父親は異世界からの亡命者   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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2日目 バイト決め

(あの男見覚えないけど1年か……背デカいな……185くらいあるんじゃないか?)

 

(スポーツやっていたやつかな? 太もも滅茶苦茶太いな。俺の太もも2つか3つはいるんじゃないか?)

 

(競輪選手みたいな足しているな……スゲェ)

 

(((何よりチンコもデケェ!)))

 

 思考盗聴をしているとこういう声が聞こえてくるからなぁ……基本は切っておくに限る。

 

 そんなにチンコデカいかな……勃起してなくて16センチくらいなんだけどな……。

 

 そんなことを思いながらも、体を洗って風呂に入る。

 

 大浴場とは言うが、学生寮に付属している銭湯みたいな感じ。

 

 大風呂が温度が違いながら20人くらい同時に入れる広さの浴槽が3つ。

 

 20人くらいが入れるサウナに5人くらい入れる水風呂1つ。

 

 露天風呂とかは無いけど、サウナから水風呂入ってから休むように置いてあるビーチチェアが10脚ほど。

 

 先輩達が既に寝っ転がっていて気持ちよさそう。

 

 体を洗ってからタオルをつけないように風呂に浸かる。

 

「ふぅ~」

 

 俺くらい体が大きいと、部屋にあった風呂だと少し狭い。

 

 足を伸ばして浸かれるというのはありがたい。

 

 しっかり体の疲れを抜いていると、俺の横に女の子の様な顔をした少年が風呂に入ってきた。

 

(女の子っぽいな)

 

(美少年眼福眼福)

 

 変態共がその少年を見てニヤニヤしているが、少年は慣れきっているのか気にしない。

 

(また見られてるよ……まぁ僕ももう慣れたけどさ)

 

 少年の声が聞こえてくる。

 

 いや、思考がダダ漏れだ。

 

 いかんいかん、思考盗聴をリラックスしてまた無意識にやっていたっぽいな。

 

(しっかし、隣の人凄いガタイだな。良いなぁ僕もあんな体格だったら女に間違われることもないんだろうな……高校生になって、変われるかなって思ったんだけどなぁ……)

 

 彼も悩んでいるらしい。

 

 俺はそこで思考盗聴をシャットダウンして、気にしないように湯船に浸かるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 サウナにも入って、ガッツリ整ってきた。

 

 サウナ→水風呂→休憩をすると自律神経が整って、深いリラックス効果を得ることができる。

 

 俺は深い眠りに直ぐ入ることができるから効果は限定的だけど、自律神経が整うので睡眠の質を高めることにも効果はある。

 

 スマホやタブレットによる光で自律神経が狂ったり、睡眠の質を下げるのにも繋がるから、サウナでリセットできるのは勉強の効率を良くするのにも繋がって良いのかもしれない。

 

 ただサウナは体への負荷が大きいから、徐々に慣らしていく必要があるけど。

 

 俺は魔法で周辺の気温を上げる魔法とか使って、自然な岩盤浴や風呂場で水蒸気出してミストサウナを再現したりしていたので耐性があるから大丈夫。

 

 風呂から上がると番頭の先輩にポイントを支払って牛乳を一気飲み。

 

 冷えた牛乳が体に染み渡る。

 

 風呂に入って気持ちよくなったので、俺はバイトの申請書類を部屋に戻ってから記入して、今日はゆっくり休むのだった。

 

 

 

 

 

 朝起きて、俺は朝食の準備を始める。

 

 昨日怜が作ってくれたカレールーをベースに炒めた挽肉とご飯を追加してドライカレーに仕上げていく。

 

 元々無水カレーをベースにしているので、ご飯を混ぜて少し火に掛ければ水分が抜けてドライカレーに早変わり。

 

「怜、ご飯できたよ~」

 

『はーい! こっちも大翔君とお昼に食べるお弁当作ったから持っていくね』

 

 念話の魔法で通話して、部屋に呼ぶと、既に制服に着替えた怜がテレポートの魔法で現れた。

 

「あ、ドライカレーにしたんだ」

 

「昨日のカレーが残っていたからな。挽肉とご飯を足せは十分だろ?」

 

「そうだね〜」

 

 俺と怜はドライカレーを食べ始めて、俺が早朝に風呂掃除のバイトをしようと思っているって話をしたら、怜も何かバイトしようと思っていたらしい。

 

「俺が食費稼ぐから、怜はゆっくりしていてよ」

 

「いやいや、大翔君だけに働いてもらうのは悪いよ」

 

「いいって、怜には料理作ってもらってるし」

 

 互いに遠慮し合うが、正直怜のほうが俺より料理が上手だし、作る時間も短い。

 

 作業分担を理由に俺は怜にお願いした。

 

「怜に俺はもう胃袋掴まれてるからさ。お願いだ!」

 

「そ、そんなに言われたら断れないよ……」

 

 俺も自炊する日は自炊するけど、朝、俺がバイトしている間に朝食とお弁当作ってもらって、バイト後に一緒にご飯を食べてから登校。

 

 放課後は一緒にスーパーで食材を買いに行ったり、外食後に互いに魔法の練習や勉強を教え合う。

 

 ということを決め合った。

 

 休みの日はこの学校土曜日も午前中は学校があるので、午後から一緒にどう動くか決めようか……ということを伝えた。

 

「うん、そんな感じにしようか。さてと、ドライカレーも食べ終わったし、まだ登校するには早いかな?」

 

「ちょっと勉強してから行くか? それとも教室で勉強するか?」

 

「大翔君と一緒に勉強したいな〜」

 

「よしきた!」

 

 俺は怜とリビングテーブルで勉強を教え合うのだった。

 

 

 

 

 

 

「へぇ、2日目からバイト申請か〜早いなぁ森久保はぁ」

 

「昨日大浴場行ったら募集していたのと、自分早起きが得意なので、学校に行く前に風呂掃除のバイトはできると思いまして」

 

「うんうん、Dポイントは色々な場面で使えるから貯めておいて損はないで〜。うん、書類を受理します。後でメール送られるからそれを見てバイト先の指示に従ってな〜」

 

「ありがとうございます」

 

 というわけで、納戸先生にバイトの書類を受理してもらう。

 

 2日目からは普通の授業が始まる前の教科説明の時間。

 

 1年生は同じカリキュラムで動くが、2年、3年以降になれば、大学に進学するのと、高専で残り2年過ごすのではカリキュラムが違わないといけないし、理系、文系分かれるから、必要な科目を重点的に教えられる。

 

 だから2年生から大学の様な単位選択が始まるのであるが、1年生は皆同じ勉強をする。

 

 数学4種、国語、古典、英語3種、化学、生物、物理、地理公民、世界史、日本史、現代社会、保健体育、家庭科、芸術(音楽、美術、書道から1つ選択)の19教科を1年で教わる。

 

 中学の9教科に比べると倍の学科になるけど、進学校だとこれぐらい詰め込まれるのが当たり前らしい。

 

 普通の高専はどちらかと言うと情報処理とかのパソコンを使った授業が行われるらしいが、うちの高専は情報処理とかは2年生から。

 

 1年では基礎学科をとことん詰め込まれる。

 

 7時間目までのカリキュラムを見て影浦さんとかげんなりしているけど、今まで塾とかに行っていた人は自主学習の重きが増えて、どうなるかな。

 

 俺も人のこと言える立場ではないけど……。

 

 そんなこんなで各教科についての説明が行われ、教材をタブレットにインストールしていくのだった。

 

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