ!!!
「ケヒッ…ヒヒッ…」
ゲラゲラゲラゲラゲラッ!!
「ああやはり!!光は生で感じるに限るな!!」
(最悪だ!最悪の万が一が出た!!……特級呪物が…!受肉しやがった!!)
「呪霊の肉などつまらん!!人は!女はどこだ!!…いい時代になったのだな、女も子供も、蛆のように湧いている…素晴らしい!!鏖殺だ!!」
ガッ!!
「あ?」
『人の体で何してんだよ、返せ』
「オマエ…何で動ける?」
『?いや俺の体だし…』
「動くな!…お前はもう人間じゃない、呪術規定に基づき、虎杖悠仁オマエを……!」
「呪いとして
ーーーーー三人称side
「いやなんともねーって、それより俺も伏黒もボロボロじゃん。はやく病院いこうぜ」
敵意を向けてくる伏黒に対して落ち着くように虎杖は話しかける。先程の狂気じみた笑みは既に無く、いつも通りの虎杖悠仁がそこにはいた。
「何が起きてる、伏黒」
どう対応すれば悩んでいる伏黒に背後から声がかかる。
「!!……ノクスさん!?どうしてここに!!?」
「悟に頼まれてな、アイツの教え子を見殺しにする気は毛頭ない…で?指は?」
そう問うノクスに言いづらそうに虎杖は手を上げ、声を掛ける。
「あのー…」
「?」
「ごめーん…俺それ食べちゃった…」
「……嘘だよな?」
「「ホント」」
「体に異常は出てるか?」
「特には…?」
「宿儺と代われるか?」
「スクナ…?」
「オマエの体に居る呪いだ」
「あぁ、うん。多分できる?」
「よし、なら10秒だな、10秒経ったら戻って来い、良いな?」
「でも……」
「心配するな、どんな呪いだろうと…俺の敵じゃない…さぁ、来い」
そう言うとノクスは右手を前に出し挑発する。
ザッ!!
「ノクスさん!!」
宿儺の貫手が胸を貫くと思われた瞬間、ノクスの胸元に何か機械のようなものが出現し、貫手を防ぐ。
「何だ…?ソレは…」
「お前にも悪夢を見せてやる」
ノクスは胸の機械に球状の紫色の物体を嵌め込む。
シャドウ!
軽快な音楽が流れ出す。
「変身」
そしてノクスは胸の機械を一回転させる。
ハッハッハッハッハッハッ!!
ライダー!ノクス!ノクス!ノクス!
シャドウ!
「CodeNo.4…ミッションを遂行する…」
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