2年になってから、勉強面の強化をする魔法を次々に開発。
例えば面積を正確に測る魔法。
目で見るか、おおよその数字を頭の中で発動している魔法に入力すると、自動で計算してくれる魔法を作った。
これで設計士とかになったら仕事に困らなそうだなって思ったり、魔法の道具を作る際の加工で誤差を減らせるから滅茶苦茶便利。
あとは頭で処理した物を転写する魔法何ていうのも覚えた。
手元にシャーペンの芯かポールペンのインクがあれば、材質に関わらず、一瞬で転写することが可能。
これの何が凄いかというと、頭の中で色々な魔法で処理や計算がされているのを一瞬で出力することができるから、記入時間が短縮することができる。
文章を証明する問題や、長文読解、地図記号を解答欄に複数書かなければならない問題などの処理が滅茶苦茶速くなる。
そして勉強だけでなく魔法の開発効率も爆上げできる魔法……並列処理の魔法と擬似五感の魔法も2年生のうちに作り出すことができた。
今までは勉強するにも、1つの事に対して1つしか勉強できなかったが、例えば右目では英単語帳を開いて記憶するのに対して、左目では数学に関する動画を見て勉強する……みたいなことができるようになったのである。
それに擬似五感の魔法で透明な腕や目、耳を作り出すことで、並列処理が可能な数だけ同時並行して勉強したり、読書したり、動画を観たり、ゲームをすることができるようになった。
イメージだとパソコンでタスクを同時に処理している感じ。
CPUが処理落ちしない限り、同時に処理して勉強できるから効率が段違い。
それに今の時代ネットの動画サイトである程度の五教科の解説動画が転がっていたりするし、高校入試対策や高校の授業に関しても通信教育を契約すれば、映像授業である程度は覚えることができる。
父さんも十分に稼いでいるし、怜の実家も塾より安い通信教育で済むなら万々歳と月額5000円で、中高の授業を勉強できるコースに俺達4人は入る。
あとは父さんが自身で組み立てた安いパソコンを電子精霊で無理やり性能を上げて、モニターをパソコンのコネクト部分の数だけ併設。
脅威の8枚モニターにして、それぞれ音が被らないように魔法で工夫して、8教科並列で勉強する……なんて離れ業を俺達兄弟や怜はし始めた。
なので10月頃には中学の勉強を終了させて、高校の授業を覚え始める。
和人と恵もほぼ同じ頃には高校の授業を勉強するようになって、高校受験の対策も並行して行うのだった。
勉強効率をより圧縮できれば、自由に使う時間が増える。
休みの日は関東の観光地巡りを怜と一緒に色々巡ってストレス発散したり、和人と恵も誘ってカラオケを楽しんだり……。
歌も魔法で激ウマになることはできるけど、地声で楽しんだほうが面白いので、娯楽部分ではあんまり魔法は使わないかも。
ただ音楽を人並みにできれば楽しかったりするので、音楽の先生に教えてもらって、校内の合唱コンクールでピアノ役を任されるくらいには扱えるようになったり、電子精霊と一緒にボカロ曲を作ったりして遊んだりと結構色々楽しんだ。
そうこうしていると、和人と恵がクラスメイトに誘われて、生徒会に入ることになった。
うちの学校では生徒会役員含めて選挙で信任投票を受けることになっている。
なので、俺が和人を、怜が恵の選挙の支援者代表として応援演説を行なったり、選挙活動の署名活動を手伝ったりして、無事に当選。
和人は書紀、恵が会計に就任して、友達が副会長と庶務に就任したらしい。
俺と怜は生徒会に入るつもりは無いし、内申点稼ぎは英検と漢検で十分。
まぁ、友好関係が広がるなら良いのかなって俺は思うのだった。
2学期期末テストでは500点満点を俺と怜は叩き出して、皆から凄い凄いと言われたが、中学の範囲の勉強はもう終わらせたし、あとは授業で復習しておけばもう問題ない。
というわけで、冬休みの間は今度は父さんが占いの魔法を教えてくれた。
最初は今日の金運とかそういうふんわりとした運気について調べる程度しかできないが、占いの魔法を究めると、未来予知とかができるようになるとのこと。
父さんはそれを使って資産運用をしていたが、俺はそんな便利な魔法があるなら大々的にやってもいいんじゃないかって思ったが、大々的にやると、大学の教授という公職の立場にいると大金稼ぐのは風当たりが厳しくなって難しいのだとか。
「教授をやっているからわかることもあるし、新しい魔法を開発するのには便利な環境だから辞める気は無いけどね」
と、父さんは言う。
というか、父さんが異世界からの侵略があるって言っているのも、未来予知の魔法で侵略の確率が50%を超えるのが10年後、20年後には99%になっているのが理由なのだとか。
そりゃそんな魔法が使えれば現代社会では無双し放題だろうが……。
「占いを究めるとなると、5年以上は掛かるからな。直ぐに究められるものでも無いし、ゆっくり覚えていこう」
そんな感じで冬休みの間は占いの魔法について勉強するのだった。
怜は父さんに教えてもらいながら、料理と魔法を組み合わせる事をし始めた。
「彼女たるもの、彼氏に美味しい料理を食べさせたい!」
怜の作ってくれた料理だったら何でも美味しいと俺は思うが、怜のお母さんが彼氏ができたからって家事ができなくていい理由じゃないとし、みっちり料理を仕込まれているらしい。
そこで魔法を使って料理を簡略化したり、味を良くしたりできないか……ということを父さんに質問したところから始まる。
異世界では魔法を使った調理方法は発達していたらしいが、料理のレパートリーの進歩は遅く、父さんはこの世界の方が料理は圧倒的に美味しいと断言。
それに家電を使えばある程度料理を楽に作れるから、それを踏まえて、家電……冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器とかを駆使しながら、その補助として魔法を使う方が良いだろうと、父さんは提案。
チャーハンだったら魔法でパラパラになるように火の通りと油を絡めやすくしたり、卵が上手く混ざるようにしたり……。
他にも魔力を込めることで、栄養を余すことなく体に吸収されやすくなったり、代謝を良くしたりと、効能をいじることが可能に。
あとはパンを例えにするが、発酵の工程を魔法で調整することで、ホームベーカリーも使うが、よりふわふわのパンにすることができた。
何なら同じ要領で漬物とかも失敗がほぼ無くなる。
そんな感じで怜の魔法を使った花嫁修行は始まったばかり。