人は1人では生きていけない   作:生足が魅惑のマーメイドです

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4話

 

 

 

 ヤチヨカップが開催されてかなり時間がたった

 

 そしてかぐやは俺の予想を遥かに超える速度で順位を上げていった

 

 最初にツクヨミで優勝宣言するのを見た時は大物になるとは思ったが、これほどとは流石に思わなかった

 

 かぐやは気になったものを何にでも手をつける

 

 それが再生稼ぎやバズるためなどの下心…はちょっとあるかもしれないが、それでも純粋に楽しんでいるため視聴者からのウケが良い

 

 それだけではなくインフルエンサーである真実ちゃんと芦花ちゃんとのコラボ配信も反響があった

 

 

……ただ、人気になりすぎたせいかネットリテラシーの低い視聴者も増え、求婚騒ぎが起きてかぐや争奪戦をすることになった

 

 

 なんでそうなった??

 名前がかぐやで求婚騒ぎとか竹取物語かよ。原作に忠実だなおい

 

 

 と、いうことでツクヨミでかぐや争奪KASSEN選手権が開催されたわけだが彩葉の無双で終わった

 

 

『おおー!!いろPまさかの5人切りだー!!』

 

「ふぅ…まあこれくらいなら」

 

「すっげ〜!!いろPめっちゃ強えじゃん!」

 

「趣味でやってる程度なのに強さはプロ並みだから」

 

「お兄ちゃんもKASSEN強いの?」

 

「いや俺は全っ然だよ。なんならやったことないし」

 

 

 

『なんと50人切り達成!!いろPの無双は止まらない〜!!』

 

「はぁ…はぁ……なんか多いな…!」

 

「え〜っと、た…た〜…たぬき!」

 

「キーウィ」

 

「キウイ?」

 

「違う違う、キーウィ」

 

『ちなみにかぐやちゃんは飽きたのかお兄ちゃんと一緒にしりとりで遊んでおります!』

 

「おいそこの2人ぃ!!」

 

 

 といった感じで、これといったピンチもなく彩葉の完全勝利で終わった

 

 ちなみにこの後叱られたのは俺だけだった。解せぬ

 

 

 そんな出来事があったわけだが、かぐやが彩葉のKASSENでの戦いを見た結果、自分もやりたいと思ったようで

 何故か、俺がそれに巻き込まれることになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────

 

 

 はい、ということで始まってまいりましたKASSEN配信

 

 ゲストとして俺が呼ばれて、SETSUNAで1対1の勝負をすることになった

 

 

「かぐやっほー!今日の配信はKASSENでお兄ちゃんと戦うよー!」

 

 

 

・初のKASSEN配信か

・絶対いろPの見たからでしょ

・てかツクヨミでのお兄ちゃん初めて見た

・丸みのある耳にちっちゃい尻尾、これはたぬきやね

・双子で狐と狸か

・兄は着ぐるみじゃなくて仮面か

 

 

 

 ツクヨミにてかぐやはいつも通り配信を始めていた。違うところがあるとすれば俺とかぐや2人だけというところ

 

 

「…で、なんで俺なん?戦うならいろPの方がいいんじゃないの?」

 

「でもお兄ちゃん初心者なんでしょ?一方的じゃなくてかぐやと良い勝負になるかな〜って!」

 

「泥試合になるだけだね」

 

 

 俺なんて操作方法すら分からないんだぞ…

 

 配信で色々なことをやって忙しかったらしく、かぐやもKASSENは初心者のようだ

 

 初心者同士の戦いなんて見どころあるのか…?

 

 

「とりあえず練習してから始めるか?」

 

「いやもうさっさと始めちゃお〜!」

 

「正気??」

 

 

 初心者だって言ってるよな?後先不安なんだが…

 

 しかしかぐやは既に武器を出して準備万端なため、俺も急いで武器を取り出す

 

 

 

・かぐやちゃんはハンマーかしかも派手

・初めてでロマン武器…

・お兄ちゃんの方は普通の刀か

・初心者におすすめされてるやつだし安牌やね

 

 

 

 2人の準備が終わりSETSUNAが開始された

 

 始まった瞬間にかぐやはハンマーを抱えて走り出し、俺の方へ向かってくる

 

 そして俺は操作が分からず棒立ちしていた

 

 

「よっしゃー!頑張るぞー!」

 

「歩くボタンはこれか…あっ武器放り投げちゃった」

 

 

 

・お兄ちゃん??

・えぇ…刀がスポーンって飛んでった

・早く拾ってー!

 

 

 

「ひとまず迎え撃たないと…あれジャンプした」

 

「何か分からんけどもらった〜!」

 

「ぐえっ!」

 

 

 

・嘘でしょお兄ちゃん??

・いろPとすごい差…

・初心者どころじゃなかったんやが

・こ れ は ひ ど い

 

 

 

 もたもたしている間にかぐやに接近されて、もろに当たり一撃でやられ1ポイント取られてしまった

 

 

「お兄ちゃん何で棒立ちしてたの?」

 

「操作わからん…Bボタンで攻撃じゃなかったっけ」

 

「ボタン?」

 

 

 

・Bボタン攻撃はスマブラのやつ

・ボタン??

・もしかしてコントローラー使ってる?

・スマコンで接続してなかったの?

 

 

 

「え〜っと…お兄ちゃんもしかしてコントローラーでやってるの?だってさ」

 

「え、うん」

 

「スマコンの方がやりやすい〜ってみんな言ってるよ?」

 

「ゲームっていうからわざわざ用意したのに…」

 

 

 

 かぐやの説明を聞くと、ツクヨミではコントローラー操作はあまりいないようで、KASSENの場合大体の人はスマコンを使うらしい

 

 それ先に言ってほしかった…

 

 

 

 何はともあれスマコンで簡単に操作できる事が分かったのでゲームを再開することにした

 

 

「よーしこのまま勝っちゃうぞー!」

 

 

 ゲームが始まりさっきと同じように突っ込んでくる。既に1点取られたので次は勝たなければいけない

 

 

 まずは軽く適当に動き動作確認をする

 

……よし、問題ない

 

 本当にスマコンでは操作性が段違いだ。こうしようと考えた動きがそのまま反映されている

 

 向かってきたかぐやが振り下ろすハンマーを避け続けながら、攻撃のタイミングを見計らう

 

 

 

・おお、動きがさっきと全然違う

・いやなんか早くない?

・スピード同じなのに次の動作がすげえ早い

・元々スポーツやってたんか?

・さっきの間抜けはどこに行ったんですか

・これほんとに初心者??

 

 

 

「ほらほら〜!避けてばっかだよ!」

 

「…そろそろ慣れてきたかな」

 

 

 ハンマーを振り続けるかぐやにフェイントを入れてすぐに回り込む

 

 驚いているかぐやを見ながらガラ空きになっている腹を蹴り上げ、そのまま空高く打ち上げる

 

 

「わ〜!?」

 

「たまや〜」

 

 

 それを見ながら刀を取り出し、落ちてくるかぐやに刃の方へ向けてそのまま待つ

 

 そしてかぐやは見事に真っ二つになって俺に1点が追加された

 

 

 

・落ちてきたかぐやちゃんがスライスされた…

・空中で無防備にさせてからの攻撃、上手いなこの人

・でも刀の持ち方が下手だからほんとに初心者みたい

・武器使ったの最後だけ…

 

 

 

「ぬあー!やられたぁ!でもまだもう一回あるんだから!」

 

「おっ、やる気だねえ」

 

 

 かぐやは悔しそうに転げ回るが、まだ負けまいと勢いよく立ち上がった

 SETSUNAは2点先取で勝利のため、今はまだ勝負は終わっていない

 

 

 

 勝負が始まり、今度は俺の方から攻めに行く

 

 一度負けて流石に学んだのか、かぐやはがむしゃらに走ってこず慎重に動こうとしている

 

 しかし、俺が走ってくるのを見てハンマーを前に出して構える

 

 攻めにくくなったがむしろ好都合だ。動かないかぐやに向けて、俺は刀を縦回転で思いっきりぶん投げる

 

 

「はーいよいしょー!!」

 

「えっ!?嘘でしょ!?」

 

 

 俺が持つ唯一の武器を投げたことに驚いて声を上げる。意表をつく狙いもあったが、本来の狙いはそこではない

 

 刀を投げたことにより、かぐやの選択肢は受け止めるか避けるかの2択。そして、足の運びを観察した結果避ける方向は────

 

 

「俺から見て右!!」

 

「ちょっ!?危なっ!?」

 

 

 刀に目がいっている間にかぐやに向けて蹴りを放つ

 

 ハンマーでガードされたためダメージはほとんど入っていないが、魅せプになったのではないだろうか

 

 

・えぇ…この人ほぼ初戦で心理戦し始めたんだけど…

・また武器投げたよ

・驚いたかぐやちゃん可愛い

・実はプロでしたドッキリかこれ?

 

 

 まだ勝負は決まってないので、体制を整えるため後退する

 刀の回収は…拾えたらでいっか

 

 

「ちょっとビックリしたけどダメージ0だぜいっ!へっへ〜ん、お兄ちゃんこのままで勝てるの〜?武器も失っちゃったわけだし〜?」

 

「ふむ…」

 

 

 攻めずに口を開いたかと思えば、なんと煽ってきたではないか

 

 よっし俺も煽り返そう

 

 

「武器なくてもかぐやになら勝てるでしょ(笑)」

 

 

 最後に少し笑うのがチャームポイントだ

 

 そんな風に俺も同じように煽ると、笑みを浮かべていたかぐやは俯いてプルプルと震え出した

 

 

「へ、へ〜?そんなこと言っちゃうんだ…?

……かぐやは激おこプンプンだよ〜っ!!」

 

 

 大袈裟に怒りを示して大声を上げ、ハンマーを前に構えてランチャーを放ち出してきた

 

 自分から煽ったくせにそっちが怒るんかい…

 

 

 

 

 

 

 という感じになったが、かぐやの快進撃が起こることもなく俺が勝った

 

 ランチャーという飛び道具は確かに厄介だったが、普通に避けて蹴りの68コンボを食らわせた

 

 

「ってなわけで俺の勝ちで終わりましたー。今回は短いですがこれで締めようと思います。ご視聴ありがとうございましたー」

 

「やだぁ!!もっかいやるの〜っ!!」

 

「はい、最後にかぐやが駄々をこねる有様を見れましたねー。ばいばーい」

 

「う"ぅ"〜!ぐや"じい"〜!!」

 

 

 

・鬼畜かww

・ほんとに配信終わっちゃった…

・ここまで強引なお兄ちゃん初めて見たww

・かぐやの煽りが思ってたより効いてた説

・最初に礼儀正しかったあの人はどこへ

・多分かぐやちゃんのリベンジマッチ始まる

・まともに武器使わなかったな…

 

 

 

 そんなこんなで視聴者の反応は良かったが、かぐやの態度は良くならなかった

 

 この調子だと絶対次もありそうだな…

 

 

 

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