〜遠坂家〜
遠坂凛は聖杯戦争に参加する為サーヴァントを召喚すべく詠唱を唱えていた。
「天秤の守り手よ‼」
凛を中心に描かれた円陣から衝撃が走る。
「成功よ!ってアレ?」
だが周りには誰も居ない。
ドンガラガッシャーン‼
上から物音が聞こえてきた。
凛は地下室を出て二階へ上がる。
「ドアが壊れてる!あぁもう‼」
ドアを蹴飛ばし中へ入る。
中を見渡すと散らかった家具とその中に
「…ふん。」
白髪に褐色の男がドヤ顔で足を組んでいた。
…全裸で。
「ちょっとあんた‼何で服着てないのよ‼」
「ここに呼ばれた時に着ていた服が無くなっていてな。不可抗力だ。」
「しょうがないわね!コレでも着なさい!」
凛は黒いワイシャツにスラックス、それと下着をアーチャーの近くに投げ落とす。
「やれやれ、仕方ないな。」
アーチャーは靴下だけを拾い、足に着せる。
「ほら、これで良いだろう?」
「良く無いわよ‼」
「うるさいお嬢さんだな。」
アーチャーは他の服を拾い、そのまま窓から外へそれ等を投げ捨てた。
「ふう…。これで文句は有るまい。」
「何してんのよコラァ‼」ドカッ‼
「ゴハッ‼」
凛はアーチャーの股間を蹴り上げた。
「この!クソ女‼」
アーチャーは苦痛と怒りを顔に出す。
「次はコレの倍だから。」
「すまんマスター。」
こうして主従関係は結ばれた。
〜学校屋上〜
夜、凛は屋上にいた。そこには赤い円陣が光っていた。
「全くコレで七つ目よ。」
「コレは厄介だな、凛。」
「気安く呼ばないで。」
「すまんマスター。」
凛は立ち上がる。
すると、
「よぉ。」
「‼」
紅い槍を携えた青タイツの男が居た。
「ヤバイ!サーバント⁉」
「ふん、青タイツとはセンスの欠片も無いなランサー。」
「いや、センスとか言う前にお前裸じゃん?」
「何を言っている。服を着てないだけだ。」
アーチャーはドヤ顔で答える。
「まぁいいや。とにかく、闘おうぜ。」
「すまない、その前に服を着たいから下に降りて良いか?流石に裸で闘うのは忍びない。」
「あぁイイぜ!」
ランサーは快く許可する。
「すまない助かる。凛、行くぞ!」
「ええ‼アーチャー‼」
アーチャーは凛を連れて行く。
凛はやっと服を着てくれるので嬉しくなって居た。
…だが、現実は非情である。
〜グランド〜
アーチャーはランサーと対峙していた。
もちろん服装は…
「で、弓兵…服は?」
全裸である。
「何を言っている!靴下は履いているだろう。」
「それが余計に変態なんだよ⁉」
「ふん。それより闘うぞ。凛、君は下がってくれ。」
「気安く呼ばないで。」
「…すまんマスター。」
アーチャーは白い短剣を投影する。
「おいおい、弓出せよ。それまで待ってやる。」
「そうか?すまない、少し待ってくれ。」
「あぁ。」
「今だ‼オラァ⁉」
アーチャーはランサーが油断した隙に短剣を投げた。
だがランサーはそれを槍で防ぐ。
「テメー‼もう許さねぇ。」
紅い槍が輝き出す。
「ふん。おもしろい、トレースオン‼」
アーチャーも紅い槍を投影する。
「「ゲイボルグ‼」」
二つの槍が互いの心臓を貫いた。
「ぐはっ⁉」
「ちょっとアーチャーあんた馬鹿なの⁉」
「すまん。パニクっていた。」
アーチャーは血を流し、苦痛を浮かべていた。
「まさか、ゲイボルグを投影するとは面白れぇ。」
ランサーの顔には余裕があった。
「さぁ続きを…」
ガサッ‼
足音が鳴った。
「誰だ‼」
ランサーは槍が刺さったまま足音がする方へ走って行った。
「まさか⁉一般人が⁉早く行かなくちゃ‼」
「凛待ってくれ、コレを。」
「もう、しょうがないわね‼」
凛はアーチャーの槍を抜く手伝いをした。