家族の在り方、外れ道を歩く者   作:紡縁永遠

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第伍話 戦闘訓練ノ貮

Side魁離

 

 「加速、爆破、角、ドリル。無重力、身体強化、影潜、斬撃……この中なら、どれが嫌だ?」

 「ん〜爆破と影潜かな、それ以外は近づけるから倒せる。加速は怪しいけど、範囲攻撃できる爆破と影に潜んで隠れられる影潜は無理かな」

 「だよなぁ、やっぱ爆破はキツイよな。お前らは?個性聞いてないから作戦すら立てられないんだけど」

 

 Aチーム対Dチームの戦いを観戦しながら、楼夢と雑談してから、姉二人に声をかける、視線も鋭ければ、近づいてすらこない、それでもLチームとぶつかるなら連係は必須だ。それ以外なら普通に楼夢だけで何とかなる。

 

 「私の個性は外的要因の看破、水月さんも見つけることはできる」

 「室内じゃ役に立たないし、発動にも時間がかかる個性よ」

 「なるほどねぇ」

 

 ちなみにだが、普通にLチームとぶつかれば負ける可能性が高い。

 

 「Lチームと当たった場合、お前らは楼夢と組んで霙を倒してくれ、それ以外の三人は俺一人で停めるから」

 「はぁ?アンタ馬鹿なの?」

 「霙が普通に厄介すぎるからな、械機がアンラッキーしか使わないなら、俺一人でなんとかなる。八百万?と拳藤?は普通に勝てると思う、時止めなんてチートは普通に厄介だからな、楼夢、霙を出し抜く鍵はお前だぞ」

 「はいは〜い、」

 

Side械機

 

 「他はどうでもいいからKチームだな、霙、悪いが魁離以外の足止め頼む。八百万ちゃんと拳藤ちゃんだっけ?君達にはナナシ連中を相手してもらおうかな。普通に殺して問題ない相手だから遠慮はいらないよ、というか、あのチームを支えているのは魁離だからな。彼奴さえ止められれば事は優位に運ぶ

 次に警戒すべきは楼夢、基本的に対策のしようがない。道端に落ちている小石をいちいち気にしないのと同じで、そこにあるのが当たり前として見落としやすい、ぶっちゃけここに幻覚が加わるから慣れていない二人じゃ対処できない。だから、今回の訓練的には霙が要になる」

 

 あっち側にいる、魁離と義姉は個性がはっきりしていないらしい。何でも個性把握テストに使えないからとほとんど使わなかったらしい。それでも男子高校生を出し抜くだけの記録を出せるってことは、個性の扱いに慣れている可能性がある。

 

 「あ、あの」

 「ん?何?八百万ちゃん」

 「他のチームは気にしなくていいんですか?」

 「大丈夫大丈夫、ぶっちゃけ、実戦経験ない奴らだから放っておいても何とかなるよ、一応、アンラッキー以外も持ってきたし」

 「アンラッキー?」

 「俺が扱う、サポートアイテム。からくり人形、アンラッキー。仕込みは少ない分、量産しやすくてね、こう言った軽い戦闘ならこれで十分。まぁ魁離相手にはキャプテン・ネモくらい使わなきゃ無理だろうけど」

 

 あ、終わった。あらら、腕が腫れてるじゃないの、随分と無茶するなぁ、あの緑髪の、名前は聞いてないから分からないな。まぁ、でも、足壊れてないならいいか。

 足壊れたら自分で撤退ができなくなって戦える人間がわざわざ戦線離脱させないといけないからな、武器がなければ素手で殴る。腕がなければ脚で逃げる。これで何とかなるから大丈夫だろう。

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