Side魁離
「今日のヒーロー基礎学は三クラス合同だ」
「了解、」
「全員揃って入るが、随分と不機嫌だな、魁離ある程度は霙から聞いたから、次同じことを聞いたら連絡いれるからな、缶チューハイ買っておけ」
「未成年に言うことじゃねぇよ」
「それくらい突っ込めるなら十分だな」
5.6時間目に入ると、壁が沈んでいく。そうして、三つに区切られていた教室は一つになった。いや、どこに金使ってんだよ、雄英は。
「さて、今日説明するのは黎明街だ。ここのいる全員が一度は耳にしていると思うが、一応な」
黎明街、それは、ヒーローが少なく、個性犯罪が一番多い街の名前だ。個性黎明期の廃れた空気が今ものこっていることからこの名前がついている。そして、百鬼親衛隊、メインメンバーの生まれ育った街でもある。
「東京都同じく、13区画に分かれている。なかでも危険なのら8区だ、」
「訂正、」
「なんだ、魁離、」
「一番危険なのは13区です、8区は五年前までは一番安全でした。ヒーローが一番多いのも8区です、」
「そう言えば、お前らL組はあの街の出身なのか……じゃぁあの件についても……」
「あの件?」
緑谷の質問に、対して相澤悩む素振りを見せる。
「喋ったら先生でも殺しますよ」
「……だそうだ、自分で調べるんだな。ともかくとして13区と8区には近づかないように。プロでも行方不明になる場所だ。子供達だからこそ余計にな」
「そういうことだ、他にも特徴をいうなら、未成年でも酒が買える、車に乗れる、違法サポートアイテム製作会社がある、人身売買がある、後は……」
「十分だ、というか、お前らはよく無事だったな」
「無事ならL組に来てませんよ」
「……そうか、それじゃあ、ついでに忘れていた委員長を決めてくれ、」
「……え?あ、」
急に普通の話題になったことで、委員長決めという、学校らしいイベントで盛り上がり損ねた三クラス、そして、L組は、秒で決まった。
「百鬼委員長、」
「おう、じゃぁ、副委員長は、うん、賢持たのんだ」
「任された」
賢持改造部のリーダー。L組のサポートアイテムはコイツに渡しておけば大抵は何とかなる。
個性は錬金術。質量保存の法則に則り、理解・分解・再構築の三種を扱うことで、大抵のものは作れる。加工の手間が少ないから、仕事の速さも大きな利点だ。
「まぁ、基本はこの布陣だからね」
「だな、」
「組織として既に完成してるからな、親衛隊も改造部も、それと魁離、アンラッキー壊すのはいいがなるべく部品が飛び出ないように破壊してくれ、材料が足りなくて再構築出来なかった」
「不可抗力だろうが、というかアンラッキーの修理は械機がやってたんじゃないのか?」
「ん?ああ、量産型のアンラッキーだけな、後は部品ごとに日を空けて、設計図を渡してくるから困っている」
「カラクリは、秘密だから意味があるんだ。例え型番を製作してもらっているお前にでも、中身を知られわけにはいかん」
「二人とも職人気質だしな……」
ちなみにだが、A組は緑谷が委員長、八百万が副委員長。B組は委員長が拳藤、副委員長は決目なかったそうだ。