東方短編恋愛録   作:笠原さん

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警告

今回は今までとは違います。
文章も展開も全く違う方向性です。
そして変態です。
以上の注意事項を読み、それでも大丈夫と言う方だけおすすみ下さい。

それでは、どうぞ
 


Couple of Pervert

 

「おはよう、メリーさん。いい匂いだね」

 

「おはよう、アナタ。いい匂いなのは朝ご飯かしら?それとも私かしら?」

 

「メリーさんの方だろうね。目の前がメリーさんの服で覆われてるから多分そう」

 

「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない。洗剤もシャンプーも良いの使ってるのよ」

 

「凄いねメリーさん。今の言葉に嬉しい要素を見出せるなんて」

 

「あら、貴方に褒めて貰えて私が喜ばない筈が無いでしょう?まったく…もう少し自覚して欲しいわね。無闇に褒めると私が喜んじゃうわよ?勿論褒めて欲しいのだけれど」

 

「ポジティブなことで。にしても近くない?」

 

「貴方の顔にくっつけているからよ。身体のどの部分だと思う?当たったらもっと近付けてあげるわ。ほら、言葉にしてみて。ヒント、胸」

 

「うん、近い理由になってないね。分かってたけど」

 

「実はさっきから貴方が口を動かす度に私の胸に擦れているのよ。ちょっと気持ち良いわね。もう…朝から私をそんな気にさせるなんて…」

 

「なら少し離れようか。蓮子が来て見られたらどうするつもりなのさ」

 

「大丈夫よ、きっと祝ってくれるわ。それにほら、あの子の事だから私も混ぜなさいよ!とか言いそうじゃない?」

 

「いや、言わないでしょ。君は蓮子をなんだと思ってるの?あの子は普通の女の子なんだからね?」

 

「つまり私は特別って事ね?ふふふ…って、貴方は朝から何を言っているのよ。私を喜ばせ殺す気?もう少し自分の発言に責任を持ちなさい」

 

「まさかこの状況で僕が怒られると思わなかったよ」

 

「怒っているわけじゃないから安心して頂戴。ただ…ね。貴方に今そんな事を言われちゃうと、下着が…」

 

「分かった落ち着こう。取り敢えずメリーさんの顔を見て会話したいなー」

 

「…っ!もう、本当に貴方って人は…少し待ってね。恥ずかしくって顔が紅くなっちゃってるから」

 

「君の恥ずかしいポイントが僕にはどうも分からないな。あと離れるのが惜しいのか恥ずかしいのか分からないけど、ちょっと強く引っ付き過ぎじゃない?」

 

「待ってって。今表情を戻すのに必死だから。それにしても、これクセになりそうね…もう少し先端の辺りを擦ってくれるかしら?」

 

「今顔を見せてくれたらキスしたくなるかも

 

「会話は目を見てしなきゃ駄目よね」

 

「はやいね。まぁしないけど」

 

「なら私からするわ。ほら、目を瞑って少し上向いて」

 

「しないって聞こえなかった?」

 

「大丈夫よ、きっと気持ち良いから…んっ」

 

「本人の目の前で妄想は辞めてって何度言ったら…」

 

「安心して、今から現実になるんだもの」

 

「うん、安心する要素無いよね。あ、あのさ」

 

「何かしら?私に出来る事なら何でもするから言って頂戴。あ、流石に外でなんて言うのはダメよ?まだ寒いから風邪ひいちゃうもの。もう少し暖かくなってからにしましょ」

 

「待って僕の話を聞いて」

 

「…んっ…もうっ…」

 

「…戻ってくるまで待つしかないのかな…」

 

「…ふーっ。で、何だったかしら?」

 

「サラッと普通の会話に戻れる辺り凄いね。大学の人達皆がメリーさんを常識人だと思っちゃうのも無理ないよ」

 

「勘違いしないで。貴方の前だけよ、こんなに私が素直になれるのなんて」

 

「嬉しくないツンデレな事で。せめてもう少しデレが弱目だと嬉しかったかな」

 

「ふふっ、照れちゃってもう…可愛いわね」

 

「ツンツンしない。せめてそう言うのは下半身じゃなくて鼻とか頬にやろうか」

 

「なんなら貴方が私にしてくれてもいいのよ?もうこっちは準備出来てるわ」

 

「何の準備なのか知りたくない」

 

「決まってるじゃない。貴方との愛の結晶を育む準備よ」

 

「跳んだね、かなり。あとそろそろ話を戻してもいいかな?」

 

「流石に外は寒いからダメって言ってるじゃない…あ、貴方がそこまで言うのなら…」

 

「そこじゃないんだ。もう少し戻って僕がメリーさんに質問しようとしたところまで」

 

「で、私に何をして欲しいの?縄と蝋燭その他色んなオモチャは常備してあるから安心して」

 

「不味い、全く話が進みそうに無い。ほんとどっから突っ込めばいいんだろ」

 

「決まってるじゃない…言わせる気?」

 

「言わなくていいよ。ってか言わないで」

 

「まだ後ろはちょっと…」

 

「お願いだから一旦黙ろうか」

 

「なら私の口に突っ込めばいいじゃない」

 

「頼むからしばらくは大学に居る時のメリーさんでいて下さい」

 

「仕方ないわね…で、何かしら?」

 

「不法侵入って知ってる?」

 

「当然知っているわ。正当な理由が無く勝手に他人の敷地に入る事よ。法定刑は3年以下の懲役または10万円以下の罰金、未遂でも処罰されるわ」

 

「詳しいね、流石メリーさんだ」

 

「ふふんっ、このくらい常識だわ。因みにだけど、セールスマンが敷地に入ってもそれだけでは不法侵入にはならないの。だって物を売るって言うキチンとした理由があるんですもの。でも、セールスを断られた時点で正当な理由は失われるから、それ以上居続けたら不法侵入よ」

 

「へぇ。じゃあ例えばだけどさ、今僕の目の前に居る女の子は不法侵入にあたるの?」

 

「私の場合は正当な理由以前にこの家の主である貴方の妻だもの。不法も何も無いわ」

 

「ふぅん。ならさ、婚姻については知ってる?」

 

「社会的に認証された夫と妻の結合関係を結ぶ事ね。配偶関係とも言うわ。日本は婚姻の成立に法律上の手続を要求する法律婚主義を採用していて、実質的要件として当事者の婚姻意思の合致及び婚姻障害事由の不存在が必要とされるの。また、形式的要件として戸籍法に基づく届出が必要とされているわ」

 

「随分と細かく知ってるね。君って法学部だっけ?」

 

「恋する乙女として、このくらいは知っておかないといけないわ。あとは…婚姻は両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。日本国憲法第24条1章よ。これくらいでいいかしら?」

 

「うん、それだけ知っていれば充分だよ。で、僕とメリーさんって合意の元に届出なんて出したっけ?」

 

「何を言っているのよ…私達はお互いに隅々まで熟知し合う仲じゃない。貴方の意思なんて考えなくても分かるわ」

 

「いや、じゃあまぁ仮にだけど僕が君との婚姻に同意していたとしよう。で、僕達って婚姻届を提出したっけ?」

 

「そうなのよ、まだ提出していなかったのよね。今までずっと一緒にいたからとっくのとうに済ませてあると勘違いしてしまっていたわ。だから今日貴方の家に来たのよ。一緒に市役所に行きましょう、って」

 

「成る程ね。なら、取り敢えずまだ僕達は夫婦じゃないわけだ。ほらさり気無く服を脱がそうとしない」

 

「いやねえ、今日の午後からは正式な夫婦なんだからそんな細かい事なんて気にしなくてもいいじゃない。確かに貴方との繋がりは社会的にも認めて欲しいって気持ちはあるし分かるけれど、私としては貴方だけに認めて貰えていたらそれでいいのよ?」

 

「仮にって言葉はスルーかな?…スルーだね。まあいいや。さて、じゃあ器物損壊罪については?」

 

「他人の所有物または所有動物を損壊、傷害することを内容とする犯罪ね。刑法261条で定められているわ。この場合の所有物には土地も含まれているの。ただし、ここでいう「物」には公用文書、私用文書、建造物は含まれないわ。器物損壊罪とは別に、文書等毀棄罪・建造物等損壊罪が存在するためね」

 

「君ってほんとに大学で何を専攻してたっけ。あとなんで服を脱ごうとしているのさ。まだ寒いしやめときなよ」

 

「一緒の布団に入れば大丈夫よ。それに、直ぐ暖かくなるわ」

 

「暖かくなるのは暖房を付けてくれたからだと信じたいね」

 

「で、器物損壊罪がどうかしたのかしら?」

 

「いや、ね。僕の見間違えじゃなければドアのチェーンが半分に切れてたからさ」

 

「ち、ちなみに心理的に使用できなくするような行為も損壊といえるのよ。また、その物が本来持っている価値を低下させるのも損壊とみなされるの」

 

「ついに僕への言い訳を投げ捨てて誤魔化しに入ったね」

 

「私が部屋に入っていないのにチェーンをかける貴方が悪いわ」

 

「百人に聞いたら九十九人は僕の味方になってくれそうな言い分だね」

 

「大丈夫よ。例え地球上の生き物全てを敵に回しても、私は貴方の味方になるから」

 

「現在進行形で僕の敵になってるメリーさんが言っていい台詞じゃないね」

 

「ごめんなさい。チェーンを少し傷付けちゃった事は謝るわ」

 

「あ、そこは普通に謝るんだ」

 

「だから身体で払うわ」

 

「あ、そこは普通に払って欲しかったな」

 

「私じゃ…不満かしら?」

 

「不満かそうでないかって問いなら間違いなく不満じゃないんだけどさ、そもそも問題はそこじゃないんだって。だからズボンから手を離そうか」

 

「ズボンごとねじ込むのは流石の私でも無理よ?」

 

「何故そう受け取ってしまうんだ。あ、女性が男性を無理矢理やっちゃうと刑罰的にはどうなるんだろ」

 

「暴行又は脅迫を用いて13歳以上の女子を姦淫した者は強姦の罪とし、3年以上の有期懲役に処する。13歳未満の女子を姦淫した者も同様とする。刑法177条ね。これって残念だけど、逆の場合は適応されないのよ」

 

「まぁ普通はそんな事起きないからね…普通は」

 

「性犯罪の中で最も重い罪らしいわよ。まぁそれも当然ね」

 

「で、だ。例えばだけど僕が今目の前の女の子に無理矢理やられそうになっているとしても、警察に言っても意味は無いの?」

 

「それは分からないわね…でも、貴方に無理矢理迫ろうとする女がいたとしたら私が守ってあげるわ!」

 

「そうかい。ならメリーさんは自分との戦いを此処で実現させるわけだ」

 

「貴方も本当は望んでいるんでしょ?少し無理矢理の方が興奮するのかしら」

 

「出来れば僕はノーマルがいいな。っていやいや違う違う。まだ僕朝ご飯すら食べて無いんだけど」

 

「そう言えばそうね。私が作っておいたわよ」

 

「ありがとうメリーさん。あ、やっぱりいい匂いがする」

 

「そう言って貰えると嬉しいわ。頑張って作った甲斐があるわね」

 

「ちなみに何時からウチに来てたの?」

 

「大体30分くらい前よ?」

 

「ウチの炊飯器は早炊きでも40分はかかるんだけど」

 

「確か1時間前くらいだったかしら」

 

「布団からメリーさんの服の匂いがするんだけど隣で寝てた?」

 

「1時間半くらい前の様な気がしてきたわ」

 

「…僕に何か手を出した?」

 

「料理に忙しくてそんな暇無かったわ」

 

「まぁいいけどさ。改めてありがと」

 

「どういたしまして。ま、妻だもの。このくらいは当然だわ」

 

「添い寝も当然なのか。この分じゃ…」

 

「大丈夫よ。舌は入れてないわ」

 

「そうか、メリーさんにとってはそれが大丈夫のラインなのか」

 

「でも、私だけ沢山楽しんじゃったから申し訳無いわ。あ、朝ご飯は口移しとかどうかしら?」

 

「朝ご飯は普通に食べたいかな」

 

「ならお昼ね」

 

「…はぁ」

 

「どうかしたのかしら?断ったけどやっぱり朝ご飯も口移しがよかった?」

 

「いや、そうじゃなくて」

 

 

 

「なんでこんな恋人が、今も凄く可愛く見えちゃうのかなってさ」

 

 




 
お疲れ様です。
楽しんで頂けたでしょうか。

はい、リクエストのあったメリーの回です。
で、要望プラス僕が変態モノを書いてみたい!と強く思ったのでこうなりました。
会話オンリーの文にも挑戦してみましたけど、かなり難しいですね。
なにより地の文が無いと違和感が凄いです。
大切な事だから言いますが、作者本人は変態ではありませんので。

誤字脱字、コメント、アドバイスお待ちしております。
前回言った通り、次の話はある程度書いてあるので直ぐに投稿出来そうです。
では、またおつきあい下さい
 
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