魔訶不思議大冒険 作:一番好きなのは界王拳
「――もう大丈夫。私が来た!!」
遅れて、ようやく。
ようやく英雄が来た。
オールマイトの姿を見た生徒たちが名前を叫ぶ。No.1ヒーローであり、雄英教師。平和の象徴、絶対的な希望。
その威風堂々たる姿を前に、生き残っていたヴィランたちは動揺を隠せない。だが死柄木だけは憎しみの籠もった目でオールマイトを睨み付けていた。
「あれが……! 生で見るの初めてだぜ! 迫力すげえ……」
「バカヤロウ、尻込みするなよ! アレを殺って俺たちが……」
「そ、そうだ! お、怯えんなッ! 落ちてきているあの学生を人質にすりゃチャンスが――」
その瞬間。
広場近くにいたヴィランたち。数十人もの敵が、一斉に意識を奪われた。
「龍星少年ッ!!」
即座に跳んだオールマイトは龍星を抱き抱え、地面に着地するのと同時にイレイザーヘッドと緑谷を連れて出入口方面に背を向けるように着地する。
あまりに速すぎて緑谷は状況を理解出来なかった。
「すまない相澤君。校長の話を振り切ってきたが遅れてしまった……」
「そんなことよりも龍星の容態は……!!」
「大丈夫! 意識がないだけで生きている」
オールマイトに抱えられる龍星は力が全く入っていない、完全に力が抜け、意識を失っている。
しかしオールマイトの耳には彼の心臓の鼓動も浅いが呼吸しているのも聞き取っており、龍星の体をゆっくり地面に降ろすと彼の顔にそっと触れていた。
(酷い怪我だ。私が遅れてしまったばかりに彼をここまでボロボロにさせてしまった。あの光は龍星少年のものだろう。何が平和の象徴。何がNo.1ヒーロー。生徒1人守れず、情けない!! だが……!!)
「私が来たからにはもうこれ以上、誰も傷つけはさせないぞ……ヴィラン!!」
(オールマイト……笑ってない……!!)
それは、オールマイトの怒りだった。
長いことオールマイトを追ってきて、長いこと共に居た緑谷はオールマイトが全く笑ってないことに気づく。
「――ゲームオーバーだ。俺の脳無はもう居ない。消耗もしてないオールマイトを相手に仇討ちなんて出来るはずもない。すぐに増援も来る。戦力もない。その状態でラスボスなんて無理に決まってるだろ……クソゲーが……! あいつさえ居なければ、そこの尻尾の生えたガキがッ! そいつさえ居なければオールマイトを殺せたのに! 土壇場で妙な変身しやがって!! チートがぁっ!!」
ガリガリと首を何度も掻きながら死柄木の視線はオールマイトではなく、龍星に注がれていた。
「退きましょう死柄木弔! 流石に分が悪すぎる……!!」
「ああ……出直すぞ黒霧。そこのガキに伝えろ。お前だけは殺す! 俺の計画を白紙にしやがったそこのクソガキ! そいつだけは必ず殺す! 絶対にだ!! オールマイトの次はお前だッ!! 今度は殺すぞオールマイト。クソガキィ!!」
黒霧が個性を発動する。
黒いモヤに包まれながら死柄木は明確な殺意を込めた言葉を残して、二人は姿を消した。
本当であるならば捕まえるべきだ。しかし逃走を許すことになってしまった。
それは龍星の命を守るためだ。それに緑谷の命も。
オールマイトにも制限時間があることを龍星を除いて知っており、使い切ってることをイレイザーヘッドは知っている。
下手をすればイレイザーヘッドだけで戦うことになるかもしれない上、龍星を狙われれば彼は死ぬ。戦闘が長引いても死ぬ。
生徒の命を優先するならば追撃は不可能だった。
「緑谷少年は龍星少年を。他の先生方が来たら指示に従うんだ。私と相澤君は居ない生徒たちの保護をする!」
「緑谷、龍星を頼む」
「は、はい……!!」
主犯格が居なくなった以上、後は殲滅戦だ。
オールマイトとイレイザーヘッドが分かれて生徒たちの保護に向かい、それから間も無く、飯田が教師陣を連れてきた。
そこからはあっという間だった。
逃走した主犯格である『触れたものを崩す』個性持ちと『ワープ』の個性を持つ
もちろん重傷である龍星は即座に病院に搬送され、付き添いとしてイレイザーヘッドが向かった。
USJの入口に生徒たちは集められ、通報により駆けつけた警察らが
「16、17、18、……2名を除いて、他生徒たちは無傷と軽傷で無事か」
生徒たちに死者は出なかった。
しかし完全勝利とまでは言えなかった。
被害は最小限になった。
本来の歴史であればイレイザーヘッドは後遺症を負うほどの怪我を負う。
オールマイトも力を消費してしまう。
それらが回避出来たのは、龍星弥斗という少年の活躍。
「刑事さん、あの……」
蛙吹は塚内に話しかける。だがその表情はとても暗く、塚内が他生徒を見れば、大半が暗い表情をしていた。
「……怪我人たちの、容態かい?」
生徒たちの大半がやはり頷く。塚内はひとまず自身が把握している限りを話した。
「まず、左手の指を骨折した子は保健室で対応可能な範囲だそうだ。今頃はリカバリーガールの下で安静にしているだろうから、心配しなくていい」
「デクくん……よかった」
最初の怪我人のことが緑谷だとすぐに分かった麗日は安心したように声を漏らした。だが、その表情はまだ少し暗かった。
「救急搬送されたのは13号と黒髪の少年だったね。13号は背中から上腕にかけての裂傷がひどいが、命に別状はなしとのことだ。問題の黒髪の少年の方だが……頭部や左腕は重傷。肋や背骨といった複数の骨が折れてる他、全身にヒビが入っているらしい。危機は脱したとのことだが、体力が回復するまでリカバリーガールの治癒は出来ない。暫く安静にする必要がある……らしい」
それを聞いた時には殆どの生徒が青ざめていたが、危機を脱したことに安堵の息を吐く。
クラスメイトが死ぬという最悪は免れた。
しかし逆に言えば、クラス内でトップクラスの実力を持つ龍星ですら死ぬかもしれないレベルの怪我。
もしこれが他の誰かであれば――確実に死を迎えていただろう。
果たして何人がオールマイト並のスペックを持つ相手に時間稼ぎが出来るだろうか?
「事情聴取は今すぐにするわけにもいかない。酷だろうが、皆は教室へ戻ってくれ」
「「「……はい」」」
塚内は教室に戻るよう指示する。
塚内は生徒たちのメンタルケアは本職の教師たる雄英のプロヒーローに任せることにした。
それからすぐ龍星が雲の先まで吹き飛ばした脳無が消滅せず完全に再生を果たしているが、暴れることも何かしらの反応を示さないというのが判明し、確保して搬送するのだった。
龍星が目を覚ましたのは翌日だった。
白く清潔な、消毒液のような匂い。
血が足りないからか輸血され、殆ど全身が固められている。
記憶は、ある。
「……自然にも感謝しなきゃ」
龍星が使用した、世界や自然の力を使う切り札。
“元気玉”。
残念ながらベジータ戦の孫悟空よりも少ない量になってしまったが、あれが脳無の撃破に繋がったのは間違いない。
そして謎に溢れたパワー。
覚えているが意識はなかった。
果たしてあの力をもう一度使えるかと言われれば、不可能だろう。
何故使えたのかも分からない。
分からないが、陳腐であろうと“奇跡”が起きたのだと思い込むことにした。
記憶を思い返した後、小さく聞こえる寝息に視線を移すと傍で腕を枕にして眠る自身の彼女であるねじれの姿。
また心配させたことに申し訳なさを感じるのと同時に、唯一動かせられる右手で龍星は触れる。
護りたい存在。大切にしたい存在。
もしねじれの存在がなければ、龍星は自分が生きてたか分からなかった。生きなくちゃならない理由が、龍星を強くした。限界を超えさせていた。
本当の最悪は、大猿化して全てを壊してしまうこと。
ワープゲートの個性持ちがいる以上、大猿化したあとに逃げられてしまえば龍星はA組を危機に追いやる存在になってしまう。だから大猿になろうとはしなかった。
「ん、ぅ……」
そっと頭を撫でているうちに目を覚ましてしまったらしく、ねじれは顔を上げて軽く目を擦ると、龍星と目が合う。
「ビート君……ビート君!! 良かった、目が覚めたんだっ!」
流石に抱きついたり抱きしめることはしなかったが、龍星の右手を包み込むように手で覆ったねじれはホッとしていた。
「うん、さっき起きたんだ。俺、どれだけ寝てたか分かる?」
「1日中寝てたよ。学校は今日は臨時休校になったから休み。ところで痛いところとかない? 無理なら喋らなくてもいいからね。何か食べれそう? 食べられるなら私リンゴ剥くね! あっ、それとも他のやつがいい? ビート君的にはお肉とかがいいと思うんだけど内臓も損傷しちゃってたみたいだから重たいのはちょっと許可できないかな。それはリカバリーガールに治してもらうまで我慢だよ。リカバリーガールの個性は体力を大きく消費しちゃうの。寝起きで治すのは難しいし、でも体力付けるならちゃんと何かは食べなきゃダメだよ? 体力が戻り次第私の方から連絡するから安心してね」
龍星の質問に答えたかと思えば次々と饒舌に話すねじれだが、龍星は1日中寝てたのかと驚き、そしてねじれの手を握り返す。
「ねじれちゃん」
「ビート君? あ、まだ起きてるの辛いなら寝てていいよ?」
「違うんだ、ねじれちゃん。ごめん……」
「……何のこと?」
言わなくてはならないことがあった。
そのために龍星はまず謝罪した。
しかしねじれは不思議そうにしてるだけで、何も気にした様子は無い。
「俺、またねじれちゃんに心配掛けた。俺がこんな怪我を負ってさ、もし俺がねじれちゃんの立場だったらすごく辛い。でも俺は、その辛さを君に与えてる。そしてこれからも、与えてしまう」
「……大丈夫だよ。今回の襲撃は誰も予想出来ることじゃないもん。まさか1年生の授業の時に狙われるなんて誰も思わなかった。タイミング的には計画的にされたことだと思う。むしろね、ビート君が戦って、主戦力を倒したから皆無事なの。ビート君が居なかったらイレイザーヘッドも危なかったと思う。それは先生が言ってたよ」
そう、今回の襲撃は仕方がないことだ。
轟も予想していたが計画的に行われた襲撃。しかしもし龍星が脳無を相手しなければもっと被害が出ていたかもしれない。
もしかしたら生徒の命も奪われていたかもしれない。オールマイトだって殺されていたかもしれない。
対オールマイトと言われてただけあって、ダメージが一切効かなかった相手だったのは龍星がよく分かってるはずだ。
「そうかもしれない。でも俺が強ければ解決してた。そうでなくても逃げたら良かったんだ。戦うしかなくても、もっと周りも頼ればよかった。なのに俺は脳無と自ら一人で戦うことを選んだ。サイヤ人のプライド。そんなの命が掛かった場では捨てなくちゃならないのは分かってるのに」
だけど龍星もまた自覚していた。
龍星は山岳地帯に轟を派遣したが、あの場において時間稼ぎに専念した後、誰かと合流するかオールマイトの救援を待つだけでよかった。
こう言ってはアレだが、時間稼ぎだけなら龍星はここまでダメージを負うことなく可能に出来る実力はあった。
しかし戦闘と、撃破を選んだ。一人で戦うことを選んだ。
それがサイヤ人の、自分のプライドであることも。決して捨てられないものだということも。
そしてこの世界にドラゴンボールはないことを知っていながらも、自身の死生観が歪んでる自覚まで。
他人の命は大切に考えてるくせに、自分の命はどこか軽じんている。
負けるつもりもないし死ぬつもりもない。でも戦闘の中でなら、死んでもいいと。
「俺はねじれちゃんの彼氏失格なんだと思う。2年前も俺は重傷を負った。今回も同様だ。きっと俺はこれからも君に心配を掛けてしまう。辛い気持ちにさせてしまう。そんな想いをさせるならくらいなら、いっそ――」
「ビート君。そこから先の言葉は、いくら私でも怒るよ」
ねじれは馬鹿では無い。
何を言うつもりなのか察した彼女は明るさなど鳴りを潜めて真面目な顔で龍星の口を手で塞いでいた。
龍星は目を丸くし、しかし何処か申し訳なさと辛さが入り混じった表情を浮かべている。
「でも……」
「私、そこまで弱くないよ。確かにね、ビート君が傷ついたりこんな風に倒れたり、大怪我するのを見たら辛いし胸が張り裂けそうになる。でも私はそういうの覚悟して、君の彼女として居るの。生きていくと決めたの。私はビート君がやりたいことを否定しない。全部受け入れる覚悟なんて等に出来てるし、付き合う前から君の傍にずっと居たいと思い続けて、今も気持ちは一切変わらないしこれからも変わらない。私は中途半端な気持ちじゃなくて、毅然とした覚悟を持ってビート君と居たいと思ってるんだよ。私はビート君が生きて帰ってきてくれるならそれで十分。どれだけ怪我してもボロボロになっても、最後には無事に私の元に戻ってきてくれるならいいの」
「ねじれちゃん……」
こつん、と軽く額をくっつけたねじれは真っ直ぐに龍星を見つめていた。
サイヤ人は本能的に気が強い者に惹かれる。
孫悟空もベジータの妻も同様に気が強く、龍星と付き合っているねじれもまた同様だった。
故に、龍星は思った。
自分はきっと、幸せ者なのだと。
「――ねじれちゃんのような魅力溢れる素敵な女の子とは、逃したら会えないかもしれないね」
「じゃあ……逃がさないでね。もちろん私は君を逃がすつもりなんてないよ、ビート君」
龍星の頬に手を添えたねじれの瞳が本気だということを物語っている。
意思の強い彼女の姿。
彼女と出会えたことは龍星にとって奇跡だったのかもしれない。受け入れてくれて、最後の最期まで付き合う覚悟をしている女性など果たして他に居るだろうか。何処を探しても存在しないかもしれない。
愛が重いと言われればそうではあるが、龍星にとってはその愛情が嬉しかった。
「……ごめん、いや……ありがとう。もう二度とこんなことは言おうとしないし思わない。こんな俺でも、ずっと傍に居てくれる? たくさん心配かけて、迷惑かけるかもだけど……絶対に帰ってくるから」
「喜んで。ビート君が言わなくたって、私は最初からそのつもりだったから。だからその言葉、忘れないでね」
「うん、そうする」
まるで誓うように告げた龍星にねじれはようやく笑顔を浮かべ、龍星の唇にそっと自身の唇を重ねる。
「んむ……」
突然の接吻に元々動けない龍星はされるしかないが、受け入れるように全身の力を抜いて目を閉じ、身を委ねていた。
そう長くない、数秒のキス。
唇を離したねじれの頬は赤く染まっている。
ただ今のキスでもう、馬鹿な龍星でも分かるほど彼女の愛情と覚悟が改めて思い知らされた。
「――早く治そうね、ビート君。私はいつもの努力を惜しまずに明るく前を向くビート君が大好きだから。私の都合で変わることなんて望まないよ。ありのままの君を、私は愛してるんだからね」
「――うん。そうだね、その方がきっと、俺らしいや。俺もねじれちゃんがねじれちゃんらしい姿が大好きだから」
「うんっ、両想いだねビート君。それじゃあ、気持ちを確かめ合ったことだし看病は任せて! して欲しいことがあったら言ってね!」
「じゃあ……リンゴが食べたいかな」
「りょーかい!」
それはそうと大好きな人のお世話は彼女である自分の特権だとねじれは喜んで果物ナイフでリンゴを剥く。
慣れた手付きで剥いたねじれのリンゴはウサギ切りされており、串を突き刺したねじれは龍星に食べさせていた。
幸せそうに笑みを浮かべるねじれに龍星も嬉しく思ってると、知った気が迫ってくる。
当然、ねじれも気づく。
コンコンコン、とノックする音。
「龍星、起きているか?」
「どうぞ」
担任の相澤の声が聞こえ、扉が開かれる。
入ってきた相澤には怪我といった怪我がなく、入ってきてからねじれの存在に気づいた。
「……波動? お前ら知り合いだったのか」
「そうだよー1年の頃に話したじゃん先生」
「ああ、幼馴染ってのは龍星のことだったのか。なるほど……こいつの実力はお前が原因か」
ねじれの実力がずば抜けてる理由を理解したと言わんばかりに見つめる。
意味がわかってない龍星は目を丸くしていた。
「むしろ俺は二人に面識があることに驚いたよ。会うことはあるだろうけどそれだけじゃないような……」
「1年の時の担任だったからね。知ってる? イレイザーヘッド、いきなり個性把握テストとか言って最下位は除籍処分するとか言い出したんだよ。去年の子たちなんて全員除籍されてる。その後復籍してるけどね」
「うわぁ、俺たちだけじゃなかったんだ」
まさか毎年恒例でやってるとは思ってなかったようで、この人マジかと言いたそうな目を向ける龍星。
流石に初耳だった。
「というか復籍って……先生ってツンデレだったんだね」
「ねー」
「誰がツンデレだ。ヒーローの自覚をさせるために1度絶望を与えてるだけだ」
「へえーで、緑谷に可能性を感じて除籍を取り消したんですね。そういうことか」
緑谷があの指だけに個性を使用した時のことを思い出す。
個性のコントロールが出来てなかったが、土壇場で指だけに使用した。事実今も出来るかどうかはさておき、緑谷は脳無戦でコントロールを成功させている。
「俺のことはいい。龍星、お前の怪我の方だ」
「2年前に比べればマシなんですよ。うん、成長した!」
「ビート君、重傷には変わらないからね。全身骨折に比べれば確かにマシかもしれないけど」
「……一体何をしたんだお前」
普通に生きていたら有り得ない怪我。
骨折程度ならあるかもしれないが、全身骨折なんてそうそうにない。
「まぁまぁ。それよりクラスメイトたちは? 誰か怪我とか」
「お前以外は無事だよ。緑谷が左指を骨折していたが、ばあさんの治癒でもう治ってる。謝って許されるものじゃないが、すまなかった。本当は俺がお前を守ってやるべきだった」
「先生もアレが最善だったって理解してるでしょう。別に生きてますし気にしてません。それに俺自身、戦いたいと思ってたのも事実ですから」
あの戦いの場においても、わくわくしてなかったといえば嘘になる。
自身より強い相手を見れば、強さを高めたいという気持ちが表に出てしまうのだ。
「それは個性の影響だろう。だがお前が戦わなければもっと被害が出ていたかもしれん。教師として、相澤消太として感謝させてくれ」
「そりゃどうも……要件はそれですか?」
「正確にはお前の容態の確認だ。まさか目覚めてるとは思わなかったが」
「サイヤ人は戦闘民族なだけあって回復速度も常人より高いので。脳無ほど再生能力はありませんけどね」
そう言いつつ、龍星は今更脳無のことを思い出す。
あの時吹き飛ばしてしまったが、元気玉のエネルギーを纏った拳だ。
超かめはめ波以上の威力は誇るため、消滅させたのではと。
「先生、脳無は? というか俺が倒れた後は?」
「オールマイトが来て落ちるお前を助けたあと、主犯格である死柄木と黒霧は逃亡。俺とオールマイトは残った生徒の救助に向かい、教師陣が合流後見て回って危険がないか再確認した。脳無は既に警察が検査中だ。再生して万全な状態のまま動かなくなってたらしい」
「そうですか……改造人間とか言ってたし指示が必要なんでしょうね。何はともあれ、みんな無事でよかった」
「お前以外はな」
「急に刺してきたな……」
「もーイレイザーヘッド。私のビート君を虐めないで」
2度も告げたということは釘を刺していることは龍星も理解したようで頬を引き攣らせる。
実際に結果的に生きてたからよかったが、学生である以上は先生に従うべきだった。
これに関しては相澤が正しい。学校側は生徒の命を預かっている。もし龍星が死んでいたなら、どう責任を取ればいいのか。
既にねじれに心配させてしまった龍星は罪悪感は感じているのだ。直すとは言っていない。宇宙最強の憧れを追い求め、サイヤ人の本能に従いがちの彼には無理難題だ。
ただ龍星を庇うように頭をそっと胸に引き寄せたねじれはちょっと威嚇していた。
「いやそういうわけではないが……というかお前ら妙に距離感近いな」
龍星のこれからを危惧して言ってるだけで、相澤自身も虐めたいわけではない。
そして今更ながら相澤は幼馴染にしては距離感が近いことに気づいた。
彼も鈍感なのかもしれない。
「言ってなかったっけ? 私とビート君付き合ってるんだ」
「……マジか。ここに来て1番の驚きだよ」
まさかの龍星が起きてることよりも衝撃だったらしく珍しく相澤は驚いていた。
この人割と失礼だなと龍星は思った。
「まぁねじれちゃん純粋で凄く可愛くて強いですしね。まさか幼馴染とはいえ1年の俺と関わりがあって付き合ってるなんて思う方が不思議でしょうし、ねじれちゃんは人気があるみたいですしね」
「そういうビート君だって凄くかっこいいし可愛いところもあるよ? それに私のこと大切にしてくれるってすぐに分かるし真っ直ぐに感情をぶつけてくれたり秘密にせずに話してくれたり私が不安にならないようにしてくれてるもん。私にとってはビート君は大切で特別な人。他の人の評価よりも君の評価の方が私は大切かな」
「……惚気けるなら俺が居ないところでやってくれ」
「いや思ったこと言っただけなんですけど……」
「私も思ったこと言っただけだよ?」
「お前らが似た者同士ってのはよく分かったよ」
「もしかして雄英って恋愛禁止とかあります?」
「そういうのは特にないから問題ない。校内での不純異性行為は処罰対象になるが、恋愛まで教師陣が口出しする権利はないからな」
「そりゃよかった」
もしこれで恋愛は禁止と言われたら龍星は校長室に乗り込んでいただろう。
学生であり、ヒーローである以前にヒーローも人間だ。誰だって恋をする。それはサイヤ人だって。
「とにかくそれなら話が早い。お前が元気そうって分かったことだし俺は学校に戻る。波動、何かあれば俺に連絡しろ。体力が戻り次第、ばあさんの個性で治してもらう」
「はーい」
ねじれの返事を聞いて部屋を出ていったため、改めて二人っきりになる。
龍星はツンデレとはああいうのか、など考えていた。
が、ちょっと違うのを訂正する者は居なかった。
翌日。
「おはよー」
龍星は普通に登校した。
「龍星!?」
「え、なんで!?」
「復帰早えどころか傷がねぇ!? 大丈夫なのか!?」
包帯を何一つ巻いてない龍星が教室に入ってくると、すぐに囲まれてしまう。
そう、龍星に傷はない。運ばれた時は重傷だったというのに。
「問題ないよ、完全に治った!」
「まだ1日しか経ってないんじゃ……」
これが数日掛けてならまだ理解出来るが、まさかの1日。
というのもサイヤ人の生命力は高い上、龍星は生命力ともいえる気を扱う。
そんな彼がリカバリーガールの治癒を受けたなら1日もあれば十分だ。
ボロボロにされた悟空ですらメディカルマシーンで半日もあれば完治していたのだから。
メディカルマシーンと違って、リカバリーガールの個性は気がごっそり持っていかれたのでそう何度も一瞬で治せるわけでもなく万全の状態であることは条件だが。だが逆にメディカルマシーンと違って一瞬で回復するという利点はある。
なおリカバリーガールや相澤ですら完治すると思ってなかったので完治した際は驚かれたのは余談だろう。
本当ならば時間を掛けて治すつもりだったのだから。
サイヤ人の生命力、恐るべし。
「ほ、本当に大丈夫なんだよな?」
「うん」
まだそんなに経ってないとはいえクラスメイトだ。
心配した上鳴が龍星に触れて体を確認するが、嘘だったかのように傷がない。
「良かったーっ! ずっと心配してたんだぜ!?」
「一人で無理しすぎだよ!」
「私らも見てたけどさ、ほんと血の気引いたよ!!」
「でもあの脳無ってやつを倒しちまったんだろ? 明らかにヤバそうなやつだったのに逃げずに立ち向かうなんて男らしいぜ!」
「特にあの金色の凄かったよな! あんな技持ってたのか!」
本当に無事だと分かると次々と言葉を向けられる。
それほど心配してくれたのだろう。
龍星は少し申し訳なく思いつつも、金色については火事場の馬鹿力だとちゃんと説明した。
実際に超サイヤ人になれるかどうか気合いを入れて背中をゾワゾワさせてみたが、変化しなかったのだ。
恐らくサイヤ人の生存本能が力を引き出したのだと龍星は推測している。
しかし擬似超サイヤ人になったということは、覚醒まで近いことを意味する。
戦闘力が足りないのか、S細胞が足りてないのか。
ちなみにS細胞とはサイヤ人に流れる特殊な細胞であり、ほぼ全てのサイヤ人達の体内に流れている。
それがある量に達した時、怒りなどをきっかけに爆発的に量を伸ばし、肉体に変化をもたらすとされている。
しかしそれには高い戦闘力と穏やかな精神を併せ持つことが必要。そこに更に激しい怒りが加わることでS細胞は大幅に数を増やし、超サイヤ人へと覚醒すると。
「おい席に着け」
相澤が入ってくる。
やべ、と言わんばかりにそそくさと散るとすぐに席に着く。
「見れば分かるが、龍星は今日から無事に復帰だ。特に後遺症もないから安心しろ。だがまだ戦いは終わっていない」
「戦い……?」
「まさか……」
「ヴィランがまた……!?」
身構える生徒たち。
一人だけ、重傷を負ったはずの人物だけ戦いという単語にワクワクしていた。
だが相澤から語られたのは意外なもので誰も予想してなかったものだった。
「雄英体育祭が迫っている!」
『クソ学校っぽいのキタァァァァァァァッッ!!!』
一瞬の静寂の後、教室が歓喜の嵐で爆発した。
無論全員ではないが、そういえばこの時期だったと龍星は思い出していた。
今年は出場するため、残念ながらねじれの応援に行けない。やろうとすれば高速移動で空き時間に見ることは出来るだろうが、それで観に来た人と衝突でもすれば大惨事だ。
観にいけないことを残念に思っていた。
「でも先生、ヴィランに襲撃されたばかりなのに大丈夫なんですか?」
耳郎の心配に対しても相澤が答える。その意見が出ることは織り込み済みなのだろう。
襲撃事件があっても開催することで警備体制が磐石であることをアピールする目的があること、そしてヒーロー科にとって体育祭はプロヒーローへのアピールの場でもあり、将来に向けて大切な行事。
一年に一度しかないチャンスを考えれば、易々と中止は出来ないとも語った。
実際、雄英体育祭はオリンピックに代わる日本のビッグイベントのひとつになっている。
中止となれば多くの者から苦情が来るかもしれないし、今年の学年だけチャンスを逃すことになるとなればあまりに不合理だ。
逆に言ってしまえば、ヴィランの襲撃を乗り越えた新生として注目もされるわけで、ピンチはチャンスでもある。
雄英側も例年の5倍強化するとのことで、その上オールマイトが居るし、多くのプロヒーローや2年や3年もいる雄英体育祭に乗り込んで来るのはよっぽどのバカだ。
ヴィラン連合も切り札であった脳無を倒した龍星は警戒の的になってるはずなので、少なくともヴィラン連合は何もしてこないだろう。
それから相澤は最後、雄英体育祭に向けて準備するようにと告げて、ホームルームを終える。
日本中が熱狂する巨大な祭典――『雄英体育祭』の幕開けが、すぐそこまで迫っている。
そしてそれは、龍星にとっても好ましい行事なのだ。彼は殺す時は殺す判断こそ出来るが、彼にとっては戦いとは試合をしているような感覚。それが今度はちゃんとした試合形式で出来てしまうのだから。
まだ見ぬ他のクラス。今のクラスメイト。
実力を知れる、いい機会だ。
昼休み。
上鳴、葉隠、耳郎のいつものメンバーと先に行こうとする轟を強制的に連行して昼飯の時間だ。
まぁ案の定皿の山が出来ているのは良いとして。
「そうだ龍星!」
「ほへ?」
「お前すぐ搬送されたから言えなかったけどよ、ありがとな。俺は途中でショートしちまってたんだけど、耳郎と八百万から聞いてさ。轟と葉隠が助けに来てくれたのは龍星の指示ってさ」
「油断のせいで上鳴が人質に取られちゃってさ、ほんとに助かったよ龍星」
「んく、助けたのは轟と葉隠だろ。俺はお礼を言われるようなことはしてないよ。隠れてる気配に気づいただけだし」
食べていた手を止め、飲み込んだ龍星はお礼を言ってくる二人に自分は何してないと答える。
実際に助けたのは轟と葉隠なのは変わらない……が、そもそも言ってしまえば脳無を押さえてた時点で間接的に全員を助けていたりする。
「こーいうのは素直に受け取っておくべきだよ、龍星君」
「いやそう言われても俺が助けたわけじゃないし、そうだったとしても気にしてないって」
「龍星……お前そういうやつだったな。ほんと、ありがとな!!」
「あんがとね」
「なんか納得されたし解決してる! えー……まあどういたしまして」
「うんうん」
「何だその目」
「見えてる!?」
「見えてないよ」
何故か微笑ましげに見つめられてる気がして言っただけなのに、当たってたようだ。
なんだかお決まりのやり取りのようなものをやりつつ、実際に見えてないので龍星は本当のことを告げているだけなのだが。
「龍星。お前は……」
「ん? どふひふぁ?」
「……いや、なんでもねぇ」
隣の轟が龍星の名前を呼ぶと、返ってきたのは間抜け面だ。
リスのように頬いっぱいに貯めながら瞬きしている。
そんな龍星に轟は要件を告げず、龍星は不思議そうにしていた。
しかし無理矢理聞くつもりはないため、食事に戻っていた。
放課後。
体育祭に向けて修行しようかどうか考えてると、ねじれからもう帰れるとの連絡が来た龍星は帰ろうと思ったのだが、ため息を吐く。
どうやら間に合わなかったらしいと。
「龍星、どうしたんだ?」
「外。すぐ分かるよ」
「外? 何かあるの?」
立ったにも関わらずため息を吐いて動かなくなった龍星に上鳴が声をかけ、近くで聞いていた葉隠の疑問に龍星は教室の外を指差す。
すると。
「何事だあ!?」
ちょうど帰ろうとしていたのだろう。
クラス全体的に仲はいいがそれでも仲良しグループ――緑谷、飯田、麗日の三人が帰ろうとドアを開けたとき、先頭に居た麗日が戸惑いの声を漏らす。
その理由は廊下を埋め尽くす多数の生徒達にあった。
スマホを向けるのは礼儀として如何なものだろうか。明らかに野次馬そのものである。
「出れねーじゃん! 何しに来たんだよ」
「敵情視察だろ、ザコ。
峰田を貶しながらではあったが、爆豪の言葉で納得がいく。
実際にヴィランの集団を倒した生徒たちも数多く居り、その中でも龍星は主戦力を撃退している。流石に龍星の活躍までは報道されておらず、あくまでヴィランを撃退した程度に収まっているが。
なお貶されたことで爆豪を指差していた峰田に緑谷があれがニュートラルだからとフォローらしきものを入れていた。
「意味ねェからどけ、モブ共」
「知らない人のこととりあえずモブって言うのやめなよ!!」
飯田の指摘を爆豪はスルーしたが、話を聞いていた龍星もそれは同意しつつ、窓から飛び降りようとして上鳴と葉隠に止められているという、ここもここでちょっとした事件が起きつつあった。
浮遊出来る龍星ならば落ちても問題ないが、もし下に誰がいた場合その人が可哀想だ。
「どんなもんかと見に来たがずいぶん偉そうだなぁ。ヒーロー科に在籍する奴は皆こんなのかい?」
「ああ!?」
「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ」
人混みの中から、逆立った紫色の髪の男子生徒がそう言いながら進み出てくる。
向こう側に変化が起きたからか飛び降りるのをやめた龍星が力を抜くと、全力で引っ張っていた上鳴と葉隠が勢い余って倒れそうになったのを両手を伸ばして掴み、救助している。
マッチポンプになってしまった。
「普通科とか他の科って、ヒーロー科落ちたから入ったって奴結構いるんだ、知ってた? 体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆もまた然りらしいよ……」
忘れていた者も多いだろう。
自分たちは実力で掴み取って雄英のヒーロー科に在籍している。しかし落ちたからと言って皆が皆諦めてるわけではない。
「敵情視察? 少なくとも
堂々とそう宣言する普通科の生徒、心操人使。
そんな彼の言葉には聞こえていた龍星も面白いと言わんばかりに笑みを浮かべ、爆豪は無関心といった感じだった。
「隣のB組のモンだけどよぅ!! 敵と戦ったっつうから話聞こうと思ってんだがよぅ!! エラく調子づいちゃってんなオイ!!! 本番で恥ずかしいことになんぞ!」
それに便乗するかのように出てきたのはB組の鉄哲徹鐵。
心操といい鉄哲といい、どちらも大胆不敵といった様子だった。
「待てコラどうしてくれんだ、おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねえか!」
「関係ねえよ……」
「はあ――!?」
「上に上がりゃ、関係ねえ」
爆豪にしては静かな声で人混みの中を歩いているが、野次馬の生徒たちは静かに開けていた。
「シンプルで男らしいじゃねぇか!」
「騙されんな! 無駄に敵作っただけだぞ!!」
敵を作っただけと言う上鳴の肩を叩いた龍星は、便乗しようと教室から出ていく。
前に。
「B組はともかく、普通科の君たちが敵情視察なんてする暇があるなら鍛えた方がいいよ。確かに入試試験は戦闘向けの個性に有利だったけど、A組にだって戦闘向きじゃない個性の人たちも入学してる。それはきっとB組にもね。それでも足りなかったってことは必要なところが足りなかったってことでしょ。精神か肉体か。どっちか分かんないけど。
別に宣戦布告するのは悪いとは言わないけど、そのままじゃ口先だけになるんじゃない? 俺たちも鍛えるんだから。ま、どうするかは勝手だけど、俺は逃げないから全力で来たらいいよ、
爆豪のように悪口を言えないのは龍星らしいが、それでも煽りに近いというかほぼ煽ってる発言をして龍星は尻尾を揺らしながら歩いていった。
その背に向ける敵意を全然意に返さず。
それを見たクラスメイトたちは――
「お前も作ってんじゃねぇか龍星っ!!」
「くうぅ! 堂々と受けて立つ宣言かよ! あいつも男らしいな!!」
「いやーあれは自分が戦いたいだけだと私は思うなぁ」
「よく分かるね葉隠」
「何となくだけどね。龍星君戦うの好きとか言ってたし」
「あの二人のせいで余計に行きづれぇじゃん!! どーしてくれんだよ爆豪! 龍星ェ!!」
峰田の嘆く声。
珍しく彼の意見に何人か賛同してたのは言うまでもない。
まぁ龍星の言葉も最もだったのか何人かは悔しそうに拳を握りしめて反論すら出来てないのだが。
事実、葉隠など戦闘向けではないのに入学しているのだ。個性だけが全てではなく、救助ポイントの存在すらあったのだからヒーロー精神と立ち向かう勇気さえあれば普通科の中でもヒーロー科に入れた者はいただろう。
USJは擬似超サイヤ人が書きたかっただけ。
この後の体育祭はトーナメントが悩んでるんだよなぁ……体育祭書き終えるまでは投稿は休みです。
あと感想であった疑問。正直答えを告げるのは良くないのでやりたくなかったんですが、何個か答えときます。
龍星のコスチューム→これに関しては配慮不足でした。知らない人はDBHヒーローアバターの超クラスアップで検索してください。
個性尻尾じゃないの?→この世界にサイヤ人が存在しないので医師はサイヤ人だと判断出来ません。猿の尻尾が生えた人間にしか見えないです。
ちなみに現地民、もしくは普通の人なら気づけないし満月の日に大猿化して、オールマイトが来なければやむを得ず殺されてたかAFOに殺される前に奪われてたと思います。クソゲーです。
ただ個性名をサイヤ人にしたら“気はどうやって使ってるんだ?”、“なんで浮けるんだ?”となって面倒。
なので龍星はサイヤパワーでまとめてます。
脳無って気がないの?→ないんじゃない?ベースが死体ですし。DBの設定上、死体から気は感じれません。気は生命力です。作中でも気が消えた→死んだという扱いになってます。
ただし、肉体を持ったままあの世にいる死者は別です。感じれないのはだいたい死者、機械、神の気(該当するのは破壊神や天使、ゴッド)相手です。
前世→わざわざ話す必要がないので話しません。ねじれちゃんに話したのは龍星が告白してきた彼女の覚悟に応え、誠意を見せるためにも、これから先、彼女以外を愛さないという覚悟を示しただけです。
緑谷の方がパワーあるの?→ボール投げにおいて龍星はボールに気を付与してます。超でやってた野球回と同じです。
あと宇宙まで飛んで行っただろうなぁ、と希望的観測なので別に宇宙まで飛んでいったとは言ってません。行ったかもしれないし行ってないかもしれない。
そのうち喰われそう→少年誌じゃなかったら既になってたと思う。
でもねじれちゃん積極的だから嫉妬募ると半年もせずにそうなるかも。龍星君抵抗しないでしょうし。
正直書きかけたのは秘密。