杵築ねつきの愉快で苦痛で普通の日々   作:だいすくり~む

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『僕の出番…まだ?』

と、言うわけで夏だ!花火だ!海だ!といった季節になりました!

……投稿遅れてゴメンナサイ。
そういえば、気づけばUA数が5000を超えていました!!
これも皆様の暖かい応援のおかげです!

だいすくり~む、これからも一生懸命頑張ります!


十四日目

 

水中運動会、一競技目が終わる笛の音。

パッと見では分からないかもしれないけれど、相当数の人数が減っているのがよくよく見れば分かる。生徒会長がそれに気づけず、競泳部のほうへ向かったのを最後に、生徒会の連中から目を外す。期待外れ…否、ある意味期待通りといったところか。それでも最後まで気を抜かない。

最後のどんでん返しで何時も負けるのが、ねつき達(過負荷)だから。

 

嬉しそうにチラチラと此方を見る剣道部の門司に、にこやかに手を振り、それを合図としてこれ以上の仕掛けを止めさせた。人数が減った今、保健委員などが目を光らせているため、下手な手細工は危険と思ったからだ。

あくまで、純粋な 剣 道 部 として周りに見てもらうために。

 

ねつきは自分で手を下し、何かを仕掛けるのは大の苦手だ。それは、ねつきの持っている過負荷の所為でもあるけれど、あまり自分が目立ちすぎれば、結果としてそれは必然的に「負け」の道を歩んでしまう。だって、杵築ねつきは結局何処まで行っても、過負荷にしかなれなくて、全ての道が「負け」に繋がってしまうからだ。

 

中学時代、それは嫌というほど味わった。故に、人を使う方法に長けざるを得なかった。あの方のためにも。

 

思考の海に漬かっている間に、気が付けばもう既に三競技めに入ってしまっている。見れば、驚くほどプールいっぱいに放されたウナギ。

そしてぽっかりと空間を空けたように一人佇む生徒会長の姿。此処で思わず噴出し、盛大に笑ったねつきは悪くないだろう。

欲を言えば、生徒会男子二人の奮闘(笑)も見たかったけれども。

 

「あっひゃはははは!!」

「あっひゃひゃひゃ!!」

 

放送室に、二人分の笑い声が響き渡る。ある程度笑い、気が済んだところで、不意にねつきは立ち上がった。このまま行けば、恐らく、いや絶対に生徒会執行部は負ける。長年負け続けてきたねつきの勘がそう告げていた。阿蘇短冊に

 

「僕ちょおっと用事思い出したから抜けるね~!」

 

と、放送席のほかの二人に一声掛けた辺りで、返事も聞かずに寝付きは放送室から去っていった。

短冊の戸惑った声が後ろから聞こえてきた辺りで、扉は閉まった。

 

「え!?、え、ええっと、この後最終競技なのですが……。あ、そうだ!不知火さん……」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

水中運動会から抜け出したねつきの足は校内へと向かう。そして、重厚そうな扉の前で立ち止まり、ノックをして相手の返事を聞かずに扉を開けた。

 

「おっ邪魔っしまーす!二年十一組の杵築ねつきでっす☆」

 

 




久々の投稿でございます。誤字脱字ございましたら、コメントで気軽に教えてくださいませ!

次の投稿は……何時でしょう?(錯乱)
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