いろいろ詰め込んでたらいつの間にかこんな時間に……。
それでは本編をどうぞ!
※2015/01/26-最後のほうの文章に追加しました。それに伴い、その前の文章が少し変化しています。
―妖精、ある時は寝ている間に靴を作ってくれたり 、またある時は大人になりたくない子供達の島を舞台にした物語の主人公の相棒だったり、またまたある時は魔王を倒そうとする勇者の邪魔をするモンスターだったりと、ジャンルを問わず様々なメディアに登場するキャラクターである。
彼等はほとんどの場合が手のひらサイズの小人として描かれていて、[艦隊これくしょん]もそのうちの1つである。
2頭身の身体にゴマのような瞳の少女という、愛くるしい姿で登場する彼女達は、その大きさからは信じられない力と技術を持っており、艦娘の建造や武器の開発、時には戦闘機や小型潜水艦の操縦までもこなす万能キャラクターであった。しかし、建造や開発はどれだけ資材を投入しても運任せ、出撃してからのルート選択までをも、羅針盤の妖精達に左右される。
そしてある時誰かが、彼女達のことを畏怖と親愛と怒りを込めてこう呼んだ―――
―――真のラスボス、と
という話を、私に神様だろうと断言されて困惑している彼女に解りやすく説明してあげると、ちょっと涙目で「わたしたちだっていっしょうけんめいがんばってるのに…」と落ち込んでた。その姿が可愛くて思わず突つくと、どうやらくすぐったかったのか、きゃーきゃー笑いながらじたばたしている。
どうやら機嫌が治ったようなので、本題に入ってもらおう。というか妖精さんだったんだな。見たことない娘だけども、格好は巫女服(脇は出てない)でお祓い棒を持ってる。
「んでさー、聞きたいことが山ほどあるんだけど、聞いちゃっても良い?」
「へ?あ、はい~。ここではなんですので、わたしたちのおうちへどうぞ~。みんなもまっていますので~」
「そだねー、んじゃ行こっか。……え、今皆って言った?」
「はい、みんなですよ~」
…………え、誰?
「あそんであそんでー!」
「わたしもー」「じゃあわたしもー!」
「かいはつですーけんぞーですー」
「かんむすさんがきたからにはわれらもあんたいですなー」
「まったくですなー」
「ぱわーをぼーきに!!」 「「「いいですとも!!」」」
「うわー、テンション高いなー……」
「ご、ごめんなさいです…」
「あー、いいよいいよ気にしないで。ちょっとうざいけど、可愛いし実害ないしね」
「は、はいです~」
彼女に連れられた私をお社の中で待っていたのは、沢山の、それはもう沢山の妖精さん達だった。
1人2人だと可愛いし癒されるだろうが、コレは無理だ。部屋の中にギチギチに集まった妖精さんは、最早キモいを通り越して恐怖すら感じる。
更に全方位から聞こえてくる声が脈絡の無いもばかりで正直うざい。
てゆーか、なんでこの娘はまた涙目なんだろ?私なんか言ったかな…。ま、いっか。
群がられてる事に責任を感じたのだろうと1人で納得した私は、仕方ないと思いちょっとサービスしてあげる事にした。
「 ほらほら、お次はこのポーズだよー。ちゃんと真似出来るかなー?」\どやぁ/
「きゃーすてきー!!」「かっこいー」
「どやがおがとってもぷりちーですなー」
「そこにしびれるあこがれるー」
「できたですー」「わたしもー!!」「うちもー」
「ふふん、まーそれほどでもあるよねー。後右腕はもうちょい下かなー。そうそう上手い上手い」
最初はちょっと恥ずかしかったが、ノってきたので今の私ならではのポーズをキメる。
彼女達は私をおだてながら、それぞれのドヤ顔でビシッとポージング。実に楽しそうだ。これならば恥ずかしいポーズをした甲斐があったというものだ。彼女達は今、私のしたポージングを真似するというシンプルな遊びに夢中だ。
え?今のポーズ?……言わせんなよ恥ずかしい…。
だけど、巫女服の彼女は下を向いたまま少し離れた所に座ってる。さっきからチラチラこっち見てるから興味あるとは思うんだけどなー。…仕方ない。
「ほらみんなー、1人だけ仲間ハズレがいるから連れといでー」
「「「らじゃー!!」」」
「ふぇ?あっ、きゃーっ!?」
私が呼び掛けると、妖精さん達は見事な連係プレーで彼女を連れてくる。彼女はびっくりしてあわあわともがいているが…。
「どしたの?つまらなかった?」
「いえ、その…。たのしくないわけじゃないです…」
「んじゃ一緒にやろーよ、皆でやれば楽しいからさ。ほら、今とっておきの、由緒正しき雷巡のポーズ!!」\どやぁ/
「「「どやぁ!!」」」
いや、声には出さなくていーよ……。
私が内心でつっこんでいると、彼女は暫く私達を見比べていたが、決心したのか私達に向かって……
「ゆ、ゆいしょただしき、らいじゅんのぽーず!!」
\どやぁ/
「きゃー!」「すてきー」「だいてー!!」
「あなたのぽーずで、れぼりゅーしょん!!」
「あなたのどやがおが、せかいをすくう!!」
「そのどやがお、ぷらいすれす!」
「いいねぇ、痺れるねぇ。ほらね、楽しいでしょ?」
なんだか妖精さん達は、好き勝手な事を言っているが、彼女はとても嬉しそうに答える。
「はいです!!とってもとっても、とってもたのしいです!!」
彼女はその小さな身体を大きく使って、とびきりの笑顔を見せてくれた。ならばと、私は彼女達に告げる。
「よーし、んじゃ次はもっと難しいポーズいくよー」
「「「おー!!」」」「やぁってやるぜー!」「よっしゃー!!」
「おー、です!!」
「いやー、楽しかったー。けど、めっちゃ疲れたー」
そう言って私は床に大の字に寝転がる。周りでは、はしゃぎ疲れた妖精さん達が死屍累々の様子で寝ている。
「そうですね~。でも、こんなにたのしいのはとてもひさしぶりでした~」
「そっかー、楽しかったのかー」
「はいです~、ふぁ~…」
どうやら彼女ももうオネムのようだ。まぁあれだけ笑ってはしゃげば疲れもするだろう。私も今日1日が濃すぎて、むっちゃ眠いし。
「私ももう眠いし、積もる話は明日にしよっか」
「え、でも…」
「いーからいーから、ね?おっと、1つだけ今聞きたいことがあったわー」
「…なんですか?」
ん、どうやら彼女は真剣になると間延びした喋り方が無くなるようだ。まぁそれはそれとして。
「いや、あんたの名前聞いてないなーって」
「ふぇ?おなまえ、ですか?」
「そ。いつまでも呼び方分かんないのは不便だしね」
「でもわたし、おなまえ、ないです…」
「え、あー……そうなんだー」
不味いこと聞いたなーと後悔しながら、どうするか考える。んー……、そうだ。
「〈ミヨ〉とかどうよ?」
「へ?〈ミヨ〉、ですか?」
「そうそう、巫女の妖精さんだから〈ミヨ〉。けっこう良い名前っしょ?」
「おなまえ……、わたしの………グスッ」
「っちょ!?そんなにこの名前嫌だった!?いや確かにちょっと安直だなーとは思ったけど……」
いきなり泣き出した彼女の姿に狼狽して、頭の中がぐるぐるだ。どうしよう、どうする、どうすれば!?
「ちがいます~…グスッ、とってもうれしいです~……グスッ」
「え、あ、嬉しいの?そっかそっか、あー良かった」
嫌で泣いてた訳じゃなくてほんとに良かった。今は違うけど元男として、女の子に泣かれるのはほんとに勘弁してほしい。
「じゃあ、私はあんたの事を〈ミヨっち〉ってアダ名で呼ぶから、ミヨっちも私のことアダ名とかで呼んでいーよ」
「はいですっ!!あ、でもわたし、まだあなたのおなまえしらないです」
「あーそっか、えと、じゃあどうしようかな。あっちの名前は今の私じゃ似合わないしなー……。」
まぁ今はこの姿だし、ね…。
「よし、決めた。……私は〈キタカミ〉。球磨型軽巡洋艦の三番艦で重雷装巡洋艦に改装された、スーパーな〈キタカミ〉さまだよ。よろしくー」
「はいキタカミさんっ。わたしはミヨです!!こちらこそ、よろしくおねがいしますです!!」
名乗りあった私達は、2人して笑い合ってからそれぞれ眠りについた。
そういえば、私は彼女達と一緒に寝ていて大丈夫だろうか。正直、寝相は良くないので何人かが犠牲になりそうなのだが………。
◇
「どうだったでありますか?」
「とってもやさしくて、たのしいひとだったー」
「うん、たのしかったー」「ねー?」「ねー?」
「それに、みこさまがおなまえつけてもらって、とってもうれしそうだったー」
「ほほー、いちにちでそんなにうちとけるとは。かのじょをよんだのはせいかいだったでありますな」
「つぎはどうするのー?」「のー?」
「かんしゃのしるしに、かのじょのおともだちを つれてくるであります。まずは、みんなをあつめるのであります!!」
「「らじゃー!!」」
「ろうかはしずかにいくのです!!」
「「ハーイ!!」」
次回「酸素魚雷を喰らわせるわよっ!!」
一体どういう事だ…、オリキャラであるというのに凄い存在感とヒロイン力だ…!!
これが属性力《エレメーラ》の力だとでもいうのか!?(そんな訳ない)
次回予告は全くのデマではありません。タイトルは違いますが、初期艦のあの娘を出します。
何故かって?それはブドウ糖の鎮守府の初代様だったからです。
では次回も是非この作品を、follow me!!
※2015/01/26-セリフ修正。