家族の在り方、外れ道を歩く者   作:紡縁永遠

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第漆話 戦闘訓練ノ肆

Side水月

 

 「じゃぁ、奇襲に強いって認識で構わないんだよね?」

 「ええ、」

 「そうね。というか、なんでアイツは一人で行ったのよ!」

 「最初に行ったじゃん、魁離は一人で三人相手にするって、ナナシ連中を二体貸してくれたからそれで、霙の位置を確認するの、下手したら」

 「チェックメイト」

 「「「?!」」」

 「あら、残念ですね、避けられてしまいましたか」

 

 三方向を固めていたのに、足元にいた。やっぱチートだよ……二人には悪いけど、速いところ隠れないと不味いかな。短剣術、それも二刀流、何度か見てるけど投げナイフの方が印象深いんだよね、霙は。

 

 「消えた?」

 「よそ見は厳禁ですよ」

 「看咲!」

 「ありがと!」

 

 姉妹での連係はいいね、少し隠れて様子見させてもらおっ、というか、時止め相手に真正面で戦闘できるわけないじゃん。魁離ってバカなの?しかも渡された武器ナイフ一本だけだし……

 ああ、なるほど、外に降らせた雨を屋内に引き込み、地面に巻いてるのね、確かにこれなら水を踏む音が聞こえるから動きは気づけるね、反応がいいのは看咲ちゃんのほうかな?現れた瞬間から気づいてる、奇襲とか築地なさそうだね……とは言え、定期的に時を留めて姿を隠す霙をどう捕まえようかな、

 

 「はぁ……楼夢、早くでないとお仲間やられちゃうわよ……駄目ね、取り敢えず貴方達どちらかを気絶させてもらいます。そうすれば出てくるでしょう?どちらがいい?」

 「サイコメイド……」

 「それはまぁ、L組ですから」

 「そうだね、」

 「…っ!」

 

 ん〜逃げられちゃったかぁ、喋っちゃ駄目だね、今ので決められないとなると、今度は止まる動作も警戒してくるはずだろうし、仕方ないよね、私はナイフを落とした。手元から離れたナイフはその場に不自然な音を立てる。だから霙が耳を傾けたところで、

 

 パァン!

 

 柏手を打った。少し手のひらをずらして打つことで、大きな音が出る。動きが止まった霙の腕をつかみ、飛びついて組み手に移行する。

 大きな音が出るとはいえ、魁離や械機は絶対に引っかからない、何故なら正面戦闘を、メインにする為に、ナイフが落ちた場所に攻撃をする癖が出来ている。

 柏手なんて打ったら普通に負ける。でも、霙は私と同じ暗殺型、なら差配な攻撃でも過敏に反応する、バレたという考えが真っ先に出てくるから。

 

 「時止められたら終わりだからね!ここからは根気勝負だよ!」

 「そう、来ましたか…」

 

 互いに互いの首を絞める。あ、まず目の前が白くなってきた、でま、力は抜かない、相手の首を絞めることだけに集中…………

 

看咲Side

 

 「二人とも?」

 

 二人は互いに首を絞めあって動かなくなった。

 

 『看咲少女!』

 「オールマイト?!」

 『勝負中に済まないが、二人を首から離してくれ、たまに気絶したまま力を入れる反射能力がある人間がいるから最悪死にかねない!注意して外してくれ』

 「は、はい!」

 

 幸い、力は強くなかったのですぐに外れたけど、首ってそう簡単に絞められるものだっけ?やっぱり彼奴も何か隠してる?お義父さんは私たちとは比にならない重さがあるって言ってたけど……

 

 「看咲!すぐに行くわよ!彼奴が戦ってるのならその隙に核を触れば私たちの勝ちよ!」

 「え、ええ、そうね。わかったわ!」

 

 最上階にあるはずの核模型の場所へも雨漓と向かう。本当に何なのよあのクラスは!

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