廻る世界にNoxON   作:緑茶美味しい

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起首雷同編はキンクリされました。見たい方は真実に到達してください。

???『アンタは滅びずにいられるかな?』


【夢想】 懐玉・玉折
Case-1『NOX.ON』


人は誰しも役割を持って産まれてくる。

誰かに何かを伝えたり、大切な人を守ったり。

 

そんな役割が見つからなかった俺を、お前は救ってくれたんだ。

 

だから、そんな顔をしないでくれ。

 

 

 

ーーーーーノクスSide

 

「………は?」

 

目覚めるとそこは、一般的な家庭の一室、いわゆる『子供部屋』であった。

 

おかしい…俺は確かに死んだはず、アイツと出かけている時に、暴走した車に巻き込まれて…

 

「状況把握からだな…」

 

俺はとりあえず、自身の身分証を探すことにした。

こういうのは大体財布とかに入っているはずだ。

 

……やっぱりあった。

 

「小鷹剣生( おだかけんせい)……、名前が違う。やはり別人に生まれ変わっているのか?」

 

でも生まれ変わっているのならおかしい…今の俺の肉体はどう考えても10歳は超えている。

 

この歳になって記憶が戻ったのか…?

 

prrrr…

 

そんなことを考えていた俺に電話が掛かってくる。

ガラケーだ、スマホではない所を見るに、おそらく俺が生きていた時代より前だろう。

 

とりあえず電話に出る。

 

「誰だ」

 

『Good morning, boy... or rather, Nox.』

 

「は?」

 

英語…?いや…俺はノクスなんて名前ではないが…

 

「俺はノクスなんて名前ではない」

 

『Ah, of course I know...小鷹君』

 

「…!!」

 

コイツ…!俺の名前を知っている…!

 

「お前は何者だ、どうして俺の事を知っている」

 

『それに関しては今はまだ教えられない。が、君の部屋のベッドの下にある贈り物を用意しておいた…有効に使ってくれたまえ』

 

ツーツー…

 

そんなことを言われた後、電話が切れた。

 

「クソッ…!どうなってんだよ!!」

 

あまりに唐突に色々な事が起きすぎていて、俺自身何がなんだかわからない…一体全体何が起きているんだ。

 

ーーーーー

 

とりあえず俺はベッドの下を覗くことにした。

罠の可能性もあるが、実際俺がこのような状況になっている手掛かりはそのくらいしかない。

 

「アタッシュケース…?」

 

ベッドの下から出てきたものは一面銀色の重厚なアタッシュケースであった、鍵などは無いみたいだ。

 

「中身は……」

 

中から出てきた物は何やら見覚えがある機械で、自分自身の記憶と照らし合わせる事で正体を知ることができた。

 

「ナイトインヴォーカーと…イレイスカプセム…?」

 

そう、中に入っていた物は俺の前世でやっていた番組、『仮面ライダーゼッツ』の『ノクス』というキャラクターが使う変身…いや、『擬装』アイテムであった。

 

「ヤツは俺の事をノクスと呼んでいた…つまり俺にノクスとして生きろと…?なんでそんなふざけた事を…?そもそもコレは玩具ではないのか?玩具より……大きいように見えるが…」

 

見た感じ玩具というより番組本編通りの大きさであったソレを自身の胸に当ててみる。

 

すると機械音が鳴り響き、胸から肩にかけて巻き付く。

 

「うぉっ!?コレ本物か…!?」

 

恐る恐る俺はイレイスカプセムをセットする。

 

イレイス

 

「反応した…!!」

 

オンユアマーク オンユアマーク

 

「………擬装」

 

俺はセットしたイレイスカプセムを回す。

 

インヴォーク ナイトシステム

 

イレイス

 

「…!!」

 

俺の姿が一度、ナイトインヴォーカーを残して透明になり、気がつくと姿が変わる。

 

銀色のスーツに身を包み、両目には角型のパーツが伸びる。

 

まさにテレビで見た『ノクスナイト』そのものであった。

 

「本当に……擬装できた…」

 

流石に本物だとは思っていなかったから、かなり驚いている。つまりこんな力を使用しないといけない世界ということか…?そんなファンタジーじみた世界に転生したと?

 

「不安だ……」

 

そんなとき、部屋の外から階段を登ってくる音が聞こえてきた。

 

「ヤバイッ…!!」

 

俺はイレイスカプセムを抜き取り、ナイトインヴォーカーと共にベッドの下に押し込んだ。

 

ガチャッ!

 

「剣生!!いつまで部屋に籠もってるの!!さっさと学校行きなさいよね!!」

 

扉を乱暴に開けて入ってきたのは、自分より少し背の高い女性だった。

 

「剣生…?なんで黙ってるの?いつもだったら噛み付いてくるのに」

 

「あっ…いや、すまない…今行く」

 

「えぇ!!?剣生が謝ったぁ!?」

 

「は?」

 

一体前の俺はどんな人間だったんだ…謝るだけで驚かれるとか…。

 

「大丈夫!?熱はない!?」

 

「あ、ああ…平気だが…」

 

「ホント?良かったぁ〜…」

 

うーむ…少し悩むが、聞いてみるしかないだろう…

 

「すまないが、君は誰だ?」

 

「は?……冗談やめてよぉ〜!お姉ちゃんの顔も忘れたっての?はは…は…は、………ほんとに言ってる?」

 

「すまない…今日の朝から記憶が曖昧でな、ここが何処で自分が何者なのかすらも…不確かなんだ」

 

実際は少し違うが、こう言った方が丸く収まるだろう。

 

「……うーん、よし!じゃあお姉ちゃんが思い出させちゃる!!いい?私はアンタ、『小鷹剣生』のお姉ちゃんの『小鷹沙織(おだかさおり)』!!わかった?!」

 

「ああ、ありがとう…沙織姉さん」

 

なるほど…俺には姉さんがいたのか。となると親は…

 

「嘘ぉ…剣生が私のこと姉さんって呼んだぁ…いつもはお前とかコイツ呼ばわりなのに……(泣)」

 

泣いてるし……そんな酷かったのか…反抗期か?

 

「ところで父さんや母さんは?」

 

その言葉を聞いた沙織姉さんはすこし言いづらそうに苦笑いして答えた。

 

「あはは…そっか、覚えてないんだもんね。お父さんとお母さんはウチには居ないんだ。二年前の事故でね…亡くなっちゃって」

 

そんなことが…あったのか。

 

「ごめん…姉さん、答え辛いことを」

 

「ううん!良いの!なんてったってお姉ちゃんですから!!頼りなね!」

 

「ああ、ありがとう」

 

「ところで学校どうする?記憶が無いなら一度病院とかに行ったほうがいいんじゃない?」

 

ううん…悩むが、前世の記憶だけあるんです…なんて言っても異常者だろう…ここは

 

「いや、今日は学校に行ってみるよ。場所だけ教えてくれないか?」

 

「わかった!けど無理はしないでね?気をつけるんだよ?」

 

なんだ、いい姉さんじゃないか…こんないい姉さんに反抗してたのか?俺…。

 

「ああ、ありがとう」

 

ーーーーーノクスSide

 

あれから何度か学校に通っている。自分は13歳だったらしい、本当に久々の中学校で意外と楽しかった。友達…と言える人間はあまりできなかったが、接点のある人間は増えたと思う。

 

それはそうと、俺は現在ある現象に悩まされている。それは…

 

「また居るな…」

 

そう、俺の目線の先には体を不定形に揺らす化物が屯していた。

 

奴ら化物の正体が一向にわからず、途方に暮れているが、一応ナイトインヴォーカーを使うことで倒せることが発見できた。

 

「やるか」

 

イレイス

 

音楽が流れ出す。

 

俺はそのまま上部のトリガー、『インヴォークトリガー』を押し込む。

 

 

オンユアマーク オンユアマーク

 

「擬装…」

 

カプセムを回す。

 

インヴォーク ナイトシステム

 

イレイス

 

「最短で消し去る…!!」

 

俺は化物に走り出す。その音を聞いて奴らも此方に反応した、片方が爪を振るって襲いかかってくる。

 

バキィッ!

 

「邪魔だ…!」

 

俺は左手で化物の爪を防ぎ武器を取り出す。

 

カリバーモード!

 

虚空から召喚するはノクスナイト専用武器、ブレイカムバスター。そのブレイカムバスターを右手で振るう。

 

「ハァッ!!」

 

ドゴォッ!!

 

『ギィィィィッ!?』

 

化物の肩を抉りながら吹き飛ばした。その間にもう片方は不利を悟って逃げたらしい。

 

「逃げたか…オマエだけでも殺す…!」

 

俺はブレイカムバスターにイレイスカプセムをセットする。

 

そして思い切り回転させた。

 

ブレイカムバースト!!!!

 

「ハァァァァッ!!」

 

ギュンッッ!!ドゴォォォォンッ!!

 

俺は化物が消滅したことを確認し、擬装を解いた。

 

 

「ふぅ……今日も疲れた…姉さんのご飯食べて寝よう…そうしよう…」

 

この時の俺は気づかなかった、陰から俺の戦いを見ていた者、『呪術師』に。

 

 

「見たことのない術式…あの威力…彼は…」

 

 




ノクス視点の方が書きやすいぃぃ…!

三人称SideとノクスSide、どちらがメインの方がいいですか?

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  • ノクスSide
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