〜第四次〜
「やべぇ‼︎アヴァロンが見つからねぇ‼︎」
アハト翁は慌てた様子で歩き回る。
「どうしよう…切嗣君に今日渡すって言っちゃったし…」
頭を抱え、冷や汗が身体中に流れる。
「他の奴で代用するしか…ん?」
偶然目に入ったのは百均で買ったまな板だった。
「良し‼︎これにしよう‼︎」
✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎
「これがアインツベルンからの最大の援助だ」
まな板を切嗣に渡す。
「いや、これ…まな板…」
「アヴァロンだ」
「いや絶対まな板…」
「アヴァロンだ」
「まなi「アヴァロンだ‼︎」…はい」
こうして、ある意味最強のサーヴァントが召喚された。
〜アーチャー〜
夜の冬木市。全裸のアーチャーは目を閉じながら歩いていた。
(理想に溺れた私は何処に行くのだろうか?そして私はそこで何をすれば良い?)
立ち止まり、ゆっくりと目を開ける。そこは警察署だった。
「ふっ…元正義の味方の私にぴったりの場所だな…」
「ねぇ?そこの君」
突然横から警察官がアーチャーに声を掛けて来た。
「ちょっと署まで来て貰えるかな?」
「なんで私が行かなくてはいけない?」
「だって服着てないでしょ?」
警察官は端的に言う。
「その前に理由を聞くのが筋ではないのか?」
「(何でその格好で正論を言うんだよ)分かった。なぜ服を着てないの?」
「正義の為だ。」
「はい。アウト。」
警察官はアーチャーの手に手錠を掛ける。
「何をする貴様‼︎」
「君を頭のおかしい露出狂と判断したからだよ」
「このクソ野郎がぁ‼︎」
アーチャーは手錠を引き千切り、千将・莫耶を投影し、警察官の衣服を斬り裂いた。
「うわあああああああ‼︎」
「どうだ!貴様もこれで露出狂の仲間入りだ‼︎」
「ひぃぃぃぃぃ」
全裸になった警察官はアーチャーに背を向け、警察署へ走り出した。
「貴様…警官の癖に逃げ出すとは‼︎I am the bone of my sword」
アーチャーは弓と偽・螺錠剣を投影する。
「貫け‼︎」
放たれた偽・螺錠剣は警察官の尻に突き刺さり、警察官の尻は捻じれ狂う。
「ぎゃああああああああああ⁉︎」
「これが正義だ‼︎」
アーチャーは倒れている警察官に唾を吐きかけ再び走りだした。
〜教会〜
夜の教会。そこは変な静けさの中、士郎達は言峰綺礼と対峙していた。
「久しぶりだな料理王。」
「あ、うん…久しぶり」
「あの前回の時はお世話になったな」
「……。」
「ふっ…黙りか」
「おい待て。あんた前回って事は切継を知っているのか?」
士郎の言葉に綺礼は目を閉じ、口を開く。
「衛宮切嗣とは殺し合う仲だった。」
「なっ⁉︎」
驚きで口が開く士郎。そんな士郎を無視し、綺礼は長椅子にあったカソックを着始めた。
「あの時は衛宮切嗣にやられたが今は違う。あの時から私は己を鍛えた。服を脱ぎ、そして祈り、再び服を脱いだ。いつしか私の脱衣は…」
パァァァァァァァァァァン‼︎
「音を置き去りにした…」
綺礼は満足したのか目から涙を流していた。
だが周囲は”で?”という空気が流れていた。
続く