side魁離
「結局、このメンバーか、」
Kチーム
A組、看咲
B組、雨漓
L組、魁離、水月
Lチーム
A組、八百万
B組、拳藤
L組、時雨、械機
二回目に戦うこととなったのは、ヒーローチームK、ヴィランチームL、である。霙がヒーローチームだったら、時止めで核に触れられて終わりになってたから、ヴィランチームとして相手にするだけまだマシな方か。
「作戦は伝えたからな」
「なんで、アンタの命令を」
「聞きたくないなら聞かなくていい、その代わり、足を引っ張るな」
「……っ!」
巫女服の雨漓が篠笛を吹く、音を起点にする個性か、巫女服だから神事に関わる個性か。今日は晴れの予報だったんだがな……いや、そういう個性か、振ってきた雨が雨漓の近くで止まっている。
『魁離少年、準備はいいかい?』
「問題ない」
インカムからオールマイトの確認が行われるので、答える。
『それでは、スタートだ!』
「全員周囲を警戒!前後左右それから上にも気を使え!攻撃がとんできても落ち着いて隣の背中を守れ!」
「やっぱお前は真っ先に潰すべきだな……」
「械機、アンラッキーじゃ、俺止められんぞ!」
草刈鎌のような凶器を持ち、奇妙な笑い声をあげる麻布を着た様な日本人形を素体とする少女の人形。極めつけは、足が丸鋸になっていることだ。
いや、中身どうなってんだよ。まぁ、普通に裏正で止められるけどさ。
「知ってる、もう一体は?」
「は?…っ!」
「前は一体指十本だったけど、今は一体指五本で動かせるからな」
「脳内処理速度バグってんだろ」
頭上からさらにもう一体のアンラッキーが襲ってくるので、それを裏正で防ぎながら悪態をつく。
「褒め言葉として受け取っておこう。八百万ちゃん達は…見事に足止め食らってるね、仕方ない、大将戦でさっさと終わらせようか」
「確かにな」
人形から伸びる糸を切るのは諦めて、人形の胴体を真っ二つに斬り裂く。思った通りアンラッキーの装甲は脆い、量産前提の作りだ。
二体とも破壊できたところで、械機の持つアタッシュケースがもう一つあることに気づく。用心深いな。
「おいおい、弁償してくれよ」
「断る!」
「はぁ、結局か…キャプテン・ネモ!」
海賊のような姿をした骸骨の人形。両腕の剣による攻撃のほか、背中にも4枚の刃が内蔵されているだったか?それ以外のからくりは知らないんだよな。
「こっちも二刀流で行きますか、群立千刃刀」
大小様々な刀が重なり合った長大な刀を二振り取り出す。
「……っ!」
キャプテン・ネモの剣と俺の群立千刃刀がぶつかり火花を散らす。
「裏正じゃないだけマシか、いや、そういや武器それぞれに妖術とやらがあったよな、お前も性格悪い個性じゃないか」
「こちとら外道を名乗ってるんでね、卑怯は誉れだ。それに、サブメンバーとは言え、百鬼親衛隊が、正々堂々戦う人間じゃないだろうが」
「そりゃ確かにな、多少の切傷は我慢しろよ、」
械機の忠告とともに、キャプテン・ネモの背中から、四枚の刃が出てくる。押し切られる前に、コチラも切り返さないと
「群立千刃刀・全身刃」
大小様々な刀が重なり合った長大な刀が分離する。分離してキャプテン・ネモの刃を止める。受け止めれたら、踏ん張りと体重移動がしやすい生身の俺の筋力で……
「バブル・ザ・スカーレット」
「はぁ?!」
キャプテン・ネモの口から緋色の粘着弾が放たれ俺の体を拘束する。
「切り札は最後まで取っておくのが定石だ」
「そりゃ確かに、な……」
「無駄だ、速乾性と強度を重視した捕縛技だ、筋力じゃ破壊できないし、そもそも、両腕を固定された状態じゃ力も上手くはいらないだろ」
「ノサカマタ」
「あ、」
よし、勝利を確信したときほど隙ができるからな、ノサカマタの砲撃で械機刃潰せた。霙の対処は楼夢の方に任せてるから、この捕縛の解除と、A組とB組の二人を早めに倒さないとな……ノサカマタに砲撃させとくか、