【ゼロの使い魔×ポケモンクロス】ヴィンダールヴはポケモントレーナー   作:ガンダーヴィル

1 / 5
初めての作品になります。もしコメントをいただけるなら感想というよりご指摘のほうが多くなってしまうと思いますが、よろしくお願い致します。


第0話 海のギャング

ここは、トリステイン王国にある、王立トリステイン魔法学校。

 主にトリステインに住む貴族の子供達が、優秀なメイジになるべく通う学び舎である。

 

 今の季節は春。フェオの月。そして、使い魔召喚の儀式の日である。

 使い魔の召喚儀式とは、学院にとって、そして学院に通うメイジにとって重要なものである。なぜなら、メイジの実力は使い魔をみろと言われ、一種のステータスになり、これからの成績にも関わってくる。また、戦闘や生活の手助けもしてくれるため、賢い使い魔、強い使い魔を召喚しようと皆、真剣に取り組んでいるのだ。

 

 召喚の儀式は、問題なく進んでいた。ある土系統の生徒は、大きなモグラを。火系統の生徒は、サラマンダーと呼ばれる大きな火トカゲを。

 使い魔は、召喚するメイジの実力よってランダムに選ばれるが、全てランダムというわけではなく、系統によって召喚される使い魔も変わってくるのだ。

 系統は五種類。火系統。水系統。土系統。風系統。そして失われた伝説の系統である虚無。

 当然系統によって使える魔法も変わってくる。

 メイジは、己の系統に誇りをもっており、系統によって派閥ができるほどだ。

 

 突然、オーッ! 歓声が湧いた。

 学院のメイジの一人が使い魔に風竜を召喚したのだ。竜は、名実共に最強の使い魔である。

 賢く、韻竜と呼ばれる種類は人語を理解するといわれ、当然力も他の使い魔とは比べ物にならない。だが、プライドが高く使い魔にするのは難しい。それを、学院に通う幼いメイジが召喚したのだ。この歓声は当然といえよう。

 

 「ほほう。これは、見事な使い魔ですな、ミス・タバサ」

  トリステイン魔法学院の教師であり、今日の使い魔召喚の儀式の責任者でもあるコルベール先生が感心したように言った。

 「……どうも」

 風竜を召喚した当の本人である、タバサと呼ばれた蒼い髪の小さなメイジは、嬉しくないのか無表情のままである。

 

 「最後に、大物が来ましたね。では、これで使い魔召喚の儀式を終わります」

 「コルベール先生! まだゼロのルイズが使い魔を召喚していません!」

 「おっと、これは失礼しました、ミス・ヴァリエール。サモン・サーヴァントの準備はよろしいですかな?」

「……はい。大丈夫です」

 自信がなさそうに前に出た彼女の名前は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。このトリステインでは、知らぬものはいないほどの名門貴族であるヴァリエール家の三女であり、桃色がかったブロンドの長髪と鳶色の瞳を持つ美少女だ。

 家柄も容姿も持っている彼女だが、一つコンプレックスがあった。

 それはメイジであるのにもかかわらず、魔法が使えないことである。

 名門貴族なのに魔法が使えない。それは、プライドの高いルイズにとっては耐えられないことであった。

 「我が名は『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし、"使い魔"を召還せよ!」

 ルイズが、サモン・サーヴァントの呪文を唱え杖を振る。

 しかし結果は、爆発が起きるのみであった。

 ルイズは、諦めず、もう一度呪文を唱え杖を振った。

 

 ――これで何度目の失敗だろうか。

 

 先ほどから何度も爆発を起こし、周りからも野次が飛んでくる。

 

 「おい、ゼロのルイズ! サモン・サーヴァントみたいなコモンマジックすらも唱えられないのかよ!」

 心無い野次に、コルベール先生が前にでてきた。

 「……ミス・ヴァリエール。もうそろそろ時間です。今日のところは一旦諦めて後日、行うことにしましょう? それでいいですかな?」

 コルベールは優しさからそう言ったのかも知れないが、それはルイズにとって受け入れがたい屈辱であった。

 「もう一度、もう一度だけ、最後でいいですから、やらせてください」

 「……本当に、最後ですよ」

 

  ルイズは、もう一度呪文を唱えた。

 ……自分の思うように呪文を変えて。

 「宇宙の果ての何処かにいる私の僕よ。神聖で美しく、そして、強力な使い魔よ! 私は心より求め訴えるわ! 我が導きに答えなさい!」

 

 今までよりも大きな爆発が起きた。

 全員が、また失敗かと思った。

 しかし、爆発によって起こされた濃い煙の向こう側にはなにかがいた。

 煙が薄れそこに現れたのは、海のギャング。

 血の色のような真っ赤な目を持つ、鮫だった。

 




どんどん投稿していくのが夢であります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。