まぁあの後昼ごはんを食べたんだけどとりあえずオルコットには今後料理を作らせないことにした。絶対にだ‼ 魔法だろうが魔術だろうが魔眼だろうが使って全力で止める。あれは食べ物と書いて兵器と読むものだ。なんという名状し難い何かというか冒涜的な何かというかそういった類のものだ。あれは昔、千冬が作った黒焦げハンバーグ以上の恐ろしさだ。確かにあのハンバーグの舌の正気度を削るのにTRPGなら1d10クラスだった。ーーだがあのサンドウィッチは舌の正気度を1d100クラス削るレベルだ。もう見てもいられない。とりあえず厳重注意はして置いたからあとはあの処理を一夏に押し付けたから平気だと思う。普段リア充してるんだからこれくらい耐えやがれ。
現在時刻は13時半、場所は校庭、そろそろ授業が始まろうとしている。今日はISの実習で現在僕は皆を待っているところだ。皆は水着もどきのISスーツに着替えなければならないが僕の場合は一体型なのでそもそもそういった肉体面での心配事はないのだ。それでもそのままでも戦闘が出来るように動きやすい和服に足袋を履いている。片手には本を持っており、木の木陰で待っている。僕の眼には魔眼殺しがかかっており僕の眼に視える線を無くしてくれる。一、二週間に一度は魔眼殺しをつけないと僕の脳が耐えられなくなり一時的に動けなくなってしまった身体なので仕方が無い。八年前はこれ作っただけでぶっ倒れたのに今ではそこまでいかない。ーー軽く眩暈がするくらいだ。随分と成長したものだ。
僕は入り口のほうを見ると徐々に女子達が来ているのが分かる。時刻は現在、13時40分、そろそろ始まる頃だ。まだ一夏とシャルロットは来ない。まぁ一部の女子が追いかけまわされてると予想すれば大体察しできる。僕は本を閉じ、アクビをしながらも皆が集合しているところに向かった。
時刻は現在、13時45分、授業が始まる。どうやら専用機持ち達が指導することになったらしい。ーーまぁ自分や一夏はさておき他は訓練を一応積んでいるので適性があると思った。ーーそれなのに、シャルロットに集まるのは実力もあると思うしいいと思う。ーーだけどな一夏に集まるのはどういうことだ。あんたらは強くなりにここに入学したんじゃないのか? なのに、なのに、なんで初心者同然、お前らとほぼ同じ実力の一夏に教えてもらおうとするんだ‼ まぁ僕の面倒ごとが減るのは大変嬉しいことだが、実力をつけたいとは思わないのは感心しないな。まぁ結局、番号順になったわけだがーー僕のグループは何かと気まずい。向こうの方を見るとボーデヴィッヒも同じ気まずい雰囲気を出している。こいつはまずいな、まぁとりあえずIS着けるか。
「ーー創造」
普通はISの名前を呼ぶが僕はこっちの方があっている。ーー要するに慣れということだ。僕の身体は一時的に電子に変換され意識はISであるセイバーーーネロと共有する。相変わらずこの花嫁衣装擬きには慣れない。ーーというよりも女性という身体に慣れない。
「はぁ......じゃあ取り敢えず始めるか、僕のISは皆と違って外側に付けるじゃなくて内側ーーつまりは入るに近いから操作性とか全然違うから上手くは教えられないかもしれないけどそこんところは誤っておく......」
「奏者よ何故そこまで暗い雰囲気を? 周りに美少女がいっぱいいたら喜ぶべきだと余は思うぞ」
「それは君やそれに似通った性癖を持つ人だけだと僕は思うよ。普通は異性に苦手意識を持つんじゃないかな? 」
「そうなのか? 余は特にないが」
「さいで、随分とオープンな皇帝様だこと......じゃあいつまで愚痴を言っても仕方ないから始めるとするか。一応、「打鉄」や「ラファール」には二、三回乗ったことがあるから一応は感覚は覚えているからね」
そうして指導が始まった。
「あの......鬼狩さん? どうやったらISを上手く動かせるんですか。ISつけている時はいつもの生身のように動かせなくて......」
確か名前は......えっと誰だっけかな? うーん鷹月静寂さんだっけかな? よく覚えていない。
「そうだな......ISはパワードスーツって思うよりも寧ろ自分の身体の一部という認識を持った方がいいと思う。パワードスーツだと外についている感じがして動かしずらそうってイメージが湧くけど自分の身体の一部という認識を持てばそういったイメージは消えると僕は思うよ。ーーまぁ一体型の僕からしたら僕が身体の一部という認識になるんだろうけどね」
「へぇ......そうなんですね。分かりました」
「それと敬語は皆も辞めてくれるかな? 確かに僕は身体年齢的にも精神年齢的にも年上だけどさ今は同じ学年の学年なんだからさ」
「うっ......うん......」
結論、僕はどうやっても気まずい雰囲気をぶち壊すことは出来ないということを知ってしまった。相変わらず気まずい雰囲気のまま、他の女子達に教えるのであった。
カーカーと鴉が僕を馬鹿にしているかのごとく鳴いているのが分かる。そのカーカーという鳴き声はいっそう僕達の気まずい雰囲気を強くするのであった。