「姿を変えた…?面妖な術式だな」
「お前たちの言う『術式』とは少し違うが、まぁどうでもいい」
ヒュッ!ガッ!!
ノクスが話し終わる前に飛びかかり首元を手刀で襲う宿儺。
「そう焦るなよッ!」
バキンッ!!
手刀を右手で掴み引き寄せ、殴る。
((素の力はそれほどでもなかったが…変身した後からの力は別格だ…!!))
「まったく…いつの時代でもやっかいなものだな…呪術師は!!!」
ゴウッ!!!!
「だからどうという話でもないが」
「9…そろそろか」
ドクン!!
((クソっ!まただ!!のっとれない!!この虎杖とかいう小僧…!!一体何者だ…!?))
「おっ!大丈夫だった?」
「ふむ…本当に制御してるな」
「でもちょっとうるせーんだよな…」
「それで済んでるのか…」
そう言うとノクスはカプセルのようなものを取り出す。
「何…?ソレ」
ショック!!!
ガクンッ!
何処からか音声がなると同時に虎杖の体が落ちる
「何したんですか?」
急に気絶した虎杖を気遣ってか、伏黒が尋ねる。
「気絶させた、このカプセムは電気的な刺激を与える事が出来る。それを利用して脳に衝撃を与えた」
「なるほど…」
「それで?お前はどうしたい?」
「…!!、…仮に器だとしても、呪術規定にのっとれば虎杖は処刑対象です。…でも死なせたくありません」
「私情か?」
「私情です。なんとかしてください」
「フッ…、それがお前の理想なら、任せろ」
そう言って、ノクスは伏黒の頭を撫でる。
ーーーーー五条Side
「ってなわけで改めて、君死刑ね!」
「…………回想と展開があってねーんだけど…」
ーーーーー三人称Side
「げ、隣かよ…空室なんて他にいくらでもあったでしょ」
「おっ!伏黒!!今度こそ元気そうだな!」
「だって賑やかな方がいいでしょ?」
「授業と任務で充分です」
そんな話をしている三人のもとにまた誰かが声を掛ける。
「虎杖も入学出来たようだな」
「!!ノクスさん…!」
「あれ?ノクス?任務は…?」
「もう終わらせてきた。特級とは言ってもてんで大したことはなかったな」
「さっすが〜!」
そう言うとニコニコご機嫌な様子でノクスと肩を組む。
「肩を組むな、ええい!鬱陶しい!!」
組まれた腕を振り解く。
「てかなんであの時五条先生じゃなくてノクスさんが来たんですか?担当は五条先生でしたよね?」
「僕ってば最強だから忙しいんだよねぇ〜!もしかしてノクスより僕に来てほしかった感じ!?」
「いえ、ノクスさんのほうが好きなので」
「酷いよぉ……」
「悟……コイツ…」
そこにはしょぼくれて床をいじりだす28歳児と呆れた顔で見つめるエージェントの絵面があった。
ーーーーーノクスSide
さて、独白にはなるが、俺は転生者である。
死んだ理由はあまり覚えていないが、ある日突然過去の日本に生まれ変わっていた。
名前は「
13歳の頃だ、いつも通り学校から帰っているとグラサンをかけたプロレスラーみたいなおじさんに声を掛けられた。
「君…アレが見えてるのかい?」
「えっ?あっ…はい」
そう、この人の言う『アレ』こそが、呪霊である。
幼い頃から見えてはいたが、呪霊だとは気づかず何かしらの化物がいると思って、こんな世界に生まれた自分を恨んだ。
そしてこのおじさん…『夜蛾正道』から呪霊や呪術師について話を聞いて、ソッコーで高専に入学することを決めた。親は良くも悪くも放任主義だったから、特に何も言われなかった。
それからいろいろあってこの力、仮面ライダーノクスの力を手に入れたが…これは余談だろう。
とりあえず仮面ライダーは好きだったので嬉しかったです。(小並感)
そして現在俺の目線の先で床に指で文字を書いている28歳児は…コイツほんとに28歳か…?
とりあえず俺はこの後用事があるからな、お暇しよう…
ーーーーー三人称Side
「まぁなんとかなりそうで何よりだ、俺はまた別の任務があるからな、ここらでお暇させていただく」
「あっ!ハイ!お疲れ様ですノクスさん!」
そう言うと伏黒は頭を下げる。
「どうせ僕なんてぇ…ノクスに人気じゃ勝てないですよぉ……」
「面倒くさっ!この人!」
いじけてる五条を心底面倒くさそうに見つめる伏黒。
「ありがとな!ノクスさん!!」
「ああ、虎杖も…元気でな」
少し微笑み、ノクスは背を向ける。
「うす!」
「いい加減に立ち直ってくださいよ!!五条先生ッ…!!」
「どぉーせ僕なんてさぁ…」
「ダリィコイツ!!!」
「ハハハ…」
苦笑いの虎杖であった。
あざした!