Side鬼道
「殴っても殴っても、聞いている気がしないな」
「そういう個性なんだろう」
「ま、だろうな。そろそろ酔も回ってくるしなぁ」
「純米大吟醸酒を1升のんでようやく酔うのか……経費なんだぞ、もう少し軽い酒を……」
「それこそ合理的じゃないな、純米大吟醸酒が一番強化率が高い……しかし、どうするかな」
生徒が散り散りになって数分、脳ミソが飛び出た異形ヴィランと殴り合っていたのだが、全然ダメージが入らない。足元に1升瓶が割れて転がっている。
「刀でもありゃいいんだが……ナナシ連中おいてかなかったんだよな、魁離のやつ、頑丈で携帯性に優れる蛮刀、サポート科に依頼するか……」
「ずいぶんと余裕だな、そいつはオールマイトを殺すために作ったやつだ。ショック吸収に、超再生、身体強化系のお前じゃ勝てねぇよ!」
「ご説明どうも……ちょうど、デリバリーが届いだところだ」
峰側が泡立つ赤い水のようなデザインの剣が空から落ちてくる。
「たしか、蛮刀毒泡沫だったか?さすがは外道製……俺の力で振るっても刃毀れ一つしない」
ためにし腕を切り落としてみたが、すぐに再生する。ふむ、ショック吸収というのは、殴りまくって確認済み。超再生というのも嘘ではないらしい。
見た目どうりの異形としての怪力持ちの上に素早い、はぁ……あまり勧めたくはなかったんだがな。
「魁離……喜べ、
「……どうも」
「さすが……」
横合いから、異形のヴィランに刀が振るわれる。魁離だ。
「任せる、死ぬなよ」
「死ねるかよ、五年前の足がかりだぞ……」
「だな、」
Side魁離
「はっ「ははっ「はははっ「ははははっ「はははははっ「ははははははっ「はははははははははつ!!!「ははははははははははははははははははははっ!!!!!「ははははははははははははははははははははははははははははははっ!!!!!「ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
笑い声が、USJに響いていく。雄英にきて、初めて本気で個性を使うな……骨を思わせる衣装の鎧甲冑を着込み、本来の切れ味を発揮するように、鋸のような血色に塗られた峰側、逆刃で裏正を持つ。
「取り敢えず、1回死ね」
逆刃で異形のヴィランに裏正を振り下ろした。
「は?」
どうやら、この襲撃の主犯格であろう、手を体中につけたヴィランは何が起こったのか理解できていないようだった。まぁ、それもそのはずである。だって、振り下ろした剣閃が爆ぜたのだから。