申し訳ありませんでした!OTZ
「おっ邪魔っしまーす!二年十一組の杵築ねつきでっす☆」
そう言ってねつきが立ち入った部屋は、ソファが置いてあり見目もいい部屋。
理事長室だ。
「お待ちしておりましたよ。杵築ねつきさん。時間通りですね。」
「いやあ、流石の僕も理事長様をお待たせするわけにはいかないなぁって!まあ戯言ですけど。」
「どうぞ、お座りください。「あ!すみません、今日何も飲んでいないもので……お茶か何か頂いても?」…分かりました、直ぐに緑茶をお入れしましょう。」
言いながら、ねつきはゆっくりと歩いて理事長が座っていたソファの向かいに座る。
それを見ていた理事長は、
(こうしてみると案外普通の人格のお方ですね……。剣道場の事を聞いたときはどんな生徒かと思いましたが。)
などと思っていた。
確かに彼の目の前にいると胃の底からわき上がるようなナニカを感じるが、特に変わった様子もない。期待外れだったか、と目の前でゆっくりとあったかい緑茶をすするねつきを見て理事長は人知れず落胆した。
それでも、と。
「杵築さん、もし良ければ是非、サイコロ占いというものをやってみませんか?」
「占いですか?うわあ、興味あるなあ!僕って結構雑誌の星座占いとか信じちゃうタイプなんですよ!是非やらせてください。」
その言葉に、理事長は六つのサイコロを取り出した。それを彼の前に並べて。
「どうぞ、振ってみて下さい。」
此処で一つ、話を逸らそう。理事長とねつきの会談は約束の下で行われていた。
つまりは、
理事長の後ろには十三人中の十三人が控えているという事。
彼らが黙って手出しもせずにねつきと理事長の会談を見送るだろうか。
99%、無いと言い切れるだろう。
話を戻そう。
ねつきがサイコロを手に取り、投げた瞬間。
ぐしゃ。
明らかにサイコロの転がる音ではない、まるで肉が潰れたかのような音が、その場に響き渡った。
ねつきは気にせずサイコロの結果を見る。
1、4、2、1、5、3。
数値だけ見ればバラバラな、平凡な結果といえるだろう。
異常なのは、そのどれもが、細い針で机に固定するように貫かれていたというだけ。
「何事です!?」
「高千穂が…!」
そんな騒動も聞く耳持たず、ねつきはゆうらりと笑って理事長に微笑んだ。
「理事長様、そ ん な 事 よ り 、結果を見てくださいませんか?」
理事長室の奥、カーテンの向こうに潰れた肉塊、人間だったものがある。
然しねつきは、そんな事、で片付けてしまった。
その瞬間、理事長はねつきの認識を改める事になる。
この子は確かに、普通以下のナニカであると。
「……ありがとう、ございました。これで占いは終わりです。もう帰宅して結構ですよ。」
「はい、わかりました!ああ、そういえば僕、命令されるのって大嫌いなんです。次、貴方がああなりたくなければ、速やかに態度の改善をお願いしますね?」
そういってねつきは立ち上がると、一瞬だけ自分に殺す気で攻撃を仕掛けてしまった哀れな生徒を見た。酷く、如何でもいいといいたげに。
ただ、一言。此方を睨む他のメンバーにこう告げてから、理事長室を出て、ねつきは真っ直ぐ家に帰る。
「『僕は悪くない』」
といった感じで水中運動会は終わりになります。
高千穂君、早くもダウン!
ねつきはあの方が来るまでに十三人中の十三人を倒せるのか!
次回、乞うご期待……?
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