このダークライダー達の力を与えられた(押し付けられた)者に祝福を! 作:フュー
本当に、どうしてこんな事になったんだろう。
紅魔族の少女、ゆんゆんはこう思わずにはいられなかった。
彼女はこの世界に存在する魔法使いのエキスパート集団、“紅魔族“と呼ばれる種族であり、更にはその紅魔族の者達をまとめる族長の娘でもあった。
といっても紅魔族の人々は魔法の才能は皆生まれつき高いのだが、ほぼ全員が普通の人間とは違う独特な感性を持っており、そんな紅魔族であるにも関わらず普通の人々と同じ感性を持って生まれたゆんゆんは里の中で浮いた存在となっていた。
それでも族長の娘として一流の魔法使いになる為に学舎に通い、様々なトラブルは有りつつも魔法を覚え、今は冒険者になる為に始まりの街として知られる“アクセルの街“に同じ学舎で魔法を学び、彼女のライバルである(と思っている)めぐみんと共に向かっていた。
アクセル行きの馬車に乗る前にはアルカンレティアというアクシズ教団の総本山である街で色々有り、馬車に乗った後も道中で何度もモンスター達に襲われたりもしたが、それでも順調に進んでいると思っていた。
しかし、その考えが甘かった。
アクセルの街まで後少しというところで、上空から上級魔法による雷撃が放たれそれにより彼女達が乗ってきた馬車の内一台が横転。
犯人は、以前彼女達の故郷である紅魔の里で初めて会い、アルカンレティアでもめぐみんのペット(本人曰く使い魔)であるちょむすけという猫を狙ってきたアーネスという女の魔であった。
どうやらここに来るまでに何度も襲撃して来たモンスター達は、アーネスの手によってゆんゆん達一行の元へ行く様誘導されて来た様で、そのモンスター達を迎撃していく内に体力や魔力を使い果たすのを待っていた様だ。
その効果はかなり出てしまっており、ゆんゆんは中級魔法しか使わないと言ってもここに来るまでに魔力をほとんど使い果たしてしまっている。
ゆんゆんとめぐみん以外にも場所に乗っていた護衛の冒険者達も体力を削られてしまったのもあるが、そもそも上位悪魔であるアーネスの放つ魔法により吹き飛ばされ、なんとか近づいて攻撃を仕掛けた者達も殴り飛ばされ戦闘不能となり、中には手や足があらぬ方向に曲がってしまっている者までいた。
動ける者はもう紅魔族である2人を含めもう多くは残っていない。
しかもゆんゆんはほぼ魔力を使い果たしてしまい、撃てたとしても一回が良いところだろう。
めぐみんに至っては爆裂魔法という威力で言えば最強クラスだが、長い詠唱が必要な上に一発撃てば直ぐガス欠。ほぼ身動きが出来ない程度まで魔力を使い果たしてしまうのだ。
つまり、実質的にアーネスを仕留められる手段を持っているのはめぐみんだけという事になるのだが。
「アーネスやめてください!あなたの目的はこの子でしょう⁉︎場所を変えて私と勝負です!決着をつけようではありませんか!」
「のらりくらりと戦闘を避けて来たくせに今更決着だって?口だけは達者な紅魔族が!
どうせウォルバク様を盾に逃げるとかだろう?お前が逃げたらここに残ってる連中を殺す!なんのためにコイツらを生かしているのかよく考える事だね!」
「くっ…」
めぐみんはアーネスが自らの主であるウォルバクだと呼んでいる黒猫ちょむすけを餌になんとか状況を打開出来ないかと考えたが、その考えはアーネスによって身動きが取れないほどダメージを受けた冒険者達や馬車に残る乗客達の存在を改めて突きつけられた事で失敗に終わる。
アーネスはめぐみんがここに来るまでに魔法を一度も撃とうともしない事から魔法が使えない紅魔族と勘違いしている様で、しかもめぐみんがちょむすけを本気で害する気がないと踏み彼女は後回しにして先程から他の冒険者達の無力化に専念していた。
そして今、アーネスの背後から奇襲を仕掛けようとした冒険者の男も中級魔法のライトニングの直撃を受け倒れてしまう。
「!」
「あら?短剣なんかでどうする気?」
邪魔者を片付け、残った2人に近づくアーネスに対してゆんゆんは持っていた短剣を抜き構える。
だが悪魔であるアーネスに対してただの短剣など脅威になどなるはずも無い。
「それにしても片方は魔力が殆ど残っていない。もう片方は魔法さえ使えない。
魔法が使えない紅魔族だなんてこの上ない役立たずじゃないか!」
「めっ、めぐみんは役立たずなんかじゃないわ!」
圧倒的優位な立場に立ち、今まで散々自身をコケにして来た小娘達にやっと主の解放のついでに復讐できる。そんな怒りや悦びが入り混じった邪悪な笑みを浮かべるアーネスに対しゆんゆんは反論するが、ここに来るまでに自身の評価は落ちまくり、その上目の前の悪魔からは好き勝手に言いたい放題言われ、めぐみんの決して高くない沸点が遂に限界を迎えそうになっていた。
しかし、そんな怒りが爆発する前にこの場に居た全員の耳に聞きなれない音が聞こえて来たのだ。
『?』
何かの魔法の音かと思ったが、紅魔族の2人どころか長く生きている上位悪魔のアーネスでさえ聞いたことの無い低い音は段々とこの場に近づいて来ているのか大きくなっていった。
「何だ?この音は」
謎の音の正体を探ろうとその場にいる全員がお互い敵と対面している状況にも関わらず思わず周囲を見渡す。
「お、おいアレ!」
『!』
すると、馬車に乗っていた客の内の1人が今日通って来た道の方を指差し、全員の視線がその先から迫る何かに向く。
その先には、土煙を上げながらこちらに迫ってくる馬とは明らかに違う鉄の様な乗り物に跨る1人の男が居た。
この世界の住民達には通常知る由もないバイクという名の乗り物に跨っていたその男はゆんゆん達の近くで止まると被っていたヘルメットを脱ぐ。
そのヘルメットの下からは黒い髪、黒い目をした少年の顔が顕になり彼は跨っていたバイクから降り、その場の現状を確認する為か辺りを見渡す。
「おいおいおい、人が居ると思ってわざわざ来てみたら。これどういう状況?」
「人間だと?」
「あ?」
バイク、マシンディケイダーから降りた少年、アキトは所々地面が抉れ周囲には横転した馬車やアーネスによって重傷を負わされた者達の姿が目に入った。
そしてそんな突然乱入して来た異物を当然アーネスは無視する事は無い。
「貴様、何者だ。それに何だその奇妙な乗り物は。何かの魔道具の様にか?」
「お前こそ誰だよ。蝙蝠みたいな羽にその服…ただの痴女って訳でも無さそうだな…ッ!」
「?」
いきなり高圧的な態度で話しかけてくるアーネスに対し先程あった女神とはまた違う不快さを何故か感じたアキトは少し目を細めるが、次の瞬間またしても彼の頭の中に覚えのない筈の情報が流れ込んでくる。
「……悪魔、って奴なのか?(ていうかさっきから何なんだよこの感覚…。何で何も覚えてない筈の俺があの女が悪魔だどうのなんて分かるんだ?)」
「質問してるのは私だ、人間。突然出て来て折角気分が良くなってたところに水など差してくれちゃって。消えなさい」
「⁉︎」
アキトの疑問など知った事では無いと言わんばかりにアーネスは片手から中級魔法のファイアーボールを数発撃ち出した。
それに対しアキトは驚愕の表情を浮かべながらも咄嗟に横に飛ぶ事で避ける。
何とか攻撃を躱せたが魔法が着弾した場所の地面が軽く抉れており、あと少しでも回避が遅れていたら自身の身体もただでは済まなかった事を理解し身体に緊張が走る。
「おい何だ今のは⁉︎なんか火撃って来たが、魔法ってやつか?
全くあの女に会ってから碌なことが無さすぎるだろ!」
「さっきから何を言ってるのか訳がわからないけど、さっさと消えなさい!」
「っ!逃げて!」
アキトの状況などお構いなしにアーネスはファイアーボールを連続で撃ち出す。
ゆんゆんが咄嗟に叫んだ甲斐もあってかアキトは魔法に当たらない様に全速力で逃げる。
がしかし、魔法の内数発が彼の目前に着弾してしまいその場で爆発した。
「ぐあぁぁぁぁっ!!」
彼は爆風に巻き込まれてそのまま後ろに向かって吹き飛ばされ、満足に受け身が取れずそのまま地面を転がってしまう。
「あっははっ!無様ね人間。この紅魔の娘達で憂さ晴らしする前に良いものが見れたよ!」
「くっ、テメェ…」
地面に転がる彼の姿を嘲笑うアーネス。
そんなアーネスの様子に対し、アキトは地面にぶつかった事による痛む身体に鞭を打ち立ち上がる。
しかし今の彼にとってそんな痛みなどどうでも良かった。
「アーネスやめてください!ちょむ…う、ウォルバク様は渡しますからこれ以上は「いい加減にしろよ」えっ?」
「あの女といいお前といい、人の事を見下して嘲笑って。もういい加減頭に来た!」
ゼリスとは全然違う筈の目の前の女の悪魔は全然違う。しかし同じ点を挙げるとすれば完全に人の事を見下すという点である。
オマケに先程の仕打ちの後に直ぐ殺されかけている。こんな事が重なった結果、死に対する恐怖よりも目の前の悪魔に何とか一撃でもおみまいしてやりたい。そんな考えが彼の頭に過ぎる。
そしてそれと同時であった。
彼の右手にいつのまにか1つのバックルが握られていたのは。
「?」
右手に違和感を感じ見てみると、そこにはいつの間にか白いまるでカメラの様なデザインをし中心のレンズの様な部分の周りには9つのライダーズクレストが存在しているバックル。
『ディケイドライバー』が握られていた。
「これは….」
初めて見て初めて触る筈のバックル。しかし、何故かそれの使い方を“知っている“。
そして、このバックルを見つめていると彼の頭の中にある映像が瞬間的に流れて来る。
かつて9つの世界、更には幾つもの仮面ライダー達の世界を旅し、その旅の末に己の役割を受け入れ全てのライダー達と敵対し破壊していった世界の破壊者。
そんな悪魔とも呼ばれたライダーの姿が、彼の脳裏に思い浮かんだ。
「……」
これは恐らくゼリスの言っていたオマケ、またはその内の1つによるものなのだろう。
このバックルを使えば自分は戦う事ができ、あの悪魔を倒せるだろう。
しかしあの女神から与えられた力をそのまま使うのは、ゼリスの思い通りに動いている様で正直一瞬使わない選択肢が浮かんだ。
だが
「どちらにしろ、これを使わなきゃ結局あの悪魔に殺されて終わりか…。はっ、ホント頭に来る」
どうせ思い通りになってしまうのなら、もう好き勝手に使ってしまおう。
元々自分が何者なのかさえ分からないままこの世界に飛ばされて来たのだ。ならば、この力を使って戦い続け、自分が本当は何者なのかを知る為に突き進むのも悪く無い。
そこまで考え終えると、立ち上がり初めて触れる筈のそれを腰に当てる。
するとバックルから銀色のベルトが伸びそのままアキトの腰に巻かれ、ベルトの左側には本型の武器『ライドブッカー』が出現。
そしてドライバーのサイドバックルを引き、ブッカーから一枚のカードを取り出す。
「ん?何だその妙な物は。何かの魔道具かしら?たかが人間が今更そんな物取り出したところで「うるせぇよ」…は?」
「こちとら目覚めてから最悪な気分の連続なんだよ。だからお前倒して、一気に憂さ晴らしさせてもらう」
怒りに満ちた瞳でアーネスを睨みつけ、取り出したカード『カメンライド ディケイド』を見せつける様に掲げ告げる。
自らを変えるあの言葉を。
「変身」
《KAMENRIDE DECADE》
カードをベルトに入れサイドバックルを閉じると、幾つもの虚像が彼へと重なり出現した灰色の鎧は頭部に数枚のプレートが刺さる事でマゼンタ色へ染め上げられる。
そして額の紫のシグナルポインターと悪魔の様な形相のエメラルドグリーンの複眼ディメンションヴィジョンが怪しく光る。
その姿は、正しくかつて己の役割を受け入れた真の破壊者。
仮面ライダーディケイド 激情態
「す、姿が」
「変わった⁉︎」
突然姿が変わったアキトに対してゆんゆんとめぐみんは目の前にアーネスがいる事を一瞬忘れてしまいそうな衝撃を受けた。
そして、それはアーネスも同じである。
「なっ⁉︎まさか勇者候補っ……な、何なんだ貴様は!」
「さあな。生憎俺もよく知らない、筈だ。けどそうだな」
「通りすがりの仮面ライダー。とでも言っておくか」
「仮面」
「ライダー?」
「仮面ライダーだと?はっ!聞いたこともない名前だね。それよりさっきまで逃げ回るしか出来なかった人間が、そんな鎧を身につけたところでどうにかなるとでも思っているのか!」
アキトが変身したディケイドの姿に驚きながらもアーネスは先程と同じ魔法の火球を数発放った。
「!」
しかしディケイドは素早い動作で腰のライドブッカー手に取り、その形をソードモードへと変形させ迫り来る火球を自身に当たりそうな物だけ切り裂いた。
そして切り裂かれた火球はディケイドの背後に着弾し爆発する。
「なっ⁉︎」
まさか剣一本で自身の魔法を切られると思わなかったのか、それとも先程まで逃げるだけだった人間がここまで動ける事に対してなのか。
どちらにせよアーネスは目の前の出来事に驚愕するしかなかった。
「今度はこっちの番だ」
が、そんなアーネスの様子など知った事ではないと言わんばかりにディケイドは剣を握ったままその場でジャンプし、一気にアーネス目掛けて斬りかかった。
「ちぃっ!」
初撃は躱されたが、振り下ろした刃をそのまま横に振るいアーネスがそれも躱したところにすぐさま回し蹴りを喰らわせる。
「ぐっ!」
何とか腕でその蹴りをガードしたが思いの外威力があったのか思わず蹴り飛ばされるが、その勢いを利用して悪魔の羽を羽ばたかせ距離を置く。
「逃すか!」
《ATTACKRIDE BLAST》
距離を取ったアーネスに対しディケイドはライドブッカーから一枚のカードを取り出しベルトに読み込ませる。
すると持っていたライドブッカーは直ぐに変形しガンモードとなり、距離を取るアーネスに目掛けて銃口を向け引き金を引いた。
引き金を引いた瞬間、ガンモードの周囲に光の残像が現れ本体と共にエネルギー弾を高速発射する。
「なんだと⁉︎」
見た事もない武器から残像が現れたかと思えば無数の弾丸を放って来た事でアーネスは咄嗟に防御体制を取るも、放たれた弾丸の内数発が腕や脚、そして脇腹の一部を抉り、羽の片方にも一発命中した。
「ぐっ!おのれぇ…」
「さっきのお返しだ。気に入ってもらえたかな?」
「ッ!人間風情が、調子に乗るな!“カースド・ライトニング“!」
ディケイドの挑発に更に怒りを覚えたアーネスは、先程の魔法よりも強力な上級魔法を放つ。
闇色の閃光はディケイドを飲み込まんと迫り来る。
流石にこれはソードモードでも切り裂けないと判断したディケイドは咄嗟に回避行動を取る事で、その直撃を免れる。
しかも攻撃を回避した事により先程まで彼が居た場所は魔法の直撃により土煙が舞い上がる。それにより姿が完全に隠れた事をチャンスと捉え、直ぐにブッカーから新たなカードを一枚取り出す。
《ATTACKRIDE CLOCK UP》
瞬間、ディケイドの周囲の動きが巻き上げられた土煙を含めスローモーションとなる。
「(確か、カブトとかいうライダーの力だったか。結構便利だな)」
「(クソッ!直撃は避けられたか。けどこの煙なら奴も直ぐにはこちらを視認できない筈。
それに私達悪魔にとってこの程度は何の目眩しにもならない。奴の魔力はまだあの場から動いて)……はっ?」
アーネスがそこまで考えたところで、一瞬にして変化は訪れる。
アーネス達悪魔は目で物を見ているのではない。魔力の流れにより相手の位置を把握する事ができる。
なのでアーネスはその情報によりまだディケイドが土煙の向こう側に居ると分かっていたので今度は更に強力な回避不可能な魔法をもって仕留めようと動こうとした。
しかし、次の瞬間にはディケイドは土煙を超スピードで一気に突っ切り、そのままアーネス目掛けて何発も攻撃を仕掛け彼女の身体を上空へと叩き上げる。
「(何だ?一体何が起こった⁉︎何故奴の動きが突然速くなった?何故私の身体が宙を舞っている?
何故奴が何かをしたのに気付かなかった⁉︎)」
ただ打ち上げられ、ただ今起こった出来事に対して驚愕し何故こうなってしまったのか考えずにはいられないアーネス。
それにより地面に落ちるまでにゆっくりに見え始めた景色の中で思考せずにはいられなかった。
「終わりだ」
叩き上げられ実際にスローモーションで落ちてくるアーネスを見ながら、ディケイドは腰に戻したライドブッカーから一枚のカードを取り出し、開いたドライバーに挿入。サイドバックルを閉じた。
《FINAL ATTACKRIDE De・De・De・DECADE》
「ふぅー…はっ!」
まるで死刑宣告の様に鳴り響くその音声の後、ディケイドの目の前にたった今読み込ませたカードと同じ絵柄の光のカードが幾つも縦に並ぶ様に展開される。
その場で跳躍しそれを追う様にカードは動くが、打ち上げられるアーネスに対してはしっかりと照準を定めたままである。
「ハアァァァァァッ!」
そしてある程度の高さまでくるとその場で飛び蹴りの姿勢を取る。するとディケイドの身体がまるでカードに吸い込まれる様に加速していき、カードを一枚通過する度にエネルギーが蓄積され、その勢いを増して行ったその蹴りはあっという間にアーネスの元へと直撃した。
「ギャアァァァァァァッ!!」
必殺の一撃、『ディメンションキック』が地面に落ちてる途中のアーネスの頭へと直撃し、彼女はそのまま断末魔の叫びと共に空中で爆発を起こす。
「はぁー…」
爆発の後に残ったのは、アーネスのものと思われる角の残骸や飛び散った肉片が地面に散らばっている様子。
そして、地面の上で片膝をついた状態で一息つくディケイドの姿であった。
「凄い。あの悪魔をあんなにアッサリと」
「俺達、助かったのか?」
戦闘が終わった後、周囲にいた冒険者達や馬車の乗客達の間には各々生き延びた事に対する安堵やディケイドに対して助けてもらった感謝の気持ちや、彼は何者なのかなどの疑問や不信感を持つもの達など様々な感情が渦巻いていた。
そしてそれは紅魔族の2人も同様であった。
「……」
「め、めぐみん大丈夫?」
「仮面、ライダー…」
ゆんゆんの心配する声を無視し、めぐみんはただ目の前の戦士の姿に注目することしか出来なかった。
何はともあれ、ディケイドことアキトの初陣は彼にとっては色々と複雑ながらも白星を上げる結果へと終わるのであった。