【ゼロの使い魔×ポケモンクロス】ヴィンダールヴはポケモントレーナー 作:ガンダーヴィル
とりあえずお待たせしました。第4話でございます。
「アンタのせいで余計に時間が掛かってお風呂の時間もギリギリだったわ」
使い魔召喚の儀の夜。
どこか愚痴るようにルイズは言った。
「ま、歩いて帰るよりは早かっただろ」
「……そうね。で、あのドラゴンは何? というか、本でも見たことない種類だったしドラゴンを使役してるなんて、あんた平民じゃないの?」
「それに一つ一つ答えていくとだな……。 あのドラゴンはサザンドラ。ポケモンだ。んで、使役してるのは俺がポケモントレーナーだからだ。立場は……そうだな。異世界人って感じかな」
「な!? あんたそれ本気?」
「ああ。俺のいた世界とはあまりに違いすぎるしな。お前らは、ポケモンも知らねぇ、でも、魔法は使う。極めつけに月は二つある。こりゃどう考えたって俺の居た世界じゃねぇよ」
「……証拠は?」
「さっき見た。アンナとサザンドラ」
「……そうね。いいわ。わかった。アンタが異世界から来たって話は信じてあげる」
「やけに、物分りがいいんだな」
アオズミは感心したように言った。
「私は魔法は出来ないけど、頭はいいのよ」
「そうか。で、最後に俺が聞きたいことなんだが……」
「元の世界に帰る方法はわからないわよ」
「……頭がいいってのは本当みたいだな」
「ありがとう。でも、わからないだけで帰る方法がないって確定したわけではないけどね。でも、あんたは私の使い魔なんだから今から出ていって探しに行くってのは許さないわ」
先に釘を刺されてしまった。
それから、少しアオズミは考えて言った。
「使い魔をしながら探すのは許してくれるのか?」
「物分りがいいじゃない。で、あんたは使い魔として何ができるの?」
「……?」
「例えば、使い魔には使い魔自身が見た景色をご主人様に見せる力が備わったりするらしいわ。でも……」
当然、何も見えてこない。
「他には?」
「宝石を探してきたり……後は最も重要だけど戦闘の手助けね」
「宝石を探したりは今の手持ちじゃできねぇな。だが、戦闘は得意だ」
宝石が大好きなヤミラミは現在アオズミの手持ちにはいなかった。
だが、戦闘についてはアオズミは自身があるように、ニヤリと笑いながら言った。
「ま、その辺はそこまで心配してないけどね。幸いにも明日あんたの実力を見る絶好の機会があるわ」
「ほぅ……。使い魔同士のバトル大会でもあんのか?」
「……私のお母様が使い魔を見に来るのよ」
「え? お母様?」
「そう。お母様」
「それじゃ、ただの授業参観みたいなものじゃねぇか」
「そうやって呑気に構えていられるのも今のうちよ。あんたはまだお母様の怖さを知らないんだから」
そういいながらルイズは寝床に就こうとした。
「で、これ明日の朝に洗っといて」
「これってお前の服……。ってパンツまでかよ!」
「あんたは異世界人とはいえ、平民で使い魔なんだから当然でしょ? というかもしかして洗濯もできないわけ?」
「いや、できるけど……」
洗濯は問題ない。が、アオズミのモンスターボールから冷ややかに感じるギャングの殺意。
嫉妬深いサメの彼女の念に怯えながらアオズミも寝床に就くのだった。
とっとと頑張るぞい