私の名前はザンダー・カイタ・クワバラ、どうぞ気軽にザンタクとお呼び下さい   作:ザンダー・カイタ・クワバラ

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またお会いしましたね天外の読み手よ。
タイトルは冗談です、無骨なオムニック流のジョークです。

さて。
改めて生命体はなぜ眠るのか、という思索にふけるとしましょうか。もちろん皆様なりの考えや答えが無数に存在し、そのどれもが正しくもあり間違っているのでしょう。
この問の本質は自らが選び取る答えそのものにあるのだと愚考します。
では私なりの解釈を告げるとしましょうか。

生命体が夢を見るのは───





生命体はなぜ眠るのか……簡単です、脳の疲労回復の為です

・宴の星 ピノコニー 

 

 星が夢境の中で出会った美少女といちゃいちゃデートをしている頃、ザンタクはパムとの約束を果たす為にこの地で降りたナナシビト達の足跡を辿っていた。

 ティエルナン、ラグウォーク、ラザリナ。

 懐かしい顔ぶれだ、まだこのピノコニーが監獄星と呼ばれていた頃に訪れ共に開拓を成し笑顔で別れた旧友たち。

 

 途中下車して行ったナナシビト達のその後を知る機会など広い銀河を駆け巡る星穹列車として早々ない以上こういった機会は得難いもの。

 まだ存命の者は流石に居ないだろうが、それでもその後の足取りを知れば思い出の中で彼らと再会出来る事になる。ザンタクは夢境の中は若きナナシビト達に任せ現実のピノコニーで情報を探る事にした。

 

 しかし思っていた以上に調査は難航した。

 嘗ての頃とは違いファミリーと呼ばれるもの達が牛耳る今のピノコニーにおいてかつて訪れた星穹列車とここで降りた筈のナナシビト達の情報はあまりにも意図的かつ周到に隠されていた。

 ザンタクからすればそ(・)こ(・)ま(・)で(・)難しくないファイアウォールを暴いていった結果なのだが、どうも“表”にはこれ以上の情報は存在しないらしい。

 何やら不穏な気配が漂ってきた。

 

「弱りましたね、お手上げです」

 

「あんたが無理ならこれ以上は難しそうね……」

 

「やはり暫くは様子見するしかないだろうな」

 

 調和セレモニーに参加する為に来ただけだったというのにブラックスワンからの協力要請から始まり、カンパニーのアベンチュリンからの協力要請、そしてファミリーからの協力要請。

 そのどちらにも中立的な立場から状況を俯瞰し、時計屋の遺産を巡る騒動の渦中に巻き込まれていくこととなる。

 

「私は気になる事がありますのでここで別行動させていただきます」

 

 短くそう告げたザンタクは、彼らしくなく忙しない様子で姫子達から離れる。暫くホテルの中を歩き、とある部屋へノックをすること無く入室した。

 

「お待たせしてしまいましたか」

 

「いいや、あなたは時間にとても正確に来てくれたよ」

 

 巡回レンジャーと名乗る女性がそこには居た。

 名を黄泉。彼女とザンタクがこうして出会う事になった経緯については、また後日機会があれば話そう。

 

「ここに来たということは、私と協力してくれるということでいいのだろうか?」

 

「ええ、その認識で構いません。私としても、あなた個人と繋がりを得られることは望外の喜びですから」

 

 彼女と出会ったのは完全に偶然からであるが、彼女自身の目的の1つとザンタクが求める情報は奇跡的に一致していた。

 互いの腹の中を見せ合い現実と夢境に別れ協力する事を誓った彼ら。今後の方針の話し合いをする中、ふと黄泉は思(・)い(・)出(・)し(・)た(・)よ(・)う(・)に(・)ザンタクへと告げなければならない事を語り始める。

 

「私に忠告ですか」

 

「そうだ。あなたは今後あなた自身と対峙することになり、2つの未来をその手で選べるだろう。だが注意した方がいい、あなたがどちらを選び取ろうとも未来に待ち受けているのは」

 

 あなた自身の死だ

 

 

 

 

 

・?????????

 

 時計屋の正体を突き止めオーク家とサンデーの野望を食い止めた星穹列車一行はピノコニーを離れて開拓を続けた。

 たとえ神が(アキヴィリ)いなくとも人は群星に辿り着けるのだと信じて、しかしその道中で数々の出会いや避けられない別れがあった。

 そんな困難に直面しても共に手を取り力を合わせれば越えられないものはない、彼らは固く信じていた。

 

 しかし彼らもここまで早く“別れの時”が訪れる事を予期していなかった。

 全てのナナシビトがある日突然旅立ち星海へと飛び立つ様に、またある日突然にその旅が終わってしまうものなのだ。

 

『これからも後輩たちを見守ってあげて、あんたの宿願(贖罪)が叶うよう私も祈ってるわ』

 

 閉ざされた開拓の道を続けさせる為に1人のナビゲーターがその命を捧げた。

 

 偉大なる導き手を喪った星穹列車とその乗客達は、それでもその歩みを止めることは無かった。例えどれだけ心に埋め難い穴が空いていたとしても。

 やがてその重責を背負う事を決めた男が新たなナビゲーターとなり、見果てぬ開拓の道を先導した。

 そして彼もまた仲間たちの為に運命へと立ち向かった。

 

『彼女(姫子)の為にも俺がみんなをずっと守ってやりたかったんだがな……すまない、そして今までありがとう。そうか──君(・)ら(・)もこんな気持ちだったんだな』

 

 逃れられぬ結末(虚無)を覆す為に1人の男が散花した。

 

 絶滅大君との宇宙そのものを滅ぼしかねない決戦の最中、彼が最後に見たのは敵の姿かそれとも親愛なる仲間たちの姿だったか……その真実すらブラックホールの彼方へと消えていった。

 またしても導き手を喪った星穹列車は、しかし留まりはしなかった。若きナナシビト達は互いに手を取り合い開拓の旅を続ける事を選んだ。

 その先にある何かを見届ける為に。

 群星の果てへと辿り着く為に。

 

『あの子ってば案外泣き虫だからさ、ウチまで居なくなったらぐずって泣いて動けなくなっちゃうと思うんだ。だから支えてあげてね』 

 

 全てを喪失し何も持たなかった少女は仲間の為にその存在そのものを銀河へと託した。

 

 己の過去も記憶も本当の名前すらも遂に知ることなく最後の眠りについた彼女は、それでも一切の後悔を残す事なく笑顔だけを残してこの世界から一片の痕跡も残さず記憶の彼方へと消えてしまった。

 されども星穹列車は動き続ける、もはや導き手も居ない彼らを突き動かす衝動はただ“仲間との約束”を果たす、ただそれだけ。

 

『俺は死ぬ訳じゃない……ただ、生まれ変わるだけだ。何度だって助けに行く……だから……』

 

 不朽の龍の血脈は開拓の最後の灯火の為にその命を昇華させた。

 

 血塗られた前世の因縁から解き放たれ守るべき者を見定めた男は、命そのものを以って開拓を守護し尽き果てた。その誓いだけを永遠とした───生まれ変わったとしても、もう二度と記憶を引き継ぐことはなくとも。

 ただ1人残された少女は走り続けた、その歩みはいつしか星跡となり運命となりかの神(アキヴィリ)の座と神権を受け継ぎ、遂にこの世界の果てへと辿り着い(を突き抜け)た。 

 

『みんなと此処まで来られなかったのは残念だったけど、それでも私達は終点に辿り着いて運命(限界)を乗り越えた……そうなんだよね?』

 

 新たな開拓の神となり人としての生涯を終えた少女が1人残された男へ別れを告げた。 

 

 かくして開拓は更なる未知を見つけ出し、既知(ヌース)に支配され閉塞していた世界は終わりを告げた。例えその先に待ち受ける未来が終焉なのだとしても。

 

「如何でしょう、こうして1人の男が宿願(贖罪)を遂げたのです。どうでしょう? この素晴らしき結末は?」

 

 未知に溢れた眩い世界を見下ろすオムニック(ザンタク)の背後で、これまでの出来事を語り掛け続けていた者はそう尋ねた。

 

「……なるほど、調和と秩序に記憶の力を内包させ星神にも等しいエネルギーによって現実と夢境の境界を失くしこの地に存在する全ての者たちへ各々に都合の良い夢を見せる。やがてこれが銀河全てへと波及する……大したものです、ですが無意味だと申しましょう」

 

 サンデーが魅せるエナの夢の中に囚われていることをザンタクは見抜いていた。

 そしてこの何を犠牲にしてでも開拓の果てを成し遂げた光景は───ひと時の夢に過ぎないのだと。

 だがその誤魔化しを許さないとばかりに声が掛かった。

 

「あなたも本当は分かっている筈、今この地にある運命(エネルギー)の中に他ならぬ知恵の運命(あなた自身)が混ざる事で……これらは都合の良い夢ではなく現実に起こりうる運命(予測)そのものになったのだと」

 

「いいえ、やはりこれは夢に過ぎません。そもそもこの夢を望んで(計算して)いるのはあなたでしょう……ザンダー」

 

「………………………………」

 

「何か不都合があれば直ぐに押し黙る、我々(ザンダー)の昔からの悪い癖ですよ」

 

 振り返ったザンタクの目に映るのは朧気な人影、輪郭を持たず絶えず流動する不定形なその身はとある目的(ヌースへの激情)を中核として辛うじて存在している憶質に似て非なる者。

 これこそ9つに別れたザンダーの分体の中に宿り続けるオリジナルの意志(執念)そのものである。

 

「こうした形で過去の妄執と直面する事になろうとは、長生きはしてみるものですね。かつての私であり、生きる規範であった者よ。あなたは根本的な誤解をしております」

 

「……聞きましょうか」

 

「私は既にあなたの定義(設計)した通りには生きておりませんし、何よりあなたは開拓への───理解があまりにも足らない。

生命体はなぜ眠るのか? この答えこそが、私とあなたの差です」

 

 もはやこの夢に用はあらず

 

「それは新しい夢を見る為です。別れの時が来たようです、ではお眠りなさいオリジナル・ザンダー(過去の夢)よ。私は開拓の道(新しい夢)へと戻ります」

 

 黄泉の一閃。

 数多の夢が斬り裂かれ、そこで全ての人々は夢から覚めた。

 

 遠き地で秩序の夢から目覚めたナナシビト達がサンデーが駆るディエス・ドミニと相対する。

 エナの夢から覚めた人々の不安や迷いの中、彼らは無事に秩序の支配からこの星を取り戻せるだろうか?

 きっとそれは叶うだろう。

 秩序の中に生まれた不協和音(人々の心の声)がこれからの未来を照らしていくハズだから。

 

 彼らに開拓の導きがあらんことを。

 遠く離れた地より結末を見守ろうと微笑むザンタクの前に、同じく結末を見届ける為に1人の女性が隣に現れた。

 

「すまないな、待たせただろうか」

 

「いいえ。あなたは時間にとても正確に来て(斬って)くださいましたよ」

 

 

 

 

 

・【だらしねぇな】ザンタク息してっか?【あぁん?】

 

138:攻略ナナシビト

結局ピノコニーってどういう事だったんだってばよ

教えろよザンタク、お前なんで序盤から離脱して最後まで居ないんだよ

 

 

147:攻略ナナシビト

>>138

私にも分からん

 

 

175:攻略ナナシビト

ホタルが可愛いこと以外俺には分からなかった

 

 

202:攻略ナナシビト

>>175

これな

 

 

227:攻略ナナシビト

ザンタク最近出番無さすぎねぇ?

そのくせ無法に強いのいい加減にしろ!

 

 

240:攻略ナナシビト

黄泉さんと知り合いっぽいんだよなザンタク

でも何時どこで会ったのか分かんない

そういうサブイベ無かったよな?

 

 

258:攻略ナナシビト

ザンタクと知り合いってことは黄泉さんああ見えて超ババアなのか?

 

 

268:攻略ナナシビト

>>258死にたいらしいな

 

 

270:攻略ナナシビト

乙

 

 

286:攻略ナナシビト

はい調べました!

色々な組織の思惑が重なり過ぎててピノコニーは何が起こったのか分かりませんでした

いかがでしたか?

 

 

291:攻略ナナシビト

3rdやってないからアレなんだけど黄泉さん美人過ぎない?芽衣ちゃんやっけ?

なんでお前らは俺に早く教えてくれなかったんや

 

 

301:攻略ナナシビト

結局ホタルは生きてんの?死んでんの?

 

 

310:攻略ナナシビト

>>301

生きてるに決まってんだろ、3回死んだからセーフや。

本当は死んでました〜残念☆とか流石に焼き鳥でもやらねぇよ

 

 

326:攻略ナナシビト

花火くっっっっそ可愛くて癖なんだが

ザンタクより花火が乗客になってくれ!

 

 

327:攻略ナナシビト

ロビンのミニコンサートにひっそり参加してる黄泉とザンタク

っ【画像】

 

 

350:攻略ナナシビト

ピノコニーのザンタクを探せは難易度高いな

 

 

374:攻略ナナシビト

いつもなら開拓者とふざけ倒してるのにな

 

 

394:攻略ナナシビト

そのくせイッテ星穹には出張ってるよな

 

 

404:攻略ナナシビト

開拓組を家族としたらおじいちゃんポジだからな、あんまり派手なことはもう付き合えないんだろ

 

 

427:攻略ナナシビト

仙舟であれだけ暴れてたのに今回は動いてないの声優さんが忙しかったんやろ

 

 

433:攻略ナナシビト

>>427

イッテ星穹には出てんのに?

ないね、運営が持て余してるに決まってる

Ver.3以降も出番少なくなってフェードアウトするよ

賭けてもいい

 

 

456:攻略ナナシビト

ザンタクはまだ過去編待ってるからな

これからだよ

 

 

478:攻略ナナシビト

なのか以上に謎のオムニック……果たしてその実態は

 

 

503:攻略ナナシビト

(特に)ないです

 

 

518:攻略ナナシビト

やはり撃破パに混ざれないザンタクに未来はないな

 

 

519:攻略ナナシビト

おつかれザンタク

 

 

536:攻略ナナシビト

お、Ver.3.0の発表きたな

 

 

559:攻略ナナシビト

ザンタク居るじゃん

 

 

568:攻略ナナシビト

そりゃ居るだろ最初ぐらい、どうせ後半には出番ねーから

 

 

 

 

 




私達が次に訪れる星、オンパロスでの衝撃の真実はまたの機会に語るとしましょう。

今回は完全に裏方へと回りました、私は元々こういう立ち位置を好みましてね。今後も若きナナシビト達を主軸に是非とも私のことなど忘れて開拓を進めて欲しかったのですが……どうやらオンパロスでは私にも想定外だった事態が待ち受けているようです。

それでは。
この旅が、いつか群星へと辿り着かんことを。


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