・せっちゃん
夫が認めた実力者。すごく頼りにしてるけど、ちょっと自分の事に関して鈍感過ぎない?
・ウェザエモン
天晴なり
・ジュリウス
その力を頼りにしているが、もう少し自分に関心を向けてみた方が良いんじゃないか? あとアリスの事頼む、マジで頼む。お前だけだからマジで
・エドワード
お前本当にそういう所だぞ
・アンドリュー
流石はオタ友! 君なら魅力を分かってくれると信じてた! 咲洲エルマは良いぞ!!!!!!! シュテルンブルームは!!!!! いいぞ!!!!!!!
・ジーク
アンタが何と言おうが、アンタは間違いなく英雄だったよ
・アリス
クソボケっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!
■ ■
これくらいなら自分一人で余裕だといきがったカッツォくんが三体のドローンに囲まれて死にかけたり、サンラクがそれを煽ってカッツォくんが「中々死なないしぶとさを持つ上にやたら速いってそれゴキ……」とつぶやき、あわやPvP———それに喜々として参戦しようとする俺———に発展しかけたりしたものの、俺達はステータス上は万全の状態で一先ずの目的地の地下二階へと到達したのだった。
「荒廃が進んでますね……地下と聞いたので、下に行く程に安全になっていくものかと思っていましたが……」
「下から崩落したんじゃない? 鍋の底が抜け落ちたみたいな」
「その微妙に分かりにくい例えやめろ」
鍋の底が抜け落ちる事なんてあるか? あわや大火傷だろそれ。鍋もぶちまけられて自分は火傷とかクソ過ぎる。捨ててしまえ、そんな鍋。
ちなみに我が家は———俺の実家の方ね?———キムチ鍋です。豚肉との相性抜群よね、美味し美味し。是非とも仙ちゃん達にも食べさせたい。というか真面目に百ちゃんをカップラーメンから離れさせたい。流石にあの食生活はいかんでしょ。サンマの食べ方忘れるのはほぼ手遅れじゃん。
もう最悪の場合は仙ちゃんに報告するぞ俺。義妹が栄養偏って病院行きとか勘弁よマジ。
「ここから隠しエリアに行けるらしいけど……」
「ペンちゃんのマップ確認するか」
「隠しエリアかぁ……なんだろう、今のところ俺って自分で探索して探す所を全部人から提供されっぱなしな気がするんだけど」
「今の時代じゃ初見プレイなんて寧ろ珍しいだろ。ゲームやる前に攻略サイト見るなんて珍しくないぞ」
「スヴァブラは攻略サイト見た方がいいぞ。正確には攻略サイト見ても意味が無い」
「知ってる。知り合いがスヴァブラやって『生きてる時間より死ぬ時間の方が長いからもう俺死んでるんじゃね?』って錯覚に陥ってた」
「そいつプロ辞めたろ?」
「なんで分かった…!?」
そらだって……もう
スヴァブラで死にまくった結果『あれ? 俺って実はもう死んでるんじゃね?』って認識までいったらもうソイツは手遅れだ、黒き血に呑まれてる。
その認識のままストーリー進めていったら尽き人まっしぐらだ。多分その他のゲームにマジになれなくなったんだろうな。
スヴァブラの主人公———『尽き人』と呼ばれる存在は不死だ。スヴァブラの舞台である巨大な大陸『キャルヴ』は、神々が統治する完璧な世界。生命の誕生と終焉、その円環に至る全てを神々が管理している。
その中で、『尽き人』は生まれた。生まれ落ちたその瞬間から命尽き果て、それ故に魂から死が剥がれ落ちた異質の存在。
スヴァブラはそんな尽き人が、神々が統治するキャルヴの地を渡り歩き、空席となった『神』の座を目指す事が物語として据えられている。
少ない物語の導入から得られるヒントと考察によって辿る答えの数は幾つもあり、最終的にそれに沼っていけば其奴はもうスヴァブラ民に生まれ変わる。
ハマったら抜け出せねぇ……自分を殺しまくったボスに一矢報いたあの快感は堪らねぇぜ!
嗚呼、おぞましくも尊き
「スヴァブラ民って鯖癌に負けず劣らずのイカレ共だよな。カルト的な意味で」
「ペンドラゴンと∞りみてっどが言うには最近カウンセラーが入ってきたらしい」
「終わったじゃんそのカウンセラー」
PvPの方にハマればまだ救いようがあるぞ、俺みたいに。おいなんだその目は? 文句があるなら言ってくれよ、打首してやるから。
まぁそんな事はさておいて、取り敢えずペンちゃんの言う隠しエリアに向かわねばいかんのじゃ。レベル上げせいレベル上げ。
真ん中に穴の空いたプレートの左側を通って亀裂を飛び越し、四方が欠けたプレートに乗って地下二階と三階の隙間へと移動しそこから先へ……
「いや面倒くさいわっ!!!!」
「ペンちゃんよく見付けたなこれ……」
「今時こんなに凝ってる隠し通路とか珍しいね」
「……忍びの隠し扉などあったりするのでしょうか」
「目につく壁全部押すのは流石に勘弁かなぁ…」
流石にそんな事しまくってたら日が暮れる。レベリングどころの話じゃない。
「もういっその事ネフホロから愛機引っ張り出してくるか…」
「隠しエリアどころか遺跡丸ごと全壊させる気か???」
「でもハジメさんブレードしか装備してないんでしょ? 流石にブレードだけじゃ無理じゃない?」
「ブレードとパイルとショットガン担げば何とかなるだろ」
「何処までも近接思考な……つかネフホロ全然やってねー。ウェザエモン終わったら久しぶりにログインしようかな」
「おー良いじゃん、やろうぜネフホロ! そろそろブレードオンリーも飽きてきた所だったんだ」
「さりげなく人を練習台にしようとすんなよ対人狂」
「お前程よく強くて尚且つしぶといから試し相手に丁度良いんよね☆」
「クソがっ!」
ブレードオンリーなのは楽しいけど、やっぱ使い続けると飽きるんだよねぇ。そういえば
良い所まで行ったんだけど負けちまったんだよなー。やっぱ
まぁスヴァブラに来たら偽依頼出して騙し討ちするけどね。騙して悪いが仕事(私情)なんでな……お前達には死んでもらう。
「シャンフロ以外にも、ゲームというのは沢山あるのですね」
「そりゃ沢山あるよ! けど俺らがやってるのは千ちゃん楽しめるの少ないかなー」
「そのネフホロやスヴァブラ? というのは」
「ネフホロは兎も角スヴァブラはダメ。ぜっっったいダメ」
「そ、そうですか……」
「うわー、贔屓だ贔屓だ。嫁さんには害が及ばない様にしっぶなっほぉうっ!?!?!?」
減らず口を叩くカッツォくんの細い首筋目掛けて妖刀くんを振り抜くと、レペルカウンターで弾かれた……ので、その勢いを利用して身体を一回転させて首斬間部も抜刀して交差斬りを繰り出す。
が、流石はプロゲーマー。ジャンプで紙一重で躱しやがった。クソが。
「いけないお口は首ごと飛ばしちゃうぞ♡ HAHAHA……次はねぇからな女顔」
「うっす! さーせんしたパイセンっっっ!!!!!」
「分かればよろしい」
「千氏、ご感想を」
「普段は見れない鋭い雰囲気の
いきなり嫁さんから褒め飛んできてハジメさん昇天しそうです!!!!!!
「抑え役が存在しない対人狂なんてブレーキ非搭載のレーシングカーかなんかだろ」
「俺のタイヤ自動回復付きだから問題ねぇな」
「
それが尽き人ってもんだよ。スヴァブラ民のしぶとさ舐めんなよ? 回復薬が尽きても数十分は敵の動き解析するまで回避で生きまくるんだから。
まぁ、それは兎も角として。ペンちゃんのマップを確認しながら、七面倒臭い複雑な道をあっちこっちと渡り歩くと、遂には道ですらない大穴が目の前に現れた。
「今度はこれに飛び降りろ、と……」
「これ実は俺らの事謀殺しようとしてるとかじゃないよね?」
「だとしたらケジメ案件よ。指詰めてホッチキスで瞼閉じれない様にしてやる」
「お……じゃなくて、カシラもケジメは大事って言ってましたわ!」
「介錯は任せてください」
「ノリノリですやん千氏」
俺の嫁さんだからね! 千ちゃんマジ最高だぜ!!!
ゲームでくらいはっちゃけても良いじゃない、だってゲームだもの。この世界でなから家長とかそういう立場を忘れて遊べるんだから、こんくらい謳歌するのは当然と言える。
「取り敢えず俺と千ちゃんが先行しようか」
「それはありがたいけど……大丈夫なのこれ?」
「ウェザエモン戦に向けてのレベリングで、わざわざ謀殺とか無意味な事はせんよペンちゃんは。まぁ蟻地獄みたいな可能性が無きにしも非ずだけど、だからこそ俺と千ちゃんが行くのさ。俺らが無事なら着いてくれ良いし」
蟻地獄がなんだってんだ。こちとら
後はまぁ、エムルちゃんが死ぬ可能性もあるからな。先に安全確認はしといてやろう。
「では千ちゃん、ちょっと失礼」
「ひゃっ!?」
「お、お姫様抱っこですわぁ…!」
「うわー……ナチュラルにやるじゃん」
「カッツォくんもこんくらい出来る様になればねぇ……まぁ無理か! カッツォくんだもんな!」
「なんだろうスゲェ腹立つ」
「はわ、はわわ……!!!!!」
こういう場面じゃないと出来ないからね! そんじゃ一緒にダイビーング!!!!!
◇
さりげなく千をお姫様抱っこしながら、ハジメは臆せず大穴へと飛び込んだ。
なんでゲームで夫婦の惚気なんか見なきゃならんのだ、という疑問は拭えないが、エムルというNPCの死に不安を感じていたサンラクとしては実にありがたい。
「ふやぁ……オシドリ夫婦ですわぁ」
「ゲームで知り合いの惚気見て聞かされる身としてはちょっと恥ずかしいんだけど」
「そこらのギャルゲーの主人公より主人公みたいな事やるからな。あれだけ見たら誰もハジメ氏が対人狂とか思わんだろうなー」
「ただのリア充だと思ってつついた瞬間に刃が首元掠めてくるけどね」
「オオスズメバチよりおっかねぇって? それはそう」
母親が昆虫狂いなサンラクだからこそ分かるネタである。
まぁ、ハジメの方もある程度は虫に関する知識があるのだが。なんせネフホロの機体の名前が『
ブレードオンリーの機体に追加ブースターを装備した完全近接特化ネフィリム。その機体コンセプトは『当たらなければどうという事はないが、当たったとしても必ず一矢報いる』という執念の権化みたいなもの。
名は体を表すと言わんばかりの一撃離脱戦法は、追加ブースターと軽量機体にとっての最大推力を持ったブースターパーツによって成り立つものだが、その分扱いが困難を極める。
レイドボスや全米一と比べても見劣りしないVR適正の持ち主であるハジメですらよく事故る代物で、勝負にならない勝負———即ち自滅———がだいたい6割を占める程だ。……なんでそんな機体使ってんの????
「というか、お二方は大丈夫なのか? 無事かどうか確認する手段が無いんだけど」
「おーい、ハジメさーん? 大丈夫そうなら何か返事してー!」
オイカッツォの掛け声が反響して消えていって、最後には静寂だけが帰ってくる。
サンラクとオイカッツォはお互いに顔を見合せ、
「「死んだか」」
と呟いた直後、ヒュンッッッ!!!!! と、二人の顔の間を鋭い何かが首を根元から引きちぎる勢いで過ぎ去り、掠めたそれがポリゴンを散らす。
ギギギギ……と、まるで錆びた歯車の様に硬い動きで真上を見れば、そこには『大丈夫だから降りてこいザコ共(*^^*)』という文言が表示された一本の矢が突き刺さっていた。
「よっしゃ行くぞカッツォ!!!! 第二、第三の矢が飛んでくる前にハジメ氏をぶん殴るっっっ!!!!!」
「おうけぇい!!!!!」
「カチコミする相手が違うですわァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?!?!?」
◆
「おら死ねぇ!!!!」
「さっきの首狩り未遂のお返しじゃあ!!!!」
「はい【不可転】で乙でぇす!!!!」
「ぐぼぁ!?」
発動時間にして僅か1秒ジャスト。コンマ数秒でもズレてしまえば不発となる、『剣鬼』唯一のカウンタースキル———【不可転】。
【セツナノミキリ】はあくまでも単体に対して効果を発揮するものであるのに対して、このスキルは1秒以内に受けた全ての攻撃を無効化した上で、俺のカウンターを先制扱いにするという、かなりの無法カウンタースキルである。
秒単位の思考や行動はPvPで慣れてるからな。最初は難しかったが、慣れてしまえば然程苦労する事もないメチャ強スキルで、二人の打撃をあっさり無効化して鞘でボコボコにした。安心しろ、峰打ちだ。
「何時までも降りてこないから千ちゃんに矢飛ばして貰ったんだけど、ちゃんと届いたみたいだな」
「あの滑り台みたいな道をどうやって矢が駆け抜けたんだ…???」
「弓術の賜物ですよ」
「弓術ってだけで説明終わらせて良いもんなの?」
そりゃだって仙ちゃんだし……そこは納得してもらわないと。斎賀の血筋は皆どっかしら人間離れしてるんだから仕方ない。じゃなきゃ手刀で林檎は切れん。
遠縁の龍宮院家ですら富嶽さんという化け物が生まれてるんだからな。あんま血筋舐めたらいかん。ゲームでそれ通用させちゃうのが仙ちゃんクオリティ。
まぁそれはさておくとして、つい先程までの近未来的な風景とは様変わりした地下———光り輝く大きな池が中央に発生したこの場所が、隠しエリア【涙光の地底湖】だ。
「ここで釣りすればレベリング出来るとの事だが……正直かなり疑わしいな」
「やってみりゃ分かるって。ほらハシビロコウと女顔はさっさと釣竿用意せい」
「分かってるって。あと女顔言うな」
「じゃあ男の娘」
「言い方変えただけじゃん!」
事実だからね仕方ないね。紅一点ならぬ黒一点な家系と女受けの女顔してる奴に言われたって止める気には欠片もならんな。
つーかアバターの顔をほぼリアル運用してる君が悪いんだよ? 自業自得の領域だよどっちかと言えば。
そんなくだらないやり取りをしながら、二人のレベリング……という名の釣りが始まった。
三十分くらい経過したが、サンラクの方は随分と入れ食いな御様子だ。カッツォくんは坊主も良い所な模様。これがラック差か……
「いやー大漁たいりょー!」
「幸運格差あり過ぎでしょこれぇ!?」
「シャンフロの幸運格差は結構響くからなー。後は乱数の女神のイタズラ」
「乱数……ヒロイン……うっ頭が」
「……ミナゴロシ大戦記」
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
ミナココロ大戦記、通称『ミナゴロシ大戦記』。主人公の勇者が『君の為なら僕は世界中の人間だって殺してみせる』という爆弾発言を繰り出し、そんでもってシナリオライターがとち狂ったのかそれをとんでもない形で実現させたクソゲーオブクソゲーだ。
ぶっちゃけこれだけなら擁護出来る部分があったりしたんだが、1番やべぇのはこの『君の為』ってのが苦楽を共にしたヒロインじゃなくて、流し目のゴリラみてぇな無骨なラスボスに当てはまるって事。
ヒロインの病気を治すための素材集めですらリアル時間で3週間を要したサンラクに待っていたのが上記の結末で、お陰でコイツは乱数に良い思い出が欠片もございません。
ちなみにコレも∞りみてっどから愚痴聞かされた。サンラクからも愚痴聞かされた。マジお前ら俺の事お悩み相談室かなんかだと思ってます???
ペンドラゴン見習えよ。アイツだけだぞ俺に相談してこないの。なんか事ある毎に、
ペンドラゴン:うちのクラスの生徒が歴史で良い点数取ったからご褒美やりたいんだけど何が良いと思う?
ハジメ:知るか。ジュースでもやっとけ
ペンドラゴン:じゃあレストランとバス予約しとくわ
あんりみ:お前なんでそうも極端なん???
みたいなやり取りするけど。流石は歴史好き。別名が歩く歴史書なだけはある。けど生徒相手にそれはやり過ぎでは? 保護者困惑させてやんなよ。
「だぁぁぁぁぁ!!!!! まーたサーモンだよチクショー!!!!!」
「お寿司だと美味しいですね」
「お寿司いいねー。今度皆で行く? 百ちゃん達も誘って」
「そうですね……百とも最近は話せていませんし、いい機会かもしれません」
「そこのご夫婦ぅー!? お手が空いているならちょっとだけ手伝ってもらってもよろしいですかー!?」
「うっせぇよ千ちゃんが喋ってんだろうが!!!!! それ以上口開いたら———極東スラング———ぞこの———もっと酷い極東スラング———がァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
「石投げたらミサイル返された気分なんですけど!?」
千ちゃんとの会話を遮るとか万死に値するが??? 今この場でお前を平家みたいにしてやっても良いんだぞこの野郎。
と、そんな事を言い始めた直後———ボコボコと、水面が突如として泡立ち始めた。
「来た!」
「ようやくお出ましだね!」
「で、デッカイ蛇ですわー!?」
湖から姿を表したそれは、シーサーペントを彷彿とさせるが……身も蓋もない言い方をすれば、これからこの二人の経験値タンクに成り果てる可哀想なモンスターだ。
名前は確か【ライブスタイド・レイクサーペント】だったか? 何とも哀れな奴だ、よりによってこの二人を相手する事になろうとは。
「ライブスタイド・レイクサーペント! コイツが経験値タンクだ!」
「名前が長い! サンラク、略称考えて!」
「じゃあ鰻」
「身も蓋もないね!」
「蒲焼きにするか」
「丼にするのもありですね」
「食レポ止めてくださるぅ!?」
いやだって俺ら特にやる事ないし。頑張るのはお前らの方なんだぞ。
『guaaaaaaa——————!!!!!!!!!!!!!!!!』
「うっさ。てか俺らマークされてね?」
「如何しますか、ハジメさん」
「俺らが倒しちゃうと二人の経験値がなぁ……取り敢えずヘイト役やろうか」
「注意の分散ですね、承りました」
「じゃあ俺と千ちゃんがヘイト貯めてやるから、しっかり仕留めろよ」
「あざーす!」
「というか俺らがちょくちょくダメージ与えた後でハジメさんが一撃でぶっ倒した方が効率良いんじゃ……」
「甘えた事言ってんじゃねぇよ水責めしながら首斬るぞ」
「拷問と死刑のハッピーセット…!?」
どうせ仕事が増えるなら他プレイヤーに追跡されてPvPに発展してほしかったなぁ…なんて、鰻が死ぬざまを見ながら思う俺であった。
・
ハジメさんのご友人その1。通称あんりみ。ハジメさんとは中学時代からの付き合いがある同級生であり、下手したら仙ちゃんや実親よりもハジメさんの扱いに慣れている可能性があるズッ友。
ハジメさんと同じくスヴァブラのPvPに沼ったガチ勢の一人であり、現在のランキングは4位。目に付いたゲームを買っては片っ端からやり尽くすタイプのゲーマーで、サンラクや武田氏に劣らない数のクソゲーをプレイしてきた。1番心にきたのはフェアクソ。最後の3分間はジワジワと首を絞めて終わらせた。
ハジメさんの影響で幕末やネフホロにも手を出しており、現在はネフホロをやり込んでいる模様。凄まじい空間認識能力の持ち主であり、ビットを曲芸飛行させながら的確に急所を撃ち抜くレベル。
・ペンドラゴン
ハジメさんのご友人その2。鉛筆戦士と名前を間違えられるPNをしているゲーム友達。リアルではとある田舎の中学校で教師をやっており、『歴史』を担当している。要は世界史も現代史も全部この人。
スヴァブラでハジメさんに『騙して悪いが……』を仕掛けたが見事に返り討ちに遭い、以降もしぶとくハジメさんを狙いまくった結果いつのまにかズッ友になっていた。
はっちゃけるとナチュラルに「暴力は最高の言語だぜ」と殴ってから言うタイプの野蛮人だが、こと『歴史』においては一人でライブラリ全員を圧倒する程の知識を持つ自他ともに認める歴史好き。
具体的には紀元前6千年紀から現在までの出来事は国内外問わず年・時・場所・文明・人物・原因・結果の全てを丸暗記し、質問されたら即座に分かりやすい概要に変換して抽出出来るレベル。
授業中に寝ている生徒には耳元で歴史解説ASMRを実施して睡眠学習させてくれる。いい点数を取ると規模が様々なご褒美をくれるので人気がある。