Side魁離
再婚から数日経ったが、基本的に俺は顔を合わせることはない。別に家事はできるから出かけている内に自分の飯を作ったり、全員が風呂に入ってから風呂にはいるなり何なりできる。
問題は、彼奴等だ。ポストに入っていた雄英高校の入試結果の封筒三通、うち二つを看咲と雨漓に投げ渡し、自分の部屋に入ったところで、インターホンが鳴る。
どうやら来たみたいだ。
「早かったな。いま朝の六時だぞ、
「暇だったからね。新しい子たちは?一応あいさつしとこうかなって思うんだけど」
「ああ…いまリビングにいるから大丈夫だろ、お前も女だし」
玄関前に立っていたのはメイド服を来た銀髪の少女。
「お嬢様もすぐに来るわよ」
「お前が早すぎるんだよ、しかし、
「親衛隊の何人が来るんだい?久しぶりだね霙ちゃん」
「お久しぶりですね、今のところは私を含めて三人です」
「メインメンバー三人かよ、」
「今年は親衛隊から四人ですからね、」
ここで、親衛隊について説明しておこう。
魁離親衛隊
俺と同じように、人間関係で問題を抱える人間であり、何かあった時に信用に値しない大人が気づく前に場を収める、自衛団に近い。全員L組だ。
俺の名前が使われているが、それは親衛隊発足時に一番荒れていたのが俺だからだ。まぁ全員が全員の過去を知っているわけじゃない。
時雨霙も親衛隊のメインメンバーの一人、そして美空の専属メイドだ。まぁ親衛隊として俺のサポートに回ることのほうが多い。
そして最後の一人。
ちなみに全員女だ。ハーレムだって?そんな余裕はない。
新しい家族との顔合わせをして、二階の俺の部屋にあげる。雄英の合否をわざわざ会って確認するのだから馬鹿の集まりだ。
封筒のなかに入っていたのはプロジェクターが一つ。電源をつけてみると、スーツを着たネズミがが出てくる。
『やぁ!こんにちは!雄英高校の校長、根津だ。今回、百鬼魁離くんの合否発表を担当させてもらうよ。まずは敵ポイント、素晴らしい成績だったよ。97ポイント。これだけでも十分な結果だ。そして僕たちが観ていたのは敵ポイントだけじゃない!完全審査制の救助ポイントだ。こちらは一人でゼロポイントを足止め、そして討伐ということをかみして60ポイント。計157ポイントだ』
『さて、君が聞きたいのはこの後のことだろう。L組志望とのことだったけどぶじ、認可された。L組のヒーロー科に合格だよ、君以外にも三人。すでにL組にいるのが四人、君も含めて八人になる』
『僕たちも精一杯のサポートはするつもりだ。何かあったらすぐに相談することだね』
そう言ってプロジェクターは消えた。まぁ、人数については言われなくとも全員知り合いだから問題はない。
ヒーロー科を受けた霙は敵ポイント72、救助ポイント60の132。楼夢は敵ポイント43、救助ポイント50の93だった。
美空は経営科を受けたので、合格説明だけだった。
「私は攻撃系の個性じゃないからなぁ、ゼロポイント倒せなかったんだよね」
「隠密系だしな、それに、倒せなくても生きていればいいんだよ。そのうち寝首をかける」
「だね、」
楼夢の個性は蜃気楼、幻術を見せる個性だったのが、ある一件で、自分の存在すらも幻影として、相手の無意識下に溶け込む力となっている。
「私も攻撃系ではないですが、攻撃をする応用はできますからね、」
「え〜、でも幻術よりかはいいじゃん。蜃気楼はロボットの熱感知を騙せないんだよ、無意識下というのもないしね」
霙の個性は、時間停止。本来ならば、自分と自分が触れているもの以外を遅くする程度の能力だった。それが今では遅くするどころか止めてしまう。
「全員、傷があっての今の個性だからね」
美空は、空間収納。別空間にモノをしまうだけなのだが、出入り口を別々に作り見える範囲なら転移も可能という。
個性は肉体成長より、精神成長のほうが強くなると考えたほうが良いのかもしれない、それくらいには親衛隊メンバーは幼少期を見ても個性の効果範囲が広い。
そして、義務教育を終えた今だからこそ、問題も増える可能性があるのだ。親衛隊発足から五年、はやく解消しないとな。