護廷十三隊の主な役割は三つある。一つは三界の楔たる霊王の守護、まぁ、これは零番隊の仕事だからね、一般の隊士には関係ない。二つ目が現世で彷徨う
そんな危険な仕事をこなしている護廷の中で四番隊は少し特殊な隊なんだ。基本的に戦闘は行わない、二番隊の様な諜報や暗殺も行わないし、十二番隊の様に何かを開発するわけでもない。それでも絶対になくてはならない隊。そう!僕たちの仕事は救命活動なのさ!
「こんなん、唾つけとけば治るでしょ。ハイ次ー」
「いやいやいや!ちゃんと見てくださいよ!!腕!関節三個になっちゃってるんですけど!!?」
「良かったじゃん、君たちの大好きな班目三席とお揃いだよ、三節棍だよ。始解おめでとう」
あーーー、なんで男の治療なんかしないといけないのさ。汚いし、キモイし、ぎゃーぎぁーうるさいし、発情期ですかコノヤロー。
「わかったわかった、治すよ。男のくせにこんな小さい怪我で情けない・・・、こんな汚い奴に使ってごめんね。『繋げ』『産巣日神』」
「全然小さくないんですが!?!?今後の人生もろ影響するんですが!?」
「はいはい、じゃあちょっとグサッとしますねー」
「やっとかよ・・・、え?ちょ、グサッとってなぁぁんんじゃぁぁぁぁぁぁぁあああ!!?!?!?!」
説明しよう!僕の斬魄刀の能力は触れた相手の体をちょこちょこっと弄ることができる!例え、鎖結だろうが魄睡だろうが、心臓だろうが脳みそだろうが、霊子を繋ぎ合わせて治すことができるのだ。霊子でできているのなら神様だって生かして見せる!!
因みに触れるだけでいいから今回みたいに刺す必要は全くないぞ!!
「はーい、治ったのでさっさと前線行って下さいねー」
「鬼だ・・・、鬼がいる・・・」
残念死神でした。
「はーい、次の方どうぞー」
「榊花副隊長!こいつを助けてやってください!背骨が折れてるんです!!」
「絆創膏処方しときますねー」
やってらんねー。そもそもかなり切羽詰まった状況でもなければ女の子の患者は女性隊士が見るからね、必然的に溢れた男どもは僕たちの方に回されるんだ。この世界に救いはない。
そんなこんなでそこそこ忙しくしていると問題が起こった。といっても僕達四番隊で起きたわけじゃない、いや四番隊でもちょっと問題起きたけど、飽きてきたから患者滅多切りにして勇音に怒られたけど、それどころじゃない問題が起きた。
六番隊副隊長の阿散井恋次がどうも旅禍に負けたらしい、霊圧がすごい勢いで萎んでいく。・・・え?やばくね?やばくなくなくなくなくね?三席ですら結構な問題なのに副隊長までやられたの?さっきからバカみたいな霊圧がぶつかり合ってたから戦ってたのは知ってたけど・・・。
「・・・榊花副隊長、この霊圧・・・。本当に大丈夫なんでしょうか?」
「いやーー、ダメそうだねこれは。万象一切灰燼コースだね、いままでありがとう勇音」
「・・・・・ぴぇ・・」
あらら、目ぇ回しちゃった。本当に気が小さいんだかたら全く。・・・身長は大きいのにね。あはははばぶぅぁぁぁぁぁあああ!!!
「何するんですか隊長!!!僕のびゅーてぃーふぇいすに傷がついたらどうするんですか!!!」
「少しは見れる顔になりましたよ。・・・はぁ、全く。あまり勇音を苛めないでくださいね?この子はあなたと違って真面目に働いているんですから」
「僕も真面目に働いてますぅ、実際勇音より回転率は良いもんね!」
「はぁ、減らず口を・・・。そんなことより霊司、今回の旅禍についてどう思いますか」
あら珍しい、卯の花隊長が僕の意見を求めるなんて。思ったよりまずい事態なのかしら、いつもは僕が喋る度に殴るのに。
「愛の鞭、というものですよ」
「ナチュラルに心読まないでくださいよ・・・。それで旅禍についてでしたっけ?うーーん、どうって聞かれても目的も何も知らないですからねぇ。今のところ、織姫ちゃんが可愛いいっていう事と滅却師が眼鏡を掛けているって情報しかないですからねぇ。せめて目的が分かればってところですかね」
「・・・たしか先日、旅禍の目的は朽木ルキアの奪還であると貴方に伝えたはずですが・・・、聞いてなかったのですか?」
あら素敵な笑顔、返答次第ではぶっ飛ばすって顔だね。だがしかし、僕も伊達や酔狂で卯の花隊長の傍にいるわけではないのだよ。こういう時の対処法もしっかり頭に入っているのさ。
「僕を困らせるうるさい口はこれがらんでゅぶぅぅぅう!!!」
これが、僕の昨日の最後の記憶ね。ちゅう出来なかったのは心残りだけど、仕事サボれたし良しとしよう。
「ふふぁぁあ・・・、おはようアンド『産巣日神』痛いの痛いの飛んでけーー、ってか?」
どうやらあの後気絶した僕をちゃんと家まで運んでくれたらしい、多分勇音ちゃんかな?鍵持ってるの卯の花隊長と勇音ちゃんだけだし。・・・そこまでしてくれるなら回道掛けといてくれても良いんじゃないかと僕は思うけどね。そうすれば夢の中で延々と卯の花隊長に首を折られ続ける事も無かったろうに・・・。
「おっ仕事、おっ仕事、らんらんらん。卯っの花隊長らんらんらん」
歌いながら四番隊の隊舎に向かう準備をする。ちゃんと周りに誰もいないのは確認済みだ、前に歌っているところを二番隊の隊長に見られた時、隊首会の議題に上がっちゃったらしいからね、四番隊の労働環境が悪いんじゃないかーって。あの時の卯の花隊長可愛かったなぁ、少し目赤くして、恥をかかせないで下さい。なんて言うんだもん。
今度一番隊の隊舎前で踊り狂ってみようかなぁ。
「にしても人少ないなぁ。・・・もしかして僕が寝てる間に旅禍にみんなやられちゃった?」
まぁ、霊圧感じるし生きてるのは分かるんだけどね。こういう独り言ばっかり言ってるから頭おかしいと思われるんだろうね。
「おはよう、諸君!副隊長の出勤だよ!!」
「おはようございます、霊司。もう昼ですけどね」
「あらら、早起きしすぎましたかね?にしても今日はやけに静かですね。葬式でもやってるんですか?」
「・・・落ち着いて聞いてくださいね。・・・・・藍染隊長が昨夜、何者かに殺害されました」
おっっっとぉ、・・・初の死人、のみならず被害者がまさかの藍染隊長とは。・・・どうやら流刃若火さんがアップを始めたようだ。
・・・でも本当はそいぽんも大好きです。