バグ魂の不確かすぎる多世界周回 〜シャーマンキング編〜 【AI本文利用】 作:カミト6622
「ひ、ひええええええええええええっ……!?」
蓮夜の不遜な慈悲――セカンドチャンスという名の、終わりのない債務泥沼(ローン)へモブどもを引きずり落としたその冷徹な現場。
ハオ様が愛おしげに俺の肩を抱き寄せ、手下どもがその不条理な手腕に圧倒されていたその直後、日陰のすぐ近くにある生い茂った草むらから、またしても限界突破した絶叫が響き渡った。
ガサガサと音を立てて転がり出てきたのは、頭にチョコンと白いタオルを乗せた(さっきまでホテルの最高級スパを堪能していたはずの)お馴染みの常識人――小山田まん太だった。
「み、御門くん……!? 君、今度は本当に取り返しのつかない『悪の組織の最高幹部』みたいなムーブかましてたよね!? ハオ陣営の粛正の手を止めたと思ったら、資本主義の闇金業者よりえげつない規律で、命と魂のセカンドチャンス(再融資)をモブに突きつけてたよね!?」
まん太は小さな身体を激しく震わせ、今しがた目撃してしまった暗黒の金融・魂の取引に顔を真っ赤にして、泡を吹きそうな勢いでツッコミを入れてくる。
「やだなあ、まん太。人聞きが悪いな。ただの有効的な債務再編(リスケジュール)だよ。元本保証のないシャーマンファイト本戦において、一度破綻した有象無象にセカンドチャンス(救済)をかけてやる僕は、むしろパッチの族長より聖人と言っても過言じゃないよ」
「過言だよ!! どこからどう見ても真っ黒な闇融資の泥沼だよ!! 葉くんたちの前では隣のクラスのちょっと変な御門くんなのに、日陰に入った途端に本気で世界を買い叩く闇の支配者になってるよぉぉ!!」
頭を抱えてお馴染みの絶叫をあげるまん太。
そんな一般人の常識的なツッコミが入る中、俺のすぐ隣に佇むハオ様が、その絶叫すらも心地よい劇のBGMであるかのように、ククッ、と愉しげに喉を鳴らした。
「本当に君の周りは賑やかだね、蓮夜。……けれど、素晴らしいよ。君のその傲慢でバグだらけの魂が、僕の手下どもすらも君のシステムに巻き込んで壊していく。世界なんて、君の我が儘のままに、もっと派手に支配しておしまい、僕の愛しい旅人」
「ひ、ひえぇぇ……なんかハオのセリフのレバレッジが重すぎて、僕の胃に穴が空きそうだよ……! 葉くん、蓮くん、早くこのバグ物件(御門くん)をなんとかしてよぉぉ!!」
まん太がさらに青ざめてその場に卒倒しかけているのを完全にスルーしながら、俺はジャージのポケットに再び両手を突っ込み、フッ、と飄々とした笑みを深く口元に刻んだ。
「さて、まん太。不毛な問答(時間の無駄)はここまでだ。パッチの里の美味いご飯の時間を無駄にするほど、僕は優しくないからね。……ハオ様、ハナ組の魔女たちがお風呂上がりの高級スイーツの決済を僕のカードに通したみたいなので、そろそろ戻りましょうか」
「そうだね、蓮夜。君のあぶく銭で潤ったパッチの最高級ホテルで、僕たちも極上の日常を楽しもうか」
原作の知識を完全に崩壊させたこの世界の中心で、存在しないはずの傍観者(俺)は、神の隣という絶対の特等席に座りながら、恐怖に震えるモブどもと、限界突破して絶叫するまん太を置き去りにして、再び飄々と歩みを進めるのだった。