Side時雨
「止まりなさい、爆豪勝己」
「うるせぇ!命令すんな!」
「命令以前の問題なんだよ、これは、看咲ちゃん、敵はもういない?」
「いない、けど、」
「そ、なら広場に出てきた奴らがメインかな、これじゃ、旧8区のチンピラレベルだし……」
倒壊エリア、ここに飛ばされたのは、私と爆豪、切島、瀬呂、鉄哲、角取、看咲の七人、すでにヴィランは倒したけれど、時止めで全員倒したせいで、爆豪さんが荒れている、まだ物分かりのいい、切島さんと鉄哲さんは納得してくれたけれど、状況わかってるのかしら。
「はぁ……早いところ広場に向かうわよ、建物倒壊を模した場所なら、崩れるギミックとあるかもしれないわ」
「だからって逃げんのか!」
「ええ、逃げるわよ。代替、個性を使用した抵抗に対する許可は私達L組しか降りてないですよ?」
「なんでてめぇらだけ」
「信用の問題です……武器新しくしたほうがいいかしらね、ナイフだけじゃ結構キツイし、」
時を停めて、ナイフを投げる。または、後ろから首にナイフをおく。それが私のスタイルだけれど、前に楼夢に負けちゃったし、長物は必要かしらね……
「!霙さん!」
「遅いですね」
建物の外に出ようとすると、腕が伸びてくるのでナイフを立てにして蹴り上げる。男に対してはあそこを蹴れば悶えてくれるのでありがたい、
「まだいたんですか……弱いんですから、出しゃばらないでください」
Side尾白猿夫
「どうなってるんだ?」
火災エリアでヴィランに囲まれていたら、ヴィランが次々と倒れていく。僕と一緒に飛ばされたのは、鱗くん、回原くん、取陰さんの三人、三人とも何もしてないのに。
「私メリーさん、今、貴方の後ろにいるの」
「え?」
「背中が隙だらけだよ、」
「え?あ!いたんだ…」
「ぬらりくらりと、そこにいるのにそこにいない、それが私だからね」
個性、蜃気楼。幻影を見せるだけでなく、自分の存在すらも幻影とする。対処できるの人っているのか?
「まっ、早いところみんなと合流しないとね、特に魁離が暴れ始めたら止められないし、ほら行くよ〜」
Side械機
「こらっ、」
「……なんだ」
「なんで個性を使った」
辺り一面が氷漬けになって、俺の人形が一体動かなくなっている。土砂災害を模したゾーンで、轟焦凍が個性でヴィランを拘束したのだが、問題はL組以外は個性による抵抗が許可されていないのだ。
ここに飛ばされたのは、轟焦凍、葉隠透、骨抜柔造、鎌切尖、凡戸固次郎。
「命に変えられはしないけどな、餓鬼が出しゃばってんな。L組や教師がいない状態ならまだしも、俺がいる場所でなんでお前が戦った。義務あっての権利だ。個性の使用ってのは責任が伴う、現に俺の人形は氷漬けになったし、葉隠さんも巻き込まれそうになっていた。なんでL組のみ許可されたのかわかってるのか?個性を使うことに対する認識が重いからだよ、次は戦うな」
「……なんで、」
「なんで?そこが分からないから餓鬼なんだよ」
はぁ、炎で溶かすと部品が歪むからな、別の人形出すしかないか……広場に置いてきたんだよな、素手は苦手なんだよな……
「全員ついてこい、足元に気をつけろ。それと、轟焦凍、個性の使用についてはあとで報告する」
だれがどこに飛んだか知らんが、L組同士でかぶらなかったのはよかったな。悠木大丈夫かな、過剰防衛になってなきゃいいけど。
Side百花
「ほいっ、はいっ、抱きつくな!」
「あの…私達本当に戦わなくていいんですか?」
「大丈夫よ、それに、バリケードから出られないでしょ」
薔薇の蔦で、ここに飛ばされた、上鳴電気?と耳郎響香?と八百万百?と宍田獣郎太?と吹出漫我?だっけ?まぁ、その5人を薔薇の蔦で、囲って私一人でここの山岳ゾーンで戦ってるわけだけど……弱すぎるでしょ、百鬼のほうが強いわよ。
「はい、おしまい」
「強いですね」
「去年の首席だし、何より、親衛隊は全員死にかけたことあるから……って親衛隊を知らなかったわね貴方達は、」
「「「「「親衛隊?」」」」」
「百鬼親衛隊、私と械機は三年前に入ったけれど、簡単に言えば、ヴィジランテよ。個性暴走って普通に個性を使うヴィランより危険だから、貴方達も気をつけなさい」
さて、械機は何処かしらね。早いところ合流しないとね。親衛隊の中じゃ個性抜きの戦闘は一番弱いし。
「はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!!!!!!!!!!」
「?!魁離?!」
「い、今のは……」
「……全員、広場に向かいなさい!私は魁離のほうに行くわ…ふっ、ふふっ、ふふふっ……複数個性ね、五年前の屈辱、はらさせてもらいましょうか」