大豊パイロット訓練生はキヴォトスでは強くありたいようです。 作:オバマモドキ
ルビコン3某所
「て...敵襲!?」
「解放戦線...いや独立傭兵か!」
「やってやる...俺だって訓練は受けてきたんだ!」
ダダダッ!ダダダッ!
「傭兵と渡り合えてる...訓練は無駄じゃなかった!!」
COM 「AP残り50%」
「レットガンの正規パイロットにこの機体を届けるのが俺の...!」
ガンッ!ピピピピピピ!!
「ッ!気ままな傭兵に...金だけで殺されて溜まるか!」
カオッ!カオッ!
COM「AP残り30%」
「クソ!こんなところで死ねるか!」
カンッ!!
「ああ...俺も...」
「コールサインが欲しかったなあ...」
???
「ッ!?はあ...はあ...なんだ今のは...夢...いや、確かに俺はあのテスターACに乗っていたはず...」
「そもそもここはどこだ?」
そこは薄暗く、かなりだだっ広い室内ということはわかった。逆に言ってしまえば、それ以外何もわからなかった...
「とりあえず連絡だ、連絡をすれば誰かしら救出にでもきてくれるはず...」
おもむろにスマホをポケットから取り出し、連絡をしようとする...圏外、その言葉だけがスマホに表示されていた。
「...とりあえず出口を探そう、ここがどこかを考えるのはその後だ」
歩き初めて5分ほどしたときだった。
COM「オーナー、'"#&%#!を確認、照明を点灯します。」
一部解読不可能な言語が聞こえたがここを見等せるようになった。
そして...
「これは...テスターAC!?」
「それにこれは...ベイラム製の武器!こっちはシュナイダー製のパーツか?、そしてこれは...アーキバスの製品か」
そこには各企業の武器やジェネレーター、更にはACのパーツが保管されていた。
一つ疑問が頭をよぎる、こんなにACのパーツがきれいに管理されている、まるで先程まで誰かがちゃんと管理しているのではと思うほどに、ここは誰かが管理しているものなのではないかと...
「おーい!!誰かいませんか〜!!!」
「返事がない...誰も居ないようだ...」
COM「あなた以外はこの施設の中には居ません」
そうCOMが語りかける。
COM「この施設はオーナー、あなた以外は使えない設定となっています。」
「俺がオーナー?何ほざいてるんだこのAIは...」
「そうだ...ベイラムか大豊に連絡できるか?出来るなら今すぐやってほしい」
COM「私にはそのような機能はございません」
「...ソウカ(´・ω・`)ショボーン」
「そうだ、ここの出口はどこだ?」
COM 「ハンガードア、開きます」
ガァァァァァ...
開いた先は...砂だらけの砂漠だった、しかし空はルビコンでは到底考えられないほど透き通った青空だった。
「ここはどこだ?少なくともルビコン3ではないな...」
「それにしても、こんな景色を見るのも久しぶりな気がする...ルビコンではしょっちゅう雨か雪だったからな…こんなに透き通った空はまるで故郷の星の空のようだ...」
スマホをポケットから取り出し、もう一度電源を付けてみる...またしても圏外だった...
どうやら屋内でも屋外でも関係なかったようだ。
「AI、ここはどこだ?それくらいなら分かるんじゃないか?」
COM「ここは#"!#0%$%##、都市名、学園都市、キヴォトス。さらに言えばここはその最西、アビドス自治区、アビドス砂漠です。」
「...なんで星系のところにノイズがかかるんだよ...それに学園都市?キヴォトス?そんな都市聞いたことないぞ?」
「全く...ここは砂しかないのか?」
ふと砂漠の先にある巨大な建物を見つける
「…あの都市中央にあるデカい建物は何だ?」
COM「あれはサンクトゥムタワー、連邦生徒会の本部です。」
「聞けば聞くほど分からなくなる…もうこのAIにそれ系の話を聞くのは控えるべきだな」
「そうだ、俺がここのオーナーとか言ってたな、だったらここにあるAC パーツは全部使ってもいいってことだよな?」
COM 「もちろんです。ご自由にお使い下さい。」
「そうか、せっかくだ、ACを組み立てるとするか、俺にもアセンブルには多少の心得はあるんだ」
そうしてアセンブルや塗装に試行錯誤して数時間…
「やっとで来たぜ!俺だけのACが!」
「機体パーツはベイラム傑作の中量機体のMELANDERで固めて」
「右腕武器は同じくベイラム製火力型アサルトライフルのscudder」
「左腕はタキガワハーモニクス製のパルスブレード BU-TT/Aを」
「右肩にはメリニット製グレネードキャノンのSONGBIRDS」
「左肩にはVCPL製垂直プラズマミサイルのVvc-70VPMを!」
「基本的にはアサルトライフルとかプラズマミサイルで蓄積を取り、ソングバードとパルスブレードで大打撃を与える...我ながら素晴らしい構成だ...」
「さてと...構成を考えている間にこの周辺を散策してみたが...食料や水は一切なかった...ずっとここに居たらいずれ脱水症状か空腹で倒れてしまうだろうな...」
「かと言ってこの身体1つであのサンクトゥムタワー?に向かうには時間も体力も必要だ...」
「ならこいつに乗ってあそこを目指してみるとするか!」
パイロットはACの操縦席に乗り神経接続を行った
COM「メインシステム、通常モード起動」
「よし、行くぞ!」
フィー...フュゥゥゥゥゥゥン!!!!!
アサルトブーストを点火し、通常兵器では考えられないスピードで加速した。
「上手く起動したな、この調子ならなら大体30分もすればあの都市には着くだろう...」
「AI、この辺でなにか見つけたら報告してくれ」
COM 「了解です、オーナー」
数分後...AIが何かを見つけたようだ。
COM 「オーナー、生体反応を確認、性別、女性、未成年の人間を確認しました」
「は?今それどころじゃないだろ?さっさと行かせてもらうぞ」
COM「脱水症状の可能性あり、救助が必要な状況です。」
「...座標をマーカーに表示してくれ。」
COM「了解です。」
マーカーに記された座標に到着し、コックピットから降りた。
確かにそこには女性が倒れていた、パイロットは彼女の脈を確認した。
ドクン...ドクン...
どうやら脈はあるようだ、しかしこのままだと危ないと悟ったパイロットは彼女と共にコックピットに乗り込んだ。
「息はあるが...このままじゃ命に関わる...AI、この近くで医療を受けられる場所をマークしてくれ!」
COM「ここから50km先の[アビドス高等学校]が一番近いです。
「高校だと!?そんなとこでまともな治療が出来ると思ってるのか!!!」
「いや...やむを得ん、そこにマーカーを指しといてくれさっさと行くぞ!」
「ここからアサルトブーストで行けば大体8分くらいか...どうか間に合ってくれよ」
フィー...フュゥゥゥゥゥゥン!!!
アサルトブーストを点火し、最高速度でアビドス高校に向かった...
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アビドス高校
???「ユメ先輩...お願いですから帰ってきてくださいよ...」
校門付近で泣き崩れている一人の少女が居た。
???「私のせいで...本当にどこに行っちゃったんですか...」
「もう行方不明になって3日...どうしよう...」
そんな時だった。
ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!ブン...ドガガガ!!!
いきなり遠くの方から赤いロボットのような見た目のものがアビドス高校に向かって飛んできた。
???「誰だ!」
彼女は手に持っていたショットガンをそのロボットに向かって構える。
コックピットが開いた...そこには一人の男がいた。
「おいおい待ってくれよ!危害を加えるつもりはない!」
「それより助けてくれ!砂漠で人が倒れてて...一応運んでは来たが危ない状況だ」
「だからひとまずそのショットガンをおろしてくれ、銃を向けられちゃあまともに話もできない」
アビドス校内、保健室
あの少女(?)を保健室に運んで数時間がたった。
彼女は保健室のベットで身体を冷やしながら寝ている。
見つけたときよりかは顔色が良くなっているが意識は回復していないようだ...
???「ユメ先輩...」
「そいつの名前はユメっていうのか?」
???「はい、梔子ユメって名前です。あとそいつとか言わないでください」
「スマン...」
「そうだ、一つ質問があるんだが」
「今日は休日なのか?」
???「なんですか急に、今日は水曜日です。」
「そうか、お前ら以外の生徒はどうした?」
???「それは...」
ユメ「あれ...?私は確か...砂漠で迷子になって...それから...」
???「ユメ先輩!?目が覚めたんですね!!」
「ごめんなさい!!私があんなことを言ったせいで先輩はあんな目に!!」
ホシノは目から涙を流しながらユメに抱きついた。
ユメ「いいんだよホシノちゃん、現に私はこうやって生きてるわけだし。」
「もしかしてホシノちゃんが私を見つけてここまで運んできてくれたの?」
ホシノ「いえ...見つけたのもここまで運んできてくれたのもこの人です」
「目覚めたようで何よりだ...俺があそこを通りかからなかったら今頃ヤバかっただろうな」
「それにしてもなんであんな砂漠のど真ん中にいたんだ?持ち物を見るにコンパスとかも持ち合わせてなかったし」
ユメ「えっと...それは...忘れちゃった☆」
(マジか...)「...あれか?おっちょこちょいってやつか?」
ユメ「えっと...あはは...」
ホシノ「...とりあえずユメ先輩は安静にしててください。」
「...じゃあ俺もそろそろここをd...」
ズダダダダダダ!!!
突然の銃声にパイロットは驚いた。
???「おい!!そろそろここを明け渡したほうがいいぜ!さっさと明け渡さないと力技だからな!!」
「な、なんだ!?銃声!?」
ホシノ「ッ!またヘルメット団か!」
「ヘルメット団?何だそいつら」
ホシノ「ここ最近私達の学校を頻繁に襲撃してる不良集団です。あなたは隠れてください!ここは私が...って!居ない!」
一方その頃パイロットは校庭に停泊させていたACに乗り込んでいた。
「あいつら人がいるのに平気で銃をバカスカ撃ってきやがる...傭兵か?いや、傭兵はあんなに威嚇射撃なんてしないし、そもそも撃ったとしたら大体は当ててくる。」
「じゃあ本当にホシノとか言うやつが言った通りチンピラなのか...」
「じゃあ俺が蹴散らしてやる」
COM[メインシステム戦闘モード起動]
「こいつ で人を撃つのは気が引けるが...アイツラが先に仕掛けたんだ、自業自得だな」
ACは校門に向かって一歩、また一歩と歩き始めた。そのたびにズシン...ズシン...と地面が揺れた。
ズダダダダダダ!!!
ヘルメット団「あーはっは!!どんどんやっちまえ!!依頼主は弾薬費も負担してくれるってさ!!」
ズダダダダダダ!!!
ホシノ「ッ!いつもより数が多い!ユメ先輩は今は動けないし」
ズシン...ズシン...
「ホシノ...だったな、こいつらは蹴散らしていいんだよな?」
ホシノ「あなたは隠れててって言いましたよね!わかったら引いてください!」
「悪いがそうは行かない、子供一人にやらせるわけには行かないからな、もうひと仕事、させてもらうぞ」
ヘルメット団「な、なんだ!?あのデカイロボットは!!!」
ヘルメット団「とりあえず撃て!!!」
ズダダダダダ!!!
「…そんな攻撃効くわけないだろ?今降参してくれるのならお前らに手は加えない。そうすれば俺はこいつの弾代を節約出来るし、お前らは死なずに済む、どうだ?良い取引だろ?」
ヘルメット団「ち、調子に乗ってペラペラ喋りやがって!」
ズダダダダダダ!!!
「...引く気はないか...後で後悔しても知らんからな」
ゆっくりとscudderの標準をヘルメット団の真横に合わせる...そして
ダンッ!
ヘルメット団の真横に弾丸が着弾した。
ヘルメット団「ヒッ...」
「ひぇぇぇぇぇ!!!」
(おかしい...確かに直撃は避けたが...あの距離なら衝撃波で吹き飛んでいてもおかしくないはず...)
(なのになんで...吹き飛ばされてないどころか...意識があるんだ...?)
(よくよく考えてみたら、こいつら...いや、さっき会ったホシノやユメにも頭に天使の輪っかみたいなものが浮かんでいたな)
(あれは何なんだ...?)
ヘルメット団「あいつガチだ!!」
「今は引いたほうがいい!」
「逃げ...撤退ー!!!」
「覚えとけよー!!」
「...引いたか」
「ホシノ、無事か?」
ホシノ「...お陰様で」
「少し話したいことがある。先に保健室に戻っていてくれないか?」
ホシノ「...分かりました」
保健室
ホシノ「...さっきはありがとうございました」
「いや、大したことじゃない」
「それよりも聞きたいことがいくつかある。」
ホシノ「なんですか?」
「ここはどこだ?」
ホシノ「...は?」
「すまない、言い方が悪かったな」
「ここはどの星のどこの都市なんだ?」
ホシノ「言い方変えても意味わからないんですがそれは!?」
ユメ「えっと?言ってることはよくわからないけど、一応地球の学園都市キヴォトスってところでここはその一部のアビドス高等学校だよ。」
ホシノ「ユメ先輩!?起きていたんですか!?」
ユメ「あんなに銃声やらなんやらを聞いてたら眠れるわけないよ...」
(結局AIが言ってたことは事実だったんだな...)
「逆にあなたはどこから来たの?」
「俺はISB2262、惑星ルビコン3から来た。」
ユメ「??????」
ホシノ「ああ...ユメ先輩が宇宙猫になっちゃった...」
ユメ「つまりあなたは外の世界から来たってことでいいのかな?」
「外の世界?」
ホシノ「はい、ここキヴォトスは外の世界から遮断されているんです。普通なら外の世界からこっちに来るのは不可能なんですけどね」
「...そうなのか」
「次の質問だ」
「さっき聞きそびれたことだ、この学校であんたら以外の生徒を見かけないのだが、他の生徒たちはそうした?」
ホシノ「それは...」
ユメ「実はね...」
「この学校借金があるんだ、それがとても返済出来る金額じゃなくて、みんな絶望してこの学校を出ていっちゃったんだ...」
「それで今は私とホシノちゃんの二人しかこの学校に居ないの」
「...そうだったのか」
「それで借金はいくらあるんだ?」
ホシノ「...あなたには関係ないことです。」
「そうか...言いたくないのなら別に無理に言わなくていい」
ホシノ、ユメ「...」
「最後の質問だ」
「さっきの銃撃戦で俺はあのACから一発の弾丸を撃った。」
「普通の人間なら当たらなくても爆風やら衝撃波で吹き飛んでいるはずだ」
「それがあいつらは吹き飛ぶどころか意識があった」
「それにお前らの頭の上に浮かんでるその天使の輪みたいなのはなんだ?」
ホシノ「...まずは頭の上に浮かんでる輪っか、ヘイローについて話しましょう。」
「ヘイローとはその人の命や人格に相当するものです。」
「これが消えると意識がない、または死んでいるという事になってます。」
「そうか、だからさっき意識のなかったユメはヘイローが浮いてなかったんだな」
ホシノ「はい」
「またヘイローは実態がないので実際に触ることは出来ません」
「あとは自分のヘイローははっきりと認識出来るものの、他人のヘイローは「そこにある」と思えるくらいにしか認識出来ません」
ユメ「そう言えばあなたはヘイローがないんだね」
「俺にとってはヘイローがある方が不思議だがな...」
「じゃあ次の「なんで銃撃を食らっても死なない」のか教えてくれるか?」
ホシノ「まず前提条件としてここキヴォトスでは殆どの人が大小さまざまな銃を携行しています。」
「銃はあくまで生活の一部ということです。」
「それで銃撃を食らっても死なないというのはさっきのヘイローも関係しています」
「私達には[神秘]というものが宿っていてそれによって拳銃弾程度のものならほぼ無傷でいることが出来ます。」
「すごいな、俺もそんな身体で生きてみたかった...」
ホシノ「...私からも質問してもいいですか?」
「あなたが乗っていたあの大きなロボット、あれはなんですか?」
「…知らないのか?」
ホシノ「知ってたらそんな質問しませんよ」
「確かにそうだな…あれは人型機動兵器アーマードコア、通称ACだ」
「元は作業用機械のMTを兵器に転用したのが始まりでそのMTを部品ごとに交換出来るようにしたのがACの始まりだ」
ホシノ、ユメ「...?」
「ま、まあ要するに人型巨大兵器とでも思っておいてくれ」
「俺が居た世界ではこのACやいま言ったMTとかの兵器が闊歩している。」
「それほど重要な兵器であると同時にある程度替えがきく使い捨ての兵器とも言えよう」
ホシノ「こんなに大きなものが...」
「それに俺が乗っているような戦闘用だけじゃない」
「探査用や土木建築用のACも存在する」
「いわばこの世界で言うところの銃と同じようにあるのが当たり前な兵器と言っても過言ではないだろう」
ホシノ「じゃあ次の質問です、あなたはさっき惑星ルビコンから来たみたいなことを言っていましたが、もしかしてあなたは宇宙人なんですか?」
「...宇宙人か、久々に聞いたな、まあ部分的にそうとでも言おう、俺がいた世界では惑星間航行が盛んに行われてたからな、実際、俺の生まれ故郷は地球じゃないし」
ホシノ「その...ルビコンって星はどんな環境だったんですか?」
「...俺が来る50年以上前アイビスの火という大災害が起こり星は荒廃していた。汚染された市街地や雪で覆われた氷原、グリットと言われる巨大建造物、たまに現れる技研兵器や独立傭兵...とにかく過酷な環境だった...」
ホシノ「...そうだったんですね」
「他に質問は?」
ホシノ「特にないです」
「そうか...じゃあ俺はそろそろ行かせてもらうぞ、長居しても困るだろう。」
そうパイロットは言い、校庭へ行きACに乗った。
その時ホシノは何かを思い出したかのようにパイロットに語りかける。
ホシノ「そうだ、あなたの名前はなんですか!!」
そう言えば名前を名乗ってなかった、そう思ったパイロットはコックピットから顔を出した。
「俺の名前は高津 金剛だ」
⇐To Be Continued
終盤ちょっと手を抜きました。何にも思いつかんかった...
えー、一旦進撃の方を止めてこっちを書かせていただきました。いわゆる息抜きってやつです...かね?
一応こっちもシリーズ作品に分類してるので進撃と同時進行で進めていこうと思います。
進撃→AC→進撃 みたいなローテーションになると思います。
一応パイロットの名前の由来は島根県にある高津川と戦艦金剛から来ました。レットガン隊員は全員川の名前を関しているらしいのでね。
どうしてもユメ先輩を救いたかったので本編開始2年前から始めていきます。