「欅平で起きた殺人は、恐らく凶器はナイフによる出血死か。」
と、南は言った。
「あのー、あなたが南 達仁さんですね。」
「ええ、そうですけどあなたは。」
「私は、富山県警・捜査一課の。」
と、手帳を見せたら。
「四十四、四十四さんですか?。」
「えっ、読めるんですか?。」
「はい、はっ、警視でしたか、失礼しました。」
と、南は敬礼した。
「早速、立ち会っていただけないでしょうか?。」
「しかし四十四警視、こちらはあくまで部外者ですし。」
「被害者の背広のポケットの中にこんなものが入っていました。」
早速、調べてみると。
「ほう、という事は恐らく怨恨の可能性がありますね。」
「という事は、問題は富山で何があったかだ。」
「そこですよね。」
高畑の死因は鋭利な刃物による出血死で、犯行時刻は15時ごろと推測された。凶器の行方は不明、財布を含め、所持品はてづかずで物取りの犯行は低い状況でした。
早速、南は1人の女に話を聞くことにした。
「高畑さんとは、新宿のドリンクバーで知り合いました。」
「ちなみに、店の名前は分かりますか?。」
「よいところです。ドリンクバーです。」
「なるほど。」
「という事は、バーで知り合ったって事か。」
「ええ、そして高畑に旅行へ行かないかと誘われていきました。」
「なるほど。」
と、四十四は彼女に言った。
彼女の名前は柿崎正美、殺害された高畑のよいところの客で柿崎はここで仕事をしていたのであった。
「旅行中、何か様子が変わったことはありませんか?。」
「特に、でも。」
「何か、どんな些細な事でもいいんですよ。」
「はい、トロッコを乗った後に2人で近くの喫茶店へ行きました。高畑さん、電話を掛けたら急に様子がおかしくなりました。」
「ほう、なるほど。」
「携帯かけてきたのは、誰ですか?。」
「わかりません、店に戻ってきたら後も、なんだかイライラしてて、とにかく先に言っていると言われました。」
「ほう、なるほど。」
「駅で待ちましたけど、高畑さんは来ませんでした。私は仕方がなく富山へ行きました。」
と、柿崎は言った。
「そうか。」
「犯行時刻は、富山市へ行っていたことが判明しています。」
「犯行は無理か。」
そして、次の日。
南は、高畑の告別式へ向かった。
「つらいでしょうね、奥さん。」
「ええ。」
告別式の翌日、南と高山は四十四警視と一緒に高畑の自宅へ向かった。
「確かに、探偵を雇って旅行へ行かせました。」
「ほう、なるほど。」
「その男は何処へ行ったか分かりますか?。」
「いや、そこまでは?。」
「そうですか。」
「ご主人がおかしくなったのはいつ頃でした?。」
と、南は言った。
「2年ほど前でした。」
「何か、心当たりはありますか?。」
「ありません。」
「そうですか。」
「会社が上場になるっていうのに、まるで逃げ出すようにあの人は。」
「要するに、紅林さんに浮気調査をしていたって事か。」
「ええ。」
「なるほど、紅林さんに浮気調査の依頼を受けていたのか。」
そして翌日、第2の殺人は東京で起きた。
「ん、何だあんたを。」
そこへ、誰かがナイフを持っていた。
ドスッ
「ぐはっ。」
と、男は財布で刺されて、とうとう殺してしまったのだ。
「警部、犯行時刻は夜の21時頃です。」
「そうか、二宮、付近で不審な人物は見なかったのか。」
「ええ。」
「関警部殿。」
「あっ、またお前か。」
「お久しぶりです。」
「ご存じですか、警部。」
「ええ、鉄オタの公安隊員だよ。それで、被害者の身元は。」
「いや、それが。」
「被害者は、東京都新宿の調査会社のエージェント紅林庄司さん28歳です。」
「顔見知りか。」
「はい。」
「関警部。」
「ん、何だい。」
「これを鑑識に回してください。事件の手掛かりになると思います。」
「わかった、おい、鑑識。」
「はい。」
「これを鑑定してくれ。」
「了解。」
紅林の死亡推定時刻は21時半から22時までの間、死因は出血死、凶器は発見していないが遺体に残された傷口から、高畑殺しに使われたナイフと判明し、警視庁と富山県警の合同捜査本部が設置された。
「同じ凶器を使われたから、犯人は同一犯による連続殺人か。」
「ええ、富山県警では紅林が宇奈月で起きた殺人の実行犯と疑っていました。」
「ああ、その場合は紅林が奥さんに浮気調査の依頼を受けたって事か。」
「ええ。」
「となると、紅林は高畑に殺しの依頼をしたのは奥さんの宮子夫人という事になるな。」
と、関警部は言った。
「その可能性があります。」
「だったら、高畑夫人が紅林を口封じで殺害した可能性が高いんじゃないかね。」
「本当に、彼女が2人を殺害したんでしょうか?。」
「えっ。」
犯人は、奥さんなのか?
今回の事件で、富山で何があったのか。
次回も、お楽しみに。