特急「しらさぎ」宇奈月富山殺人事件   作:新庄雄太郎

6 / 8
二人が殺害された事件で、富山で起きたと推理した。


第6章 再び・富山へ

「被害者は名古屋の出張の翌日に休暇を取って、宇奈月へ行っていたそうだ。」

 

と、南は高山に言った。

 

「という事は、我々が宇奈月へ行っているときには宇奈月へ来ていましたな。」

 

「やはり、高畑の夫人が犯人でしょうか?。」

 

「いや、それはないな。」

 

「えっ。」

 

「でも、彼女は事件当日は娘と一緒に銀座へ買い物へ行っていたから犯行は無理ですよ。」

 

と、岩泉は言った。

 

「ところで、被害者の高畑は何処のバーで言っていたのか覚えているか。」

 

「えーと、確か新宿の「よいどころ」と言っていました。」

 

「その女性が個々のバーで仕事していたのか。」

 

と、菅原は南と高山に言った。

 

「ええ。」

 

「高畑はよく、仕事を終えた後によく来ていたそうです。」

 

「なるほど、バーで知り合ってその女と一緒に富山へ行ったって事か。」

 

「ええ、おそらく。」

 

「彼は東京から名古屋へは新幹線に乗って、次の日に富山へ向かったんだよね。」

 

早速、時刻表で調べてみると。

 

1日目

 

午前6時50分発 東海道新幹線「のぞみ5号」に乗車 東京駅を出発

 

午前8時33分着 名古屋で下車

 

午後11時57分発 北陸本線・特急「しらさぎ7号」に乗車 富山へ

 

午前15時28分着 富山で下車 電鉄富山駅へ 駅前ホテルで1泊

 

2日目

 

午前9時44分発 特急「うなづき1号」に乗車 宇奈月温泉へ

 

午後10時52分着 宇奈月温泉駅で下車 

 

「という事は、名古屋へ出張へ行った後に富山へ行ったって事か。」

 

「ええ、被害者の足取りは名古屋へ出張の後に富山へ行っていたことが分かっているんです。」

 

「なるほど、すると高畑は名古屋へ出張の後に富山へ向かったって事か。」

 

と、高杉は言った。

 

「ええ。」

 

「その高畑夫人が犯人なのか?。」

 

「いいえ、事件当日は彼が出張中の間に彼女は娘と一緒に銀座へ行っていたことが分かっているんです。」

 

「そうか、アリバイは成立か。」

 

「ええ。」

 

そして、翌日。

 

「ああ南主任、面会です。」

 

「ああ、先日の添乗員さん。」

 

「ええ。」

 

井原添乗員は、南に言った。

 

「実は昨日、宇奈月へ仕事へ行ったんですよ。」

 

「ああ、そうですか?。」

 

「温泉街にあった喫茶店、あれ覚えていますか?。」

 

「ああ。」

 

「あの日実はね、高畑さんと柿崎さんの他に私の言っていたんですよ。後、紅林さんも。」

 

「ああ、紅林さんも。」

 

と、南は井原に言った。

 

「私はあの、切符の準備があったんで早めに出たんですね、昨日喫茶店のマスターから忘れ物を預かっているって、これなんですよ。」

 

「ほう。」

 

「それ、紅林さんが座っていた席に落ちていたんです。」

 

「ほう、紅林さんが。」

 

「それで、私はちょっと気になっていることがあるんです。」

 

「何でも聞いてください、どんな些細な事でもいいですから。」

 

と、南は言った。

 

「ねぇ、これがいいよ。宇奈月トロッコツアー。」

 

「私は富山へは何度も言っているよ、これなんかどうかな?寝台特急「カシオペア」と特急「とかち」で行く秋の北海道の旅は。」

 

「私は、宇奈月へ行ってトロッコに乗りたいのよ。」

 

と、柿崎は言った。

 

「この時期は、北海道もいいもんだよ。」

 

「いいよ、私はほかの人と友人と一緒に行くから。」

 

「ああ、待てよ。」

 

と、添乗員はそれを見ていた。

 

「なるほど、言い合いしていたって事か。」

 

「いいや、彼女が強引で誘ったと見えましたよ。」

 

「ああ、そう。」

 

と、南は言った。

 

そして、金曜日。

 

南は、仕事を終えた後は新宿のドリンクバー「よいところ」へ向かった。

 

「あら、その女の子なら9月でやめたわよ。」

 

「えっ、辞めた何で。」

 

「ええ、何でも都合で富山へ帰るって。」

 

と、猪谷は言った。

 

「ほう。」

 

「さぁ、今日は1杯無料だから何でも言って。」

 

「おう。」

 

南はそう言って、生ハムとタコ唐揚げとハイボールと水割りとビールを注文した。

 

そして、酒飲んだら酔いつぶれてしまったのだ。

 

「よく飲みますね、南さん。」

 

「ええ。」

 

「酒強いんですか?。」

 

「ええ。」

 

「ああ、意外なことが分かりましたよ。」

 

「えっ、何かわかったんですか。」

 

「実は、礼の欅平で起きた殺人の指紋は別人だって事が判明しました。」

 

「えっ、何だって。」

 

と、南は驚いた。

 

「この事件には、富山にありそうだな。」

 

「ええ。」

 

そして、次の日。

 

「そうか、やはりこの事件には富山にあるのか。」

 

と、高杉は言った。

 

「ええ、この事件はやはり富山で起きた事件と関連している可能性があると思うんです。」

 

「なるほど、ああ、そうそう今上野公安から応援要請があった、南、高山と一緒に今夜行って来てくれ。」

 

「ほう、寝台特急「北陸」の警乗か。」

 

「行先は金沢。」

 

「金沢到着は、翌朝の6時30分だ。」

 

と、高杉は言った。

 

「わかりました。」

 

「私は早速、富山へ戻って下調べしてきます。」

 

「では、富山で又。」

 

「はい。」

 

そして、南と高山は高杉班長の命令で上野発23時03分発の寝台特急「北陸」に乗って富山へ向かった。

 

 

 

 




そして、いよいよ事件は意外な展開になってきた。

犯人は誰なのか?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。