ーーーーー三人称Side
(…!生得領域が閉じた!!特級が死んだんだ…後は虎杖とノクスさんが戻れば…)
「
「!……」
「そう怯えるな、今は機嫌がいい。少し話そう。なんの縛りもなく俺を利用したツケだな、俺と変わるのに少々手こずっている様だ」
「しかしまぁ…それも時間の問題だろ、そこで俺に今できることを考えた」
ドスッ!!!
そう言うと宿儺は自身の胸に手を突っ込み、心臓を引き抜いた。
「
抜き取った心臓を地面に雑に投げ捨てる。
「俺は
そう言うと宿儺は取り出した指を一本飲み込む。
「駄目押しだ。…さてと、晴れて自由の身だ、もう怯えて良いぞ…」
腕に力を籠めながらニヤリと笑う。
「殺す。特に理由はない」
その言葉を聞いて伏黒は自嘲気味に言葉を紡ぐ。
「…あの時と、立場が逆転したな」
ーーーーー三人称Side
((少し時間がかかってしまった…!急いで伏黒の所に行かないと!!この後の展開は…!!))
「虎杖は戻ってくる。その結果自分が死んでもな、そういう奴だ」
「買い被りすぎだな、コイツは他の人間より多少頑丈で鈍いだけだ…先刻もな、今際の際で脅えに脅えゴチャゴチャと御託を並べていたぞ」
「断言する。奴に自死する度胸はない」
「ソレはオマエの勘違いだな」
宿儺が伏黒に話していると後ろからそう声が掛かる。
「貴様…ノクス、とか言ったか。良いだろう、貴様から殺す…!」
「伏黒、下がっていろ」
「は、はい…!」
((ノクスさんの姿が変わっている…!?それにこの圧力…!!さっきの特級呪霊なんか比にならない呪力量だ…!!))
「行くぞ…!」
ノクスは虚空から武器『ブレイカムバスター』を取り出す。
カリバーモード!!
「ハァッ!!!」
ブンッ!!!ガキンッ!!!
ノクスが振り下ろしたブレイカムバスターを宿儺は左手で受け止め、自身の元へ引き寄せる。
「どうした?そのような玩具では俺には届かんぞ?」
宿儺はあくまで余裕を崩さず、内心で分析する。
((…この男、武器に頼っているようでその実、武器に意識を割いていない。なにか狙いがあるな?))
「思ったよりも頑丈だな、流石は呪いの王か」
そう言うとノクスはブレイカムバスターに一つのカプセムをセットした。
「少し強くするぞ…!」
音楽が流れ出す。そしてノクスはセットしたカプセムを思い切り回転させた。
ブレイカムバースト!!!!
「ハァァァァッ!!!」
ノクスは宿儺にブレイカムバスターを叩きつける。
ドゴォォォォオオオオオオォォンッ!!!
((大したことはない武器だと侮った…!!なんて威力だ…!!))
宿儺は血まみれでヨロヨロと立ち上がる。
「だが、貴様に俺をどうすることもできまい!お前が攻撃をすればするほど!
「オマエは虎杖の事が何も分かってない!」
そう言うとノクスは胸の機械を回転させる。
「オマエの独壇場はここまでだ!!大人しく檻に戻るんだなッ!!!」
すると宿儺は地面に現れた影の中へ引きずり込まれる。
((コレは…!!?、あの伏黒とかいう小僧と同じ様な術式効果か!?))
宿儺は直ぐに出ようと飛び上がるが…
((…!!?影が絡まりついて…!?))
「さらばだ…!」
ミッドナイト!
ノヴァブレイズ!
蹴りを叩き込まれ地上に吹き飛ばされた宿儺。
「グウッ…!!だがこんなものでは…!!?」
((クソッ…!?なぜだ!?小僧に意識を…!!))
「貴様と虎杖との意識の優先順位を反転させた…コレも明晰夢の力…と言っても貴様には解らんか」
「コレで…終わりだと思うなよ…!!貴様は必ず殺す…!!ノクス!!!」
そう言うと宿儺の顔から入れ墨の様なモノが消える。
「ノクスさん!!」
伏黒が走ってくる。そして虎杖を見た伏黒は…
「…!…、俺は、オマエを助けた理由に論理的な思考を持ち合わせていない。危険だとしてもオマエの様な善人が死ぬのを見たくなかった。…それなりに迷いはしたが、結局は我儘な感情論…」
「でも、それでいいんだ。俺は
「だから、オマエを助けたことを一度だって後悔したことはない」
その言葉を聞いた虎杖はニコリと笑う。
「……そっか、伏黒は頭いいからな、俺より色々考えてんだろ。オマエの真実は正しいと思う。でも俺が間違ってるとも思わん…、あー悪い。そろそろだわ…伏黒も釘崎も、五条先生は…心配いらねぇか。」
「ノクスさん…止めてくれてありがとう…」
「長生き…しろよ」
ドサッ…
その言葉を最期に、虎杖は地に落ちる。
「伏黒…」
「何ですか……!!」
「帰るぞ。虎杖の事は、俺に任せておけ」
「はい…!!」
短め。